劇場公開日 2021年12月31日

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「R15という異常なワクワクドキドキ感」明け方の若者たち 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5R15という異常なワクワクドキドキ感

2022年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

興奮

2022年映画館鑑賞3作品目
1月30日(日)イオンシネマ石巻

原作未読

監督はオムニバス映画『21世紀の女の子「愛はどこにも消えない」』の松本花奈
彼女の長編作品は初鑑賞

脚本は『さがす』の小寺和久

妻夫木聡や成田凌のようなイケメンは好きだが北村匠海も好き
朝ドラ主演が決まり全国的に知名度がアップするであろう黒島結菜が花を添える

R15+作品である
グロい系の暴力映画ではないので黒島結菜が一糸纏わぬ素っ裸になるのだろうかと少しだけ淡い期待をした
しかし乳首を出すのは北村匠海だけで黒島を含め先っちょを披露する女優はいなかった
どうしても観たいわけじゃないが絶対に観たくないと言えば嘘になる
でもバスローブ姿でのカラミのシーンはあまりにも無理があった
黒島結菜が吉永小百合と同じ理由で胸を露わにすることを拒否したのかもしれない
もしくは若い頃にやんちゃして見事なタトゥーがあるという可能性なくもない
それにしてもなぜこれでR15なのか理解に苦しむ
まさか切断された指?

若い男女が出会い付き合い別れるだけのありふれた話
だからといって『花束のような恋をした』に似てるとは感じなかった
一時間後にネタバレ
決定的に違うのは不倫モノだということ
だがそれもありふれていた
にも関わらず眠気は無かったしわりと面白かった
監督が有能なんだろう
カメラ割は特に気にならなかった
走るシーンはインディーズや若い監督にありがちで別に普通
次回作に期待したい

携帯電話を無くしたフリをして相手の電話番号をゲットする彼女
外で飲まない?とLINEで誘う彼女
もう一缶あるのに飲みかけのハイボールを渡す彼女
馴れ馴れしく体を触る彼女
あざとい
これがあざとかわいい(笑)ってやつか

夫がいるとわかっていて付き合い始めた
好きになったら仕方がない
2番目でもいい
女優の山本陽子を思い出した
共感できないが面白いか面白くないかとは全く関係ないと少なくとも僕は信じている
不倫した芸能人を叩くような正義感は自分には微塵もない
「僕」がバスローブ姿でことを済ませたあとに涙を流すという不自然さはネタバレしたあとすとんと落ちる
彼女の夫は登場しない
数年後再会するが「僕」は本気になり「彼女」は火遊びだったに過ぎない
『愛の渦』の池松壮亮と門脇麦が演じた2人が再会し話し合うシーンを思い出した

北村匠海の後ろを歩くエキストラがなぜか気になるシーンがあった

「彼女」が「彼」にオスことを求めてくるシーンで隣の店の看板が「突破」なのは偶然か
あと場面は違うが「洋食の店クロンボ」は今の時代やばすぎると思うがセーフなのか

2人で風呂に入りながら歯磨きするシーンがあった
ソープランドじゃあるまいしと思った

下北沢の演劇は本当につまらん
お高く止まった東京のインテリがああいうものを好むんだろう

比較的おしゃれなイメージの地名ばかりが登場する
池袋とか浮間舟渡とか金町とかではダメなんだろう

夜明け前の3人のシーンで「もう今日も終わりか」とかなんとか言っていたが既に日付はだいぶ前に変わっているのでおかしいと思う
欧米では昔は日没後で日付を変えるらしい
最近の東京ではその逆が主流なのかもしれない

総務をバカにしてるとけしからんとお怒りの人をよく見かけるが見下しているわけでないはずだ
置かれた場所で咲きなさいという教えもあるが自分がやりたい仕事じゃなかったのだろう
ハンコを斜めに押す理由がわかり自分はためになった

失恋で会社を何日も休むなんて世の中なめすぎ
福山ロスのOLだって大人なんだから出社はするでしょ

「僕」に北村匠海
「彼女」に黒島結菜
腕が細い
「僕」の勤め先の同期で親友の尚人に井上祐貴
「僕」の大学時代の友人石田に楽駆
「僕」の勤め先の同期・黒澤に菅原健
「僕」の勤め先の後輩・桐谷に高橋春織
桐谷
「僕」の初風俗の相手になるデリヘル嬢ミカに佐津川愛美
「僕」の上司・中山に山中崇
「僕」の母・知子に高橋ひとみ
明大前の沖縄料理屋宮古の女将に濱田マリ

あと誤植くらいであれだけの人数あの対応は大袈裟だと思う
誤植なんてサンケイはほぼ毎日のことだし僕のレビューもほぼ毎回だ
映画comだって『麦子さんと』の解説に誤植があるくらいだからドンマイドンマイだよ

野川新栄