「若者の生態を観察するつもりになれば」100日間生きたワニ A・ガワゴラークさんの映画レビュー(感想・評価)
若者の生態を観察するつもりになれば
絵柄は「鷹の爪」などのフラッシュ系アニメーションの表現に近い。
手前にフォーカスをあてて奥をぼかしたり、環境光(病室や夕焼け)による色変化など、撮影に少し手がかかっている。
序盤は中割枚数が少ないカットもあって、ややカクついているため、一部「紙しばい」と言われるのは仕方ないかも。動画、仕上げは海外撒き。
若者言葉での会話が、日常会話と同じテンポで展開されて耳慣れないが、若者の行動を切り取ろうという意図があるようだ。
初デートに誘うライン画面の演出は、リアルなテンポでキャラクターと一緒に「やったね、よかったね」という気持ちになるので、一定の効果がありそう。
上映時間は63分で、料金が一般作と同じ設定なのはやや疑問で、少し安めの設定でも良かったかも。
アニメーションディレクトは湖川友謙さん。制作は東宝出資のTIA。
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