唐人街探偵 東京MISSIONのレビュー・感想・評価
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映像的な楽しさ、展開力を堪能
大ヒットシリーズの第3作目にあたるそうだが、日本の観客にとってはむしろ本作こそイントロダクションとして最適なのは間違いない。筆者は当初かなり身を固くして見始めたものの、ものの3分で陥落。心の武装解除を味わった。日本の空港に降り立つや、カットがかからぬまま展開していくフラッシュモブにも似た攻防戦のぶっ飛んだ楽しさ。そこから電車に乗り込んで繁華街へと繰り出していくまでの流れも言語を超えた映像的な展開力が際立ち、なおかつディテールまで緻密に描かれているところも驚かされた。日本的なところをあえて強調して描く場面はあっても、外国映画でよくある”変な日本”は見当たらない。そして妻夫木聡をはじめ日本人キャストもうまくハマっていて、脇役ながらバックで印象を刻む六平直政の使い方などよく研究されているなと感心した。細かなストーリー以上に、映像的な面白さ、突拍子のないテンションの楽しさを久々に味わった気がした。
快進撃を続ける中国映画。イマイチ見る気がしない人でも、日本を舞台に日本人キャストを使った本作は是非とも見てみてほしい!
中国で大ヒットを記録している人気シリーズ・チャイナタウンの探偵の活躍を描く「唐人街探偵」シリーズ。2015年年末に公開されたタイを舞台にした第1弾は興行収入約140億円、2018年に公開されたアメリカを舞台にした第2弾は興行収入約576億円と、かなりのメガヒット作品となっているのです。 そして、2021年に公開された第3弾は、第2弾から主要キャストであった日本の探偵・妻夫木聡に加え、舞台が東京のため、長澤まさみ、浅野忠信、三浦友和、鈴木保奈美、染谷将太など日本人キャストが多数出演しています! 作風はギャグシーンも多くありますが、ベースは密室殺人事件の真相を丁寧に描いています。私は1回目を見た時は、少し入り組んでいて判断できなかったのですが、改めて確認すると、実は、かなり緻密に描き出している本格的な探偵映画であると分かり、メガヒットするのも納得できました。 本作で特に注目したいのは、密室殺人事件のトリックの謎を解き明かす過程での洗練された映像表現や、外国人監督ならではの剣道や相撲対決などの描き方です。 これらは素直に、なるほど、こういう描き方もあるのか、と感心させられました。 メガヒット作品なので制作費も約65億円とハリウッド映画並みです。しかも、そのうち約30億円は日本で使われているので、日本にとっても様々な面でメリットがあるのです。 例えば、世界一通行人が多いとされる渋谷スクランブル交差点ですが、撮影許可が下りずに、総工費3億円とも言われる「本物さながらのセット」を足利市で主導して作ってしまったりと、かなりのパワーを感じます。(このセットは未だに残っていて、他の映画などでも「足利スクランブルシティスタジオ」から借りられるようになっています) またマイケル・ジャクソンやテレサ・テンの歌などをそのまま使ったりと、制作費のうちこれらも大きかったと思われます。 ちなみに、タイの探偵はトニー・ジャーで、秋葉原でのコスプレなど楽しませてくれます。 最初の日本の空港シーンは、いかにも外国の映画らしい東京の描き方ですが、他のシーンは、「日本へのリスペクト」を感じられ親しみが持てます。 エンドロールの際に流れる「こんにちは東京」の歌詞など、とても日本愛に溢れ、もし新型コロナウイルスの影響がなければ、かなり多くの観光客が増え、日本経済が大きく潤ったはずで、その点だけはとても残念です。
良いからこれを見ろ!!
中国と東京の文化の融合、東京の街を爽快に ゴーカートが駆け抜ける、鳴り響く胡弓の音楽、色彩豊かな中華街の街並み、 人を笑顔にさせるコミカルな台詞の掛け合い 密室トリックの謎解き、裁判所での見事な 真相に迫る場面、父親がいなかった犯人の動機、日本人も中国人も好演していました。 エンディングまで楽しむことが出来ました。 配信にて観ました。 長澤まさみさんの演技が良かったと善と悪あるとコメントくれた方、観るのが遅くなりましたがすみませんでした。 少しずつレビューしていこうと思います。
これ程の熱意で日本を撮る監督にLOVE!
原題は『唐人街探偵3』 監督は俳優出身のチェン・スーチェン(44歳) 日本へのリスペクトが半端無いです。 50日間以上の撮影期間で移動してる距離そして都市や交通機関。 リストをみて驚きしかなかった。 《そして妻夫木聡ほか日本人キャスト大活躍が嬉しい》 中国・日本・タイの探偵が東京を舞台に、 東南アジアのマフィアのボスが殺された《密室殺人事件》の容疑者 暴力団組長・渡辺(三浦友和)の真相に迫る映画です。 テンポと展開が早く、中国人監督の目に映る日本の顔が面白くて、 とても楽しめました。 日本も日本人もこんなに元気ないなぁと思うほどで、 日本人俳優が皆格好良くて、殆ど日本映画のようでした。 推しの妻夫木聡がセクシーで美しい。 それだけで十分嬉しい映画。 金満中国映画ですからお金掛かってます。 妻夫木聡の衣装も良かった。 若い女子が着る赤系の小紋柄の着物を仕立てたスーツの上着なんか 似合い過ぎてて、スタイリストさんセンス抜群ですよ。 長澤まさみの衣装はコンサバ系でちょっと地味ですが、 仕立て良く上品(秘書だもんね)。 ヤクザの銭湯入浴シーン (刺青に褌姿の高齢者・・・ヤクザも高齢化、苦笑) 相撲取りとチン(ウ・ハオラン)のバトル。 弱点攻めの関節落としとか、これぞ反則技。 剣道家たちvsタイ人探偵(トニー・ジャー)の剣術シーン。 CG駆使して武術というより舞のよう。 武家屋敷と日本畳・襖・障子と日本情緒も盛り沢山。 資金潤沢は、 渋谷のスクランブル交差点を栃木県足利市に建設(?) この足利市スクランブル交差点をセットの件『サイレント・トーキョー』で 観た気がする。確か3億円で作ったものです。 なんと実は『今際の国のアリス』と、 Wikipediaをみると3作品で合同で制作したんですって。 使い回しと言うか壊さないで、足利市が買い取って、 1日の使用量は80万円で貸してるとか。 空港のセットも名古屋市に設けるなど多額の予算を惜しみなく注いだそうで、 総製作費は65億円。 『るろうに剣心最終章』の2本分とか・・・もう敵いませんね!! これだけの日本人総出演で、アベンジャーズ・エンドゲームの 初日興行収入を抜いて 第一位を更新して1週間でなんと578億円!!スゴ過ぎる! 秋葉原のコスプレパレードや、 マリオカートのレース、 東大阪市の京橋商店街や寝屋川でもロケ。 エキストラは1日1000人延べ3000人。 結構に驚いたのは防水場のシーン。 数シーンで場を掻っ攫った染谷将太の転落シーン。 長澤まさみの水没シーンも真に迫っていて、 かなりの見せ場でした。 もちろん渋谷のスクランブル交差点の通過人数を数える指令 (黒幕のQがクイズ形式で仕掛けてくる) オープンデッキの二階建てバスからお札をばら撒くシーンも、 見応えありでした。 内容も殺人事件の真相が、父親と娘の確執とか日本のドラマのような内容で、 こんな内容が中国人に受けたのかとちょっと不思議。 日本人にも関心のある過去の戦争の悔恨などを絡めた ツボを心得た脚本です。 妻夫木聡はすっかり多国籍映画に溶け込んでいて、 まったく動じない度胸と自然体は流石ですし、 長澤まさみも悲劇的生い立ちの悲しい役どころを 手を抜かず入魂の演技でした。 (美しかったです) 一番良かったのは、テンポですね。 飽きなかったし、チン(ウ・ハオラン)は観てるだけで面白い。 ただ、中国では大スターらしい主演のワン・バオチャン。 (全く魅力が分からず。彼が美男にみえるとは? …………お国柄なのでしょうかね) この映画の経済効果が1051億円と試算されていて、 習近平は嫌いだけど 庶民レベルでは中国とは仲良くした方がいいという事ですね。 (NEWYORK MISSIONも観ねば!!)
大味且つ低レベル
変に金かけた大味且つ低レベルなこれが中国で大ウケと聞き寧ろ安心した。 彼らが日本に抱くバカなイメージに閉口しつつ、もっとこうして安易に観光立国しちゃえとも。 本邦中堅以上の役者陣は本作に出て等しく名を下げた。 まさかの角川映画引用はまあ嬉しい。 推さぬ。
がちゃがちゃ。
日本人キャスト凄すぎの、日本で公開されない中国映画があると知った時から気になっていた作品。このメンツなら日本で公開しない手はない。やっぱり公開されるのかー!と、チェック。‥なるほど、日本人が見ることはあまり考えず、中国人のための日本が舞台の映画。って感じ。ヤクザ、アニメ、繁華街の様子など、日本の文化をふんだんに取り入れる。銭湯と神社と相撲の表現は笑っちゃう。リアクションとか、何十年前?と思うようなジャッキーチェンを彷彿とさせる演技。なんか終始がちゃがちゃしてた。日本人キャストたちは深く考えず、純粋に楽しんで監督の指示に従ってたんだろーなー笑 しかしこのメンツは凄い。なんか話は続く感じだけど‥。前作のニューヨークミッションもこっちで見れるみたいだけど、見ようかみまいか。
2022年 22本目
皆さんのレビューは高いですが普段から中国の映画を好んで観ないためか、正直面白くありませんでした。長澤と妻夫木出演で中国で大ヒットしたので観ました。長澤のシーンが短くて残念でした。 最初から中国の映画だなぁと.。 シリーズものなので最初から観てたらまた違ったかも
この中国映画にはアジア的やさしさがある
初鑑賞 字幕版で鑑賞 海外作品は原則的に字幕版で鑑賞するべき 中国映画 中国で人気シリーズの3作目 探偵もの 坊ちゃんカットの若い男が私立探偵で遠い親戚のおじさんが何でも屋という中国人コンビの活躍 密室殺人事件の謎を解く 中国語圏にありがちなアクションコメディーでもある 娯楽映画としてはギリギリセーフじゃないか 色々詰め込みすぎ 一番の見どころは空港ロビーでのでのアクション 蜷川実花の写真のように映像が鮮やかだ 妻夫木くんの派手なスーツが特に好き 脚本はまずい まずいうえに冗長 80分くらいならセーフだが136分は長すぎる 人物や組織の設定も荒く単刀直入に酷い アクションコメディーも裁判所では辛気臭い話になったが涙が溢れるどころか感動すらしなかった ベテラン鈴木保奈美がいくら名演技を見せても貰い泣きさえできなかった B級というよりC級だ よくいえばシュールだが悪くいえば・・・まあいいや 同じ様な内容でも日本人の監督や脚本家の方が面白い映画を作れたはずだ 自分は日本映画が好きだが海外の作品を過剰にありがたがる卑屈な映画通を軽蔑している 日本の俳優が出ているから鑑賞した これだけのメンバーが出ていたら日本の映画ファンなら観たくなるだろう 映画館では観れなかった 存在すら地元のレンタルビデオ屋で知った 中国映画で日本を扱うとだいたいが反日映画になるが今回はそうではないから安心してくれ 空海の映画も反日ではなかったから最近はそういう流れなんだろう そんなものばかり作っていても商業映画としてはダメだと中共もやっと気付いたんだろうか 反日映画なら日本の左翼メディアが嬉々として宣伝するんだろうけど これだけの豪華なメンバーを揃えて扱いが小さいのは寂しい アジア系の組織や立憲民主党が資金提供しないことにはどこの企業も中国映画をPRしてくれないのかもしれない 中国人コンビに協力する日本人探偵・野田昊に妻夫木聡 親が大金持ちのボンボンと言う設定 東京のキングらしい 黒竜会と敵対する東南アジア商会のボスの秘書・小林杏奈に長澤まさみ 警視正・田中直己に浅野忠信 小栗旬版『ルパン三世』の銭形とキャラが似ている 強○殺人容疑の指名手配犯・村田昭に染谷将太 前回の中国映画では空海を演じたのに今回は凶悪犯 しかもポスターではみんなと一緒に同じポーズで笑顔 日本のヤクザ黒竜会組長・渡辺勝に三浦友和 密室での殺人の疑いで逮捕される 今回の依頼主 黒竜会の組員・大犬孝に六平直政 黒竜会の組員で大犬の子分・犬童に酒向芳 先代の組長に奥田瑛二 検事と裁判官の双子で一人二役を演じる鈴木保奈美 銭湯の受付嬢に橋本マナミ 忍者とかお辞儀とか「どうぞどうぞ」などなど海外映画にありがちな日本人像は相変わらず お隣の中国でさえこの有様 中国といえば未だにラーメンマンの辮髪をイメージするからいえた義理じゃないけど 「どうぞどうぞ」なんてダチョウ倶楽部のネタじゃん 顔は似ているが中国人もガイジンなんだなと再確認 エンドロール前半はインド映画を彷彿させるダンス 日本の盆踊りや歌舞伎をイメージしたのかインド映画に比べるとかなりクオリティが低い それゆえに運動神経が悪い人でも真似できそうだが僕はやらない
スピード感があって面白かった。
家族がはまっていてDVDを買ったので一緒に観た。 基本的にはコメディなんだろうけど英ドラマ「シャーロック」のようでもあり、ちゃんとしたミステリーで、社会派でもありと、盛りだくさんな内容だった。 意味は分からないけど「秒で上がる」オープニングに惹きつけられて、一気に観きってしまった感じ。 日本人俳優が多く、日本の映画かと思われるような豪華キャストだし、ロケも日本各地でちゃんとしていて、CG技術もすごいのか作り物ではないリアリティを感じた。 日本の表現が、デフォルメ、というかパロディというか、ありえない場面があったとしても、許せちゃう面白さで笑えて少し悲しみもあったかな。 とても新鮮だったので+0.5ポイント。
日本で劇場公開出来ない理由があるのだろうか❓‼️
スケールがでかいけど途中で飽きて来た。 多分、中国語の映画がしょうに合わないんだろう。 中国語の部分を日本語に吹き替えてくれたら、感動したかも。 特に、長澤まさみと三浦友和が相対する時や、浅野忠信の独白の部分は、感動の演技🥺🥲でした。 渋谷スクランブルを作るとか、金が有り余るんですね。 字幕じゃ無くて吹き替えなら、また観たいです。
こんにちは東京
野田の要請で密室殺人の謎を解くために東京を訪れたチンとタンは事件の根深さを知ることになり…。 空港に着くなり殴り合いが起きる物騒な東京が舞台の中国映画シリーズ3作目。妻夫木が聖闘士星矢になったりしながらもドタバタミステリとして楽しめる作品でした。 キャラ作りがとにかく秀逸なシリーズで日本が舞台ということもあって妻夫木の演じる野田はメインキャラに昇格してるし、まる子コスプレを強要されるトニー・ジャーもしっかり活躍する。 強いて言うなら前作で好きになったKIKOちゃんの出番が少なかったので続編をやるならたくさん出てほしいです。
東京の新たな顔が見られた!
東京の風景、新たな視点で見れました! 大迫力だー! 楽しいです。 日本映画では、なかなかロケ地にしない場所が 見られて、おすすめ!
タッタタラリラ
何か久々に中国のこういうの観た気がする。「Mr.Boo」のTV放映(あの吹替え)を多感な時期に叩き込まれたボクは、ありがたいことにスクスクとおかしな方向へと成長いたしました。 そんな中国のハイスピード脱力コメディの王道を進みつつも、少し盛られた東京で展開される探偵バディものとしても良作。いや、バディというかもはやチームでしたな。蓋を開けたら添え物程度なんでしょ?なんて疑ってた自分にしっぺをしてあげたい位に、妻夫木くんも我らがジャーも良い味を出しておりました。 次回は二作目のNYmissionという事で、過去に戻るから色々とややこしそうですが、今から楽しみであります。
おもしろけど
大勢が乱闘というか グチャグチャ大騒ぎ、というシーンが多い。 日本の映画もハリウッド映画も 町中で乱闘シーンといったら、 何人かが乱闘していて それを見て逃げる人とか、 周りの一般人がいると思うんだけど、 この作品だと、一般人は一切いない。 映っている人全員が(映っていない画面外も) 乱闘している感じ。 引きの画で端から端まで大騒ぎ。 しかも人数が多い。 コレが中国式なのかな。 基本コメディ。なのかな? そこも中国式って感じで、 楽しげではあるけど、 笑えるのとはチョット違う、って感じ。 っていうのが前半で 正直、飽きてくる。 でも後半。 結構テイストが変わって グチャグチャしてたのが 落ち着いた真面目な感じになる。 事件の真相とか 最後はしまった感じになってる。 トータルすると 「なかなか良いんじゃないか!」 という感じ。 前半で耐えられなくて やめちゃう人、いるかも。 あと、それぞれの人が それぞれの母国語で喋ってるのに 会話が成立しちゃってるのが 気になる人もいるかも。 (自動翻訳機を付けてるんだけど) 自分は字幕版で見ましたけど 吹替版だと分からないのかな。
なかなか!
何ともチャイナな色使いが面白い!コメディと思いきや…なかなか見せてくれます。 長澤まさみの熱演、語らない三浦友和の存在感…なかなか見応えがあります。 そして、やっぱり妻夫木聡のチャラさがたまんないです👍
予想をはるかに超える面白さ
唐人街探偵シリーズは、初めて見たが、冒頭に大まかな説明が入って映画が始まるので初めてでもすんなり物語に入ることができた。 コメディ要素が強く、終始面白かった。特に遺体を運び出すシーンは、最高だった。 一方、事件のトリックも巧妙でストーリー展開も目まぐるしく、中国映画でスケールが大きいけど、日本人キャストがたくさん出ているので邦画にも洋画にも無いような絶妙な映画の世界観が生み出されていた。 とにかく、すぐ映画の世界に引き込まれて、たくさん笑える。 これが中国でメガヒットしてるのも納得って感じです。
音がデカすぎる!
合わなかった。 ごちゃごちゃし過ぎ。 日本の俳優の皆さん、がんばってるなーとしか思わなかった。 あと、劇場のせいなのか、元々のデータの音響なのか、 サントラ部分がうるさいと思うほど大き過ぎてイラっとした。 なんだか、観たことすら忘れそうな気がする… ただ、主役の男の子は可愛い。
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