「黒島結菜に濡れ場を経験させたかった作品」明け方の若者たち Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
黒島結菜に濡れ場を経験させたかった作品
黒島結菜の『院生のお姉さん』感がすごいのね。こんな人に誘われたら一発で落ちるわっていう。
「こんな風に誘ってもらえるとはさすが北村匠海」と思って観てたけど、女性からすると「こんな風に誘えるなんてさすが黒島結菜」になるのかな。
大学生もしくは院生までって、自分の生活に自分で責任もってないから、けっこうカッコいいこと言えるよね。北村匠海と黒島結菜の二人もそう。就職しちゃうと途端に現実がのしかかってきて、キラキラ感がなくなるね。
デキる同期役の井上裕貴が良かった。たしかにデキそう。しかし会社内でのし上がるのではなく転職を選んでるから、意外とデキないのかも知れない。
三人が高円寺で朝まで飲んだシーンで「もうここでエンディングでいいよ」と思ったな。どうせここからウダウダした展開になるだけだから。
「どうも二人はここで別れるんだな」っていう旅行で、バスローブを着たままセックスするんだよね。これは「この二人は変態だ」と思ったね。バスローブを着たままやるなんて変態だよ。そして、最後の夜で、そんなことやってる二人は別れるね。黒島結菜が脱げないからなんだけど。
そして別れた理由は、なんと、黒島結菜は人妻だったのでした!
「えー! びっくり!」とはならなくて、シラけたな。しかもそのこと登場人物は全員知ってるんだよ。観客もしくは読者に隠す意味はなんなの。とにかく意表を付けば良いっていうジャパニメーション展開かな。
「話はヒドイな」っていう感想なんだけど、観終わってそんなに悪印象はないの。黒島結菜の綺麗さが心に残るね。この人を手放すことになったら、たとえ人妻と分かっていたとしてもシンドそう。
それと最後に話をするシーンの「好きだったよ」がいいね。北村匠海は精神的なものを求めていたのに、黒島結菜は肉体的なものを求めていたと解釈したよ。これを演技でやらせきった松本花奈監督は偉い。観終わって悪印象が少ないのも監督の手腕かも。