「原作は悪くないけど、映画としてはやはりもう一歩」100日間生きたワニ p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
原作は悪くないけど、映画としてはやはりもう一歩
ワニとネズミを中心にした、感じの良い友人関係や、センパイとの初々しい恋愛関係は、あるあるだからこそ、心に残る。亡くなった人を思い出して偲ぶ気持ちになる。ラーメン屋が新しい店になってしまうところなどは、やはり喪失感がある。
しかし、カエルが登場する後半を追加したのに、映画全体で1時間ほどなのは、映画館で見たらがっかりでしょうね。
カエルが自分でも言っていたが、「ノリが違う」ので、後半はしんみりとした気分を壊されたような気持ちになる。やはり、この後半は減点せざるを得ない。
そして、「こんな絵なら俺でも描けるし、こんなストーリーは俺でも思いつく」と多くの人に思われてしまったことが評価が低い原因かなと思う。
映画の尺を延ばすとしたら、ワニの両親とのエピソードを増やして、ワニがどうして良いヤツに育ったのかを描いたりするのが良かったのではないか。ネズミやモグラとどうやって出会って、仲良くなって行ったのかなども描いてほしかった。カエルはエピソードのひとつくらいにした方が良いと思う。
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