サマーゴーストのレビュー・感想・評価
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タイトルなし
今後が楽しみ
loundrawさんの繊細な絵と色彩がそのまま動く感じで綺麗。
どことなくギクシャクした動きは、動画枚数が少ないのか?中割りを減らしたの?と思わなくもないが、昔のテレビ番組に比べれば、といろいろ思い出せば許容範囲。
繊細で壊れやすい10代が生き死について考えたときの不安定さを、幽霊とともに描かれていて、脚本の乙一さんの持ち味が出ていたようにも思われ。
こういうジュブナイルともヤングアダルトともライトノベルともつかない青春ものって、小説で昔読んだような。
懐かしいような、既視感あるような。
なんだったかな?
コバルト文庫系?
映像で言えば、初期の新海誠さんテイストでもあるような。
ともあれ、悪くない。
今後が楽しみな「新人監督」さんがひとり生まれた、という印象でした。
注目していきたいなと思いました。
別れの言葉は「うらめしや」
日が沈んだばかりで茜色がほのかに残っている夏の飛行場跡地で三人の高校生が線香花火をつける。このシーンが幻想的でいきなり引き込まれてしまった。線香花火がパチパチと不規則な点滅を繰り返すアニメーションが心を癒してくれる。
川栄李奈が幽霊の絢音の役だが、現世に未練があるのかないのかわからないくらい落ち着いた声で、感情を表に出さない幽霊をうまく演じている。軽い感じで発する「うらめしや」という別れのあいさつは、後で考えてみると深い意味になっていた。
短編ながら登場人物をしっかり描けていて、4人それぞれの心情が伝わってくる。90分あれば残りの季節のエピソードも挿入できたと思う。でも、線香花火と同じく短い物語であることによって、長い余韻に浸ることができた。
次作が気になります
私史上、最短映画。フツウとしか言いようがない。
僅か40分のアニメ。意外と盛況で、7割ぐらいの入り、土曜夕方とはいえ意外。
なぜだろう??
チト前の「ロン」「アイの歌声を・・」が公開すぐの週末という同一条件でガラガラの閑古鳥だったの考えると非常に不可解??
ストーリーも単純で浅い。青春。ほろ苦く甘酸っぱい。
ただ、殺人事件なのだから、もうチコっと幽霊側に恨みとか悲壮感ないのは疑問??
なんで、トランクに入れられて地中に・・・なのに「爽やかで魅力的」なのか理解に苦しむ。空を自我が飛ぶのは「スーパーマン」の70年代バージョン風。ヘンテコで良い。
まあな、青年期に感じがちな閉塞感、親の呪縛は昔も今も同じで、共感できるし、時間を考えると普通のアニメ映画。
有料パンフが@1800円で、鑑賞料金上回る珍現象。思わず買ってしまったよ。
まさに暇つぶしのフツウ映画。3時間超えの大作で疲れるよりは良いかもね。
心の病んでる人や、死を考えてる人は、見てほしい。
期待値こみこみ
短い話の中での構成とかオチのまとまりの良さ、必要最低限の会話で観てる側に想像させる感じは乙一みがあって話は全体的に良かったです!短いからあっという間だし観やすかったー。
若手イラストレーターさんの初監督作品?ならセンス良いなぁって思いました。透明感と柔らかい色彩で画面がずっと優しかったー。
ただ何だろう、ポスターにもなってる飛んでる2人とかキャラとかどこかで見たようなデジャブ感が最後まで拭えなかったん。話も何か色んなの混ぜたような気がしないでもなくてぐぬぬぬぬ。
印象的な絵面の見せ場とかセリフとか何か衝撃を求めてしまうのはもう私の頭が昭和すぎるのか?!とも思いつつ、これから制作費とか経験とかもろもろもろもろしたら凄いの作りそうな期待に溢れてます。
これ本当に40分なの?
唯一の欠点は短編映画というよりは長編映画の圧縮だったこと
非常に完成度の高い映画でした。
映画としての、映像と音楽は大変良く出来ているため、それだけでも観に行く価値があります。
本題のレビュータイトルに関して。
これはストーリーについてですが、短編映画という割には内容が濃く、このテーマならばもう少し描かれるべき過程があったと思います。
長編映画であれば丁寧に描かれていた過程をすっ飛ばして短編映画にしたのがこの映画という印象です。
ただ、あくまですっ飛ばされたのは過程なので少し急だなと思う程度で、伝えたいメッセージはきちんと描かれており、脚本の乙一さんらしいストーリーを楽しませていただきました。
既に小説は購入済みなのでストーリー自体はそちらで補完することとします。
今後このクオリティで長編映画を作られた場合の完成度に期待したい、素晴らしい映画でした。
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