デュー あの時の君とボクのレビュー・感想・評価
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単なるBLではない
ポスターに騙されました。
主役ふたりに、同世代の女の子……てっきり良くある三角関係のBLものだと思っていました。
が、視聴して、その予想は裏切られました…。
ときは1996年、男性同性愛者によるエイズの蔓延が問題となっていたタイの田舎町で、同性愛者とあらば矯正合宿へと問答無用で送り込まれ、もしその疑いがあらば親からは勘当されかねない……そんな世界観で物語は始まる。
普段見るタイのBLドラマは同性愛について、少なくとも当事者世代は何も引っかからずに恋愛しているだけに、当事者がある種の強い忌避感をもって同性愛を捉えているのが逆に新鮮でした。
主役のふたり、とくにohm君のちょっと浮ついていて、でも繊細ですこし不安定な要素のたるデューの演技は、この年代の恋愛が抱える危なっかしさをよく表現していたと思います。
中盤以降の展開は想像と全く異なり、正直腑に落ちない点もありましたが、そも人の恋愛に腑に落ちるも、落ちないもないわけで。
ただ、このふたりは、時代が違えば、あのとき会えていれば、あのとき違う言葉がかけられていれば、違う展開があったのかもしれない、あってほしい、と思わずにはいられませんでした。
あのエンドをバッドととるか、ハッピーととるか、人により異なるとは思います。そういう意味で、考えさせる映画でした。
BLというほどでもなかった
田舎の高校生ポップは転校生のデューとバイクに二人乗りした事をキッカケに互いに惹かれ合っていった。しかし、保守的な小さな町だし、エイズの感染拡大時期で、原因が同性愛で感染するという噂もあり、ゲイに対する理解は無く、2人は人前で愛情表現ができなかった。ある日2人で家出する事になったが、ポップの電話にデューは今日は行けないと返事してしまった。それから22年後、結婚をしたポップは教師として母校に戻ってきた。ポップは教え子である女子高生リウに無性に惹かれていき・・・という話。
BLは苦手だなぁ、と思いながら観たが、キスくらいで済んだのでまだ観やすかった。
デューの生まれ変わりの様な女子高生・リウ役の女の子がちょっと飛んでて可愛くて魅力的だった。
どうして……
どんなに時代が流れても
同性愛者は
やっぱり生きづらいんだろうな…
同性愛者が
偏見なく
違和感なく
過ごせる時代て…来るのかな。
せっかく生まれ変わって
また出会えたのに、
なんで死んじゃったの??
まっとうして生きて欲しかったな…
どんな君でも愛すると誓ったのなら、
年齢、性別、容姿が変わっても、魂は同じだよ。
寿命が来るまで
一緒に生きて欲しかったな…
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