劇場公開日 2021年6月4日

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「保険金殺人狙いのワルP=デ・ニーロと、ダイ・ハードな老優=ジョーンズで笑わせる往年のハリウッドへのオマージュ。エンドロールにもお楽しみあり」カムバック・トゥ・ハリウッド!! 高森 郁哉さんの映画レビュー(感想・評価)

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4.0保険金殺人狙いのワルP=デ・ニーロと、ダイ・ハードな老優=ジョーンズで笑わせる往年のハリウッドへのオマージュ。エンドロールにもお楽しみあり

2021年5月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

舞台は70年代ハリウッド。B級映画「尼さんは殺し屋」が猛抗議を受けて大コケ、プロデューサーのマックス(ロバート・デ・ニーロ)にはギャングのレジー(モーガン・フリーマン)からの借金35万ドルが残ってしまう。マックスが起死回生の策として思いついたのが、主演俳優に高額の保険金をかけ撮影中の事故に見せかけて殺すこと! 老人ホーム暮らしの往年の西部劇スター、デューク(トミー・リー・ジョーンズ)はそうとは知らずオファーを快諾、久しぶりの撮影に臨む。

マックスは事故を誘発するあの手この手の仕掛けを現場に仕込むも詰めが甘く、デュークも長年の活劇出演で鍛えた勘とスキルで危機を回避。それどころか、マックスの仕込みがスリリングな状況を盛り上げ、図らずも名場面の好アシストになってしまう。借金を返さなければ殺すと日々マックスを脅していたレジーは遂にしびれを切らし、手下を連れて現場に乗り込んでくるが…。

監督はデ・ニーロ主演作「ミッドナイト・ラン」で脚本を手がけたジョージ・ギャロ。まだ学生の頃にイベント会場でたまたま未完成映画「The Comeback Trail」のラフカット上映を目にし、その設定を大いに気に入る。業界入りして長い年月が過ぎ、「Comeback~」を撮った監督の未亡人と知り合いリメイクの権利を得たことで、本作の企画が始動したという。

デ・ニーロは、借金返済のため保険金殺人を企てるとんでもない悪徳プロデューサーだが、ポンコツぶりが憎めないマックスを熱演。ジョーンズのとぼけた渋さもいい。フリーマンは2人と絡むシーンが少なく、実質的には友情出演といったところか。「イントゥ・ザ・ワイルド」で飢餓状態になる青年を演じたエミール・ハーシュが、本作では売れっ子プロデューサー役でふっくらした顔を見せている。

ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の西部劇「捜索者」をはじめ名作のオマージュや言及も多く、長年の映画ファンなら楽しめるポイントも多いはず。エンドロールの後に劇中映画「尼さんは殺し屋」のフェイク予告編が流れるので、途中退席なさらないよう。「グラインドハウス」にフェイク予告編が含まれていた「マチェーテ」のように、「尼さんは殺し屋」も“嘘から出たまこと”にならないかと少し期待してしまう。

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高森 郁哉
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