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映画レビュー
高台の神社へお参りする
2011年5月からの、リンゴ農家の老夫婦と1匹の犬、トムの記録。震災直後のボランティアで瓦礫を片付ける若者たちが記録されている。2回目の訪問は半年後。遠くから道を歩いてくるお婆さんをずっと待って撮ったカット。アンゲロプロスみたい。
お婆さんの折り紙と吊るし雛の話。吊るす前に津波で流されたと云う。お爺さんからは、リンゴの木の「接ぎ木」のやり方を教わる。あるいは、お婆さんと一緒に、リンゴの花の間引き作業を手伝う。どの花を間引けばよいのか、素人にはルールが分からない(こゝ面白い)。こういった、瀬尾夏美と老夫婦の交流の場面がほとんどだが、でも、お婆さんが「はるかちゃん、飽きないね。飽きたらダメだよ」などと、カメラに声をかけるカットがある。例によって、しっかり応える小森はるかの声も入っている。お婆さんが日記の話をする際、「小森さんと瀬尾さん」が来たことを日記に書く、というような表現を使うのだが、これは日記への記述を意識した言い回しで、普段は、はるかちゃん、夏美ちゃんと呼ばれている。ラストは高台の神社へお参りするシーン。お婆さんが「はるかちゃん帰ろ」とカメラに云い、道を歩くお婆さんたちの後ろ姿で終わる。被写体としてのお婆さんがとても可愛いのだが、さらにカメラとの関係が魅力的なのだ。
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りんご農家の津波被害
東日本大震災の津波で被害にあった陸前高田市のりんご農家の夫婦とのドキュメンタリー。
裏山でのりんご畑でつぎ木や摘花作業の様子を記録したもの。
ボランティアお疲れ様、という感じかなぁ。