「明け方前」明け方の若者たち ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)
明け方前
大学生から社会人になる間に起きた恋愛をベースにしたモラトリアム的映画。
「ボクたちはみんな大人になれなかった」でもそう感じたけれど、青年から大人への成長過程で経験する恋愛と青春の物語に関しては、「モテキ」が圧倒的最強過ぎて個人的には見劣ってします。
特にこの映画に関しては、原作の方がより楽しめる。センチメンタリズムを映像で表現するのは難しい。
夜の黒から少しずつ明るくなっていくグラデーションが主人公らの人生に於ける立ち位置で、朝になってしまえば(大人になってしまえば)曖昧な態度や言動がすべて白日のもとに晒されてしまう。
夜明け前のブルーアワーまで遊んだ時の懐かしさはきっと多くの人が共感すると思います。
ただ、これに関しては「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が秀逸に感じてしまうのです・・・。
でも、あるいは共感するポイントは年代によって異なるのかもしれません。
現代の20代後半くらいの人はドンズバで刺さるのかもしれません。
逆に上記作品なども観た人たちに感想を伺いたいものです。
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