「【原点に立ち返って】」カムバック・トゥ・ハリウッド!! ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【原点に立ち返って】
※ エンドロールの最後まで見てね。
この作品は、映画業界への応援歌だ。
資金調達してもヒットしない作品は、今でも、きっと沢山あるし、中には、良からぬ出資者もいるかもしれない。
多額の製作費も宣伝費もかけた大作主義が増えるなか、Netflixは借り入れや、個別の資金調達なしで、契約者からのサブスクリプションをベースに独自の映画制作が可能になったと発表していた。
「ROMA」は初めから独自制作だったが、多額の製作費で他の映画会社が制作放棄した「アイリッシュマン」を引き継ぎ完成させ、Netflixはシリアスなドラマにも力を入れているところは今後も期待は大きい。
だが、予算はミニマムでも、映画製作はアイデアが重要だったり、俳優の予想を超えた熱演なんかで大ヒットに繋がることもある。
日本では「カメラを止めるな!」は記憶に新しい。
幸運は、どこに転がっているのか、実は分からないことが多いのだ。
ハッキリとした勝利の方程式が存在するわけではないが、アクションとお色気が成功の鍵だったこともあるだろう。
でも、人は飽きっぽいのだ。
それに、時代時代で価値観は変化し続ける。
チャーリーズ・エンジェルは初めは良かったけど、後の方はイマイチだし、それを予想して、更にイメージの固定化を嫌って、俳優が出演を見合わせたりしたら、シリーズは潮時だ。
スターウォーズだって、まあ、結構息切れしてたし、ルーク自体も息切れが酷かったように見えた。
日本でも、人気コミックを原作に、人気若手俳優をずらりと並べて映画化しても、そのフリークやファンは観にきても、一時的な盛り上がりを自転車操業のように続けているようで、映画業界の将来を憂える気持ちが大きくなることは少なくない。
最近は、若者だけじゃなくて、年齢のいった女性にもターゲットを広げた金魚云々って作品もあったが、結構酷かった。
でも、うんと昔の作品をよっこいしょと持ち込んだ「翔んで埼玉」のようなケースもあるにはある。
ただ、そろそろ広告代理店主導の〇〇製作委員会方式を脱却しないと、本当にジリ貧だと言っている著名人がいた。
だから、映画人には、常に何かアイデアを持ち寄って、新しい作品を作り続けて欲しいと思う。
「花恋」も「街の上で」もロングランヒットだ。
この映画が示唆するように、裏はドタバタで、仮に陰謀があったとしても、観る人の心を鷲掴みにすることになるような作品はきっとあるはずだ。
女性が西部劇の監督ってところも、最高に皮肉が効いてて良いじゃないか。
黒人が出資者で、白人のロートルのヒーローが先住民のために命をかけるなんてのも、今の世界に向けた極上のアイロニーだ。
日本の狂言もそうだが、喜劇は世の中を皮肉って笑いに変えてきたという長い歴史があるのだ。
そう、僕達は、そんな粋な作品を僕達は期待して、映画を見続けているのだ。
簡単・単純・感動ストーリーが好きな人は、この作品を有名俳優の無駄遣いと揶揄するかもしれない。
でも、そんな俳優たちが容易くこの作品への出演を快諾するだろうか。
コメディタッチに色んなエッセンスを詰め込んだ、映画業界をチアする作品だ。
映画鑑賞にもやっぱり想像力は必要だ。
それにしても、映画.comって相当終わってる気がする。
悪いけど。
配信で連携出来てるのってAmazon primeだけだし、収入もきっと少ないから、色々対応が出来ないのは察するけど、Filmarksは、全ての配信と連携してて、それなりの利益もあって、早いし使い勝手も改善してるし、配信ドラマもカバレッジ出来ているから、勝ち負けが鮮明になってると思う。
インチキ共感に対応できないのは、そんな理由があるのかしら。
まあ、公開日別と、地域エリアごとの映画館検索はしやすいから、がんばれー、映画.com‼️
おはようございます。
”そろそろ広告代理店主導の〇〇製作委員会方式を脱却しないと、本当にジリ貧・・”
同感です。
私がワンコさんのレビューに共感しているのは、インチキ共感ではないですよ。(照れ笑い・・。)
いつも、イロイロな事を考えさせられる、且つ勉強になるレビューをお書きになるので・・。それにしても、今回のレビューは責めましたね!