99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIEのレビュー・感想・評価
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ビシツ‼️超絶本格的社会派ミステリー伝説が始まるデス‼️❓
あまり期待せずに観たら、超予想外に高品質な出来に驚愕。
シナリオやセリフが無駄なく、精緻で洗練されていて、構成が巧みで、驚きと感嘆の連続。
最初の5分だけで1本のドラマが出来るだけ濃密な内容。
それに、キャストの個性が最大限にダダ漏れ、特に杉咲花が朝ドラの時より遥かに輝いていた。
笑いがふんだんなのに、ミステリーとして隙がない、超高密度な内容、結末に震撼、感動と絶望感がない混ぜになる不思議な感覚。
何より、キーパーソンになる、ジャニーズのなにわ某グループの新人の演技が超絶凄すぎる。
笑いながら観てたら、最後は感動と驚愕と哀しさで、翻弄されました。
最後の嵐の歌に泣いた、悲しくて。
映画好きなら、是非。
年末年始はこれを選べば間違いなし!
年末は感動作を見て、一年の心の汚れを涙で洗い流すことにしているのですが、暗い話題の多かった今年は笑顔で締めくくろうと本作をチョイス。大正解でした。
本作は、2016年、18年に放映された人気テレビドラマの劇場版。主人公の弁護士・深山大翔が仲間をおちょくる愉快なやりとりと、地道な検証から事実に迫るストーリーが対照的で、毎週楽しく視聴していました。昨夜のスペシャルドラマも観て、準備万端で鑑賞してきましたが、率直に言って期待以上の痛快娯楽作品で大満足です。ドラマファンなら間違いなく楽しめる作品に仕上がっていると思います。
本作のウリは、なんといっても俳優陣が繰り広げるボケの応酬と随所に散りばめられた小ネタの数々。ドラマのテンポそのままに展開する、息の合ったキャストの面々がとにかくすばらしかったです。主演の松本潤さんはすっとぼけた深山が完全に板についていて、香川照之さんとの掛け合いが抜群におもしろいです。片桐仁さんの雑な扱いも、全力の土下座もよき。この三人の間とテンポは芸人レベルで、もうずっと観ていられます。ここに新ヒロインの杉咲花さんが参戦。ただでさえ個性的なキャラの中でも全く引けを取らないどころか、さらなる個性的な攻めたキャラで作品に華を添える、超ファインプレーでした。
小ネタも相変わらずこれでもかと盛り込みまくりです。冒頭からガンプラマニアの片桐仁さんらしく「やらせはせんぞ!」とぶっ込み、事件の舞台は「天華一葡萄会」でニヤリ。居酒屋「いとこんち」も絶対に相当仕込まれていたと思いますし、他にもまだまだあったと思いますが、1回観ただけでは全て拾いきるのは無理でした。早くDVDか配信でまた観たいです。
肝心のストーリーも、見応え十分でした。検証のポイントもわかりやすく絞った上で展開してくれるので、頭の回転の遅い自分でもしっかり理解できました。多少のご都合主義はあるものの、圧倒的不利な状況からの逆転劇はやはり痛快です。昨夜のスペシャルドラマから地続きの展開で、珍しく西島秀俊さんが悪役だったのも見ものでしたが、ラストは無難な落とし所でやっぱりなという感じです。テレビシリーズ未視聴でも楽しめるとは思いますが、昨夜のスペシャルドラマだけは先に観ておくことを強くおすすめします。未視聴だと意味のわからないネタもわりと多く仕込まれているし、新キャラ河野穂乃果や南雲弁護士の背景がわからないと思います。
今回は公開初日の初回上映で舞台挨拶ライブヴューイング付きの鑑賞でしたので、キャストや監督の話が聞けてさらに楽しめました。上映中も感じていた、林家パー子さんに似た杉咲花さんの笑い声が、実は松本潤さんの発案だったこと、そしてあのキャラは現場で監督が徐々に作り上げていったことなどがわかり、とても楽しいひと時でした。監督やキャストのかたもおっしゃっていましたが、本作が満席の劇場で公開できて本当によかったと思います。今年もコロナ関連の暗い話題の多い一年でしたが、本作のおかげで笑顔で締めくくることができました。本編ラストのホワイトボードで「またいつか」とあったので、次作を期待して待ちたいと思います。
タイトルなし(ネタバレ)
オリエント急行系と問いかける系のお腹いっぱいコンボだったんだけど、この作品に問いかける系であることにイチャモンつけるのは違うなと思い反省です。笑
初見なのでネタ部分のくどさが大丈夫なの?って感じだったけどあんなもんなんでしょうかね。
にしてもマツジュンは老けませんねぇ
イロドリ
ビシッ!!
ギャグものと見るか法律系映画と見るかでも評価は違うかなぁ(詳細本文)。
今年213本目(合計277本目)。
弁護士を扱った映画で、一部刑訴法(刑事訴訟法)や専門用語の話も出ますが、リアル弁護士の方が見に行くというのは(リアル人口比として)レアで、上限で行政書士レベル(刑法などは初歩のみ学習する)くらいじゃないかな…と思います。
内容としてはもうこれ、誰が犯人だのトリックがどうだのということを書き始めると即ネタバレであり、そこにも変だなぁと思うところはあるのですが、そこを採点対象にするとネタバレであり(減点度合いから逆にわかってしまう問題を抱えている。実はツッコミどころはそこそこある)、そこはばっさり省略します(他の方のレビューにも書いてありますし)。
上述通り、一部専門用語が出るものの、他の法律系映画と比べると抑え目で、知らないとわからないという状況は起きにくい(一部あるものの、それは下記で)一方、その事情から俗にいう「大衆ドラマ」の映画化という域を出ない一方で、法律を扱う映画なのは事実なので、そこをどう割り切るか(ギャグ映画と見るのも可能だし、法律系映画と見ることも可能だし、ドラマ版の延長と見るのも可能だし、複数の見方が可能)でかなり評価は分かれるんじゃないか…と思います。極端にマニアックでも理解が難しいですが、ちょっと肩透かしを食ってしまったかなぁという感じもします。
とはいえ、結局年末年始は数が少ないですし、ドラマ版もあるので、その延長線上と見れば「最低限のクオリティは担保されている」と見ることも可能で、「極端なハズレはひかない」(もちろん、ドラマ版を見て納得している、という前提で)という点では安心作ではないかと思う一方、極端に推せるか?というと微妙(結局、ドラマ版が好きか、出る俳優さんが好きかなどに帰する)なところもあるかなと思います。
採点は下記が気になったところです。
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(減点0.3) 「犯人隠匿罪に時効が成立している」の部分。
リアル世界でもいわゆる逃げ得が指摘されていたこと、また厳罰化の流れを受けて、一部の刑は時効そのものがなくなりました(主に死刑に当たりうるような罪。また、それに匹敵するものも概して長くなりました)。
ただ、俗にいう厳罰化の流れはリアル世界でも事実だったので、中には「全部、時効がなくなった」と思う方もいるかもしれませんが、犯人隠匿罪は3年で時効にかかります。
ですから、「時効が成立している」のは正しいのですが、そこは説明もいるかなぁ、と思います(この手のドラマは、結局誰かが殺されるような展開が普通で、殺人罪などには公訴時効が撤廃されたため、それらと混同したり、類推して「全部撤廃されている」と考える人も出ても仕方がない)。
※ 現実問題、すべての刑事事件に時効の概念を撤廃すると、証拠などを保管する場所を確保することが難しいという問題があり、「全体的に長くして、特に凶悪なものだけ無期限にした」状態ですが、それでも「概して非難の度合いが低い」罪は短めです。
(減点0.1) 加害者、被害者、事務所などを中傷するSNS(おそらく、ツイッターっぽいが、ぼかされている)が書き込まれるシーン。これもリアル社会では問題視されているところです。
憲法が要請する表現の自由や言論の自由がある一方で、これらには当然「その限界」があるのであり、一線を超えると名誉棄損など別の問題(民事・刑事のどちらか、または両方)が起きることも、またリアル社会では裁判になったこともご存じの方も多いかと思います。
「加害者に対しては何をやってもよい」というのではなく、まして「度を越して「知る権利」を行使してもよい」のでもないので、一応、法律系映画という観点ではこの部分はフォローが必要かな…という気がしました(積極的にそれらを推奨はしていないが、「こういうことはやめようよ」というような発言も出てこない)。
(減点なし/他事考慮) この年末年始ですが、この映画は舞台挨拶版と一般版があり、私は後者で見たのですが、舞台挨拶版は30分それがあったようで、そのため、この作品は4つ(舞台挨拶ありが2つ、なしが2つ)が同時に11時40分に終わって出口が密になる状況が起きてます。
これももう少し映画館側も配慮して欲しいところです。
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笑いあり涙ありがスケールアップ
たくさん笑えて泣ける
おもしろいけどねぇ
好きなドラマなので普通に楽しいですが、、地味でした。ストーリーがね、うーん。子供が間違えてやってしまったことを守るためにそこまでしますかね、、、あまりピンとこないですね、正直。誰か良心の呵責で口割るだろ普通。いい話にまとめるために無理した感じ。
松潤も香川さんも相変わらず素敵なキャラでよかったですが、杉咲花がさすがです。世界観に合うぶっとびキャラを見事に演じてる感じ。さすがですね。木村文乃とか榮倉奈々とか安定の女性陣もかわいくてよかった😊
すんごい結末。
【2022/1/15追記】
再観賞。
やっぱり2度目は更に面白かった。
内容もより深く理解できました。
けどやはり字幕は欲しい。
法律事務所の面々のわちゃわちゃ。
皆キャラクターが立っていて愛らしい。というか、99.9の面々はみなキャラしっかりしている。魅力的。
深山に関しては久々にドラマ・映画でみて非常識過ぎるでしょと思うし2度目の今回も変わらないけれど、
佐田へはなんだか、甘えてる感じがして可愛らしかった。ちゃんと佐田も受け止めているし、佐田も深山にバカを晒す。いい関係。
最初シリーズのバチバチが嘘みたい。
変わらず違和感なのは深山の真実発覚後のセリフ。CMでもやっている、寅さんのような昭和濃いめの一言。
何故ー??
映画化してファイナルが多いけれど、この作品はずっと続いて欲しい。
#映画999で深山ブルー
【以降初回観賞】
相変わらずの斑目法律事務所の面々のやりとり。
現実にはあり得ないくだけ感、わちゃわちゃ具合がとても楽しかった。
これこれ~
多少中弛みはあったけれど、楽しくみれました。
歴代のヒロイン、出演者ももれなく出てきて。
そしてほんの少しだけホロリも。
ただ結末が個人的にはビックリした。
99.9は人は亡くなるけど絶望感は少なめと感じていたけど今回はなんだか、真犯人ビックリ。。とにかくそれだった。
この作品は事件解決の痛快さ半分、わちゃわちゃの面白さ半分、50:50と自分では思っている。
わちゃわちゃの方は皆さん早口で聞き取れないところもあった。
今度は字幕版でみたい。
二度みるとまた理解度が深まり面白くなりそうだなと感じました。
ただ改めてみて、深山の非常識な態度、数々の失礼な言動に皆さん寛容すぎやしませんか?、と感じてしまった。
『奇才は何かが欠落している』
そのまんまの人。
現状世界では間違いなく佐田先生のが人間ができている素敵な大人。
初日舞台は松本さん、香川さん、杉咲さんがとても楽しそうで微笑ましかった。
【”ビィシッ‼️”】
僕は、「99.9」のドラマが好きで、ほとんど観ているはずなんだけれど、理由は、榮倉奈々ちゃんや、木村文乃ちゃんが好きって他に、法廷ドラマで、特に冤罪を扱うと重くなりがちで、観る側が過度に感情移入しがちなところを、オヤジ・ギャグを含めたユーモアや軽妙な語り口で、過度な感情移入をさせずに、ストーリー全体の展開を印象付けて、更に…、
(以下ネタバレ)
主要なる登場人物に客観的に自分を重ねやすくして、謎解きとは別に、想像力の働く余地を、観る側に残しているところだと思う。
今回の、ワイン毒物混入事件は、和歌山カレーヒ素混入事件からヒントを得ていると思うけれども、状況証拠だけの公判は非常に危険だと改めて考えさせられるし、この作品のワイン毒物混入事件の真相に直面したら、その立場だったら自分はどうするだろうかとか考えさせられもする。
実は、Netflix映画「消えない罪」も似たような感じで、本来はどうすべきなのか、実際は、どうするのかなど問いかけは少なくはない。
更に、南雲であれば、南雲の娘のエリだったらとか、考えることは沢山あるような気がする。
舞台挨拶で、松潤が、浄化されるようなストーリーだと思うと言ったのは多分にそうした意味が込められていると思う。
まあ、でも、楽しいよ‼️
年末年始に向いていると思う。
“ビィィシッ‼️”
杉咲花ちゃんも良かったよ‼️
【”嘘で人は救えない”と、深山は言った。無実を証明する弁護側の難しさと、罪を言い渡す検察側の覚悟を、スベル駄洒落満載で描いた作品。事件現場の再検証シーンも面白く思った作品でもある。】
ー 映画公開初日の初回に鑑賞。
理由は法廷劇且つ、弁護側と検察側との対峙が見れるかなと思ったからである。
もう一つは、公開初日の初回鑑賞は、勤め人は普段は無理なので、足を運んだのである。
私の居住区では滅多に見ないお客さんの多さに
”松本さんの人気はヤッパリ凄いんだなあ・・”と思いながら席に着いた。
映画館にとっても、良い事である。ー
◆感想
・最近、”劇場版”と銘打たれた映画が多数公開されているが、今作はドラマを見たことが無い者にとっては、イントロから優しいトーンで始まる。(主要人物について、サラッと語られる。)
懸念していただけに、嬉しい配慮である。
・物語は、事実を”現地現物”で確認する深山(松本潤)の姿を、東尋坊での事件でサラリと描いて、本論に移る。
- 深山の基本捜査姿勢には、好感が持てる。
が、駄洒落の多さは、ドラマの売りなのかもしれないが、やや飽きる。
(ファンの方、スイマセン・・。)-
・15年前に起きた天華村毒物ワイン事件が本編である。
- 何となく、”名張毒ぶどう酒事件”を想起させる。
あの事件も犯人とされた人物は最後まで無実を叫びながら、獄死した。
今作のモチーフになっているのだろうか。-
・犯人とされた男(渋川清彦)は、村に移住してワインづくりを始めたが、そのワインが賞を獲り、村の中で僻みもあり、孤立していたという。
そして、その男の弁護をした南雲(西島秀俊)は、彼を救えず死刑判決に。男の妻は病死。一人残された幼き娘エリ(蒔田彩珠)を我が子として育てて来た。
が、ピアノ奏者として賞を獲得したエリが”殺人者の娘である”とリークされて・・。
その事件の再捜査依頼が、深山達が所属する、班目法律事務所に来る。
- 深刻な展開と、佐田所長(香川照之)や新米弁護士の穂乃果(杉咲花)のコミカルな遣り取りの相反が、初めて見た者には、やや新鮮である。-
・捜査の過程で、村人の”ある人物”が犯人ではないかという情報がリークされるが・・。
- ここら辺の描き方を、もう少ししっかりとして欲しかったなあ・・。-
・窮地に陥った深山達は2度目の”事件再現”を仲間達の協力の元、行う。
そして、深山は”真相”に辿り着く。
- ”禁じられた遊び” そして、村ぐるみで行われた隠蔽工作。ここは、面白かったなあ。-
<15年経っても、”現地現物”で真実に近づいて行く、深山の基本姿勢にブレは無い。
一見、駄洒落を多用したコミカルさに引きずられるが、ナカナカに見応えがあった作品。
私の中では、トリックとしては”2回転半捻り”かな・・、と思った作品ではあるが・・。
(ちなみに、過去のレビューでは”4回転半捻り”が最高である・・。)
劇場に足を運び、大スクリーンで観る価値は十分にある映画だと思いました。
残虐なシーンは全くないので、お正月にご家族で鑑賞されたら、如何でしょうか・・。
(尚、私は映画関係者ではありません・・。)>
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