「黒島結菜のアイドル映画としては観れる」明け方の若者たち わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)
黒島結菜のアイドル映画としては観れる
なんかいろいろもったいないなーっていう感じ。
決定的なネタバレになるので核心になるようなことは避けますが、好みの問題として後半彼女の真相が分かったときにNot for meの作品だなと思った。男も悪いし女も悪い。これは映画の作りではなく好みの問題。
とはいえ、核心が分かった後半のほうが作品の進度が明確に停滞してしまう。前半は逆にもうワンテンポ早いほうが良いのに…と思わされるセリフ回しや演出が多かったです。距離を縮めていく過程がぎこちなさを演出しようと作り手側の意識が強すぎたのかなと。
松本監督は、21世紀の女の子でかなり好きな短編を撮っていたのでハードルを上げすぎるくらい上げていたのもあるのでしょうが、風俗の件とか、女性に背負わせるものとか、女性監督がこの問題意識でこの捉え方をしてくるのかと思ったりもした。
北村匠海さんの演技と自分の相性が悪いのもあるかも。最後の泣き笑いのシーンも、もっとうまい演者がいるだろ…と思ってしまいました。
とはいえ、黒島結菜さんを否応無しにも好きになってしまうシーンの連続で、アイドル映画としては合格点以上だったと思います。
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