「この時代に必死に生き続けることは無様で苦しいけれど素晴らしいことだと思いました。」MIRRORLIAR FILMS Season1 Naokisky2さんの映画レビュー(感想・評価)
この時代に必死に生き続けることは無様で苦しいけれど素晴らしいことだと思いました。
さくら、
森川葵さんの変容に驚愕しました。「つぶやき英語」からこの人を知ったのですが、妖艶な存在感には震えました。きらびやかと同時に怪しい耽美な異様な世界観に時間を忘れました。死者への想いとか、罪の意識とか、自死への誘いといった断片的に散りばめられた凶気のかけらが鑑賞後の脳裏にひっかかりました。「さくら、」というタイトルも、散りゆくものとか、「、」というものに、話の続きというか、煮え切らない意図を感じました。 引きずられる映画は好きです。
Petto
あの工場が最高でした。黒沢清監督の『CURE』の幻想的な建物や、怖い話シリーズに出てきた民家の中にある檻に引けを取らない、おそろしい場所だと思います。異界につながる空間としてぴったりでした。そこにつなげられているPettoを見て、ゾッとして笑うこともできました。悪夢のようなリアルのようなその狭間の不気味さがすばらしくて印象に残りました。 吉田 美月喜さんと横田 真悠さんの会話が成立しているようで何かがずれているようでその空気がまた怖くて楽しめました。
暴れる、⼥
これって、SEASON2に続きますよね。『その男、凶暴につき』『新・仁義の墓場』に並ぶ凶悪人間として活躍してほしいです。ヘラヘラが怖い渡辺 大知さんの爆発にも期待してしまいます。
充電⼈
むちゃくちゃ面白かったです。井口昇監督作品の西村造形作品がポップになった感じがちょうどよくて楽しめました。特殊効果、すばらしい。
INSIDE
白色の狂気じみた使い方が美しくて怖かったです。牛乳って怖い。「最後の晩餐」のような居住空間が幻想的で美しく感じました。自我に目覚めて食事のテンポがずれていくのが気持ちよくて、その雰囲気を楽しめました。
B級⽂化遺産
遮断機が素晴らしかったです! 最後の遺産については社会への批判の意図もあってアメリカンニューシネマかよ!と燃えました。社会風刺とアクションを同時に観られてとても充実した時間を過ごせました。
無題
タイトルが「無題」だともったいない気がします。たとえば「歪」とか? 衣装がすごくて、あの女の子のピンクの上着は現実味が半端なくて驚きました。 最後の女の子の主人公に浴びせるセリフは主人公がそう感じたかったという自虐的な心象を表したものではないかと思いました。 宣伝についての会議シーンが気持ち悪くて楽しめました。
inside you
踊る白衣に散る紅は彼岸花のようでした。踊りという神事につながる行為と時間を切り取るという撮影という行為の組み合わせの表現に監督の美しい狂気を感じました。
無事なる三匹プラスワン
コロナ死闘篇
生きるって大変ですよね。。。仲間って大事だなあ、コノヤロー!