アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイドのレビュー・感想・評価
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考えさせられました。
ドラえもんのように友達としてならいいけど、人生でたったひとりの伴侶がロボットってのはいくら居心地が良くてもないなぁという考えは、観終わってもやっぱり変わることはなくて。 でももう究極、ありってことにして、子供は精子提供で産むか養子をもらえばいいし、理想的な夫婦関係のもとで穏やかに子育てできたら世界も平和になるんじゃないかとかまで考えてみたりしたけど、それはそれで一歩間違えたら怖しいことになりそうだし人間はきっと間違えるから、やっぱりやめといた方がいいよなぁ。 とかいろいろ考えちゃったのは、物語もお芝居もすごく自然でその世界にすっと入り込めたからなんだろうと、思います。 単純に一時的な恋の対象としては全然ありだと思うけど、そうは描いていなかったのも好感がもてました。 主人公の揺れる想いがすごくわかっちゃって、切なかったな。 観て良かったです。
ラブストーリーではないです、はい。
映画紹介文では「ラブストーリー」ってあるけど、違うんじゃぁないかなぁ?人間の欲求や心が満たされるってことは数式じゃないよ!ロジックじゃないよ!って、AI技術がどんどん進化していく世界に対しての一種アンチテーゼ的な色合いを含めつつ、人間素晴らしき面倒臭さへの賛歌を描いている気がしました。ただ、テーマ自体は結構昔からあるような物ですしストーリーにも意外性がなかったので、かなりおとなしい作品だった気がします。 自分が求めるあらゆるものを100%、いやそれ以上で与えてくれる異性がいたら、僕は恋するのかなぁ?好きになるのかなぁ?そんな疑問が出るから・・・人の気持ちという摩訶不思議なものが成り立つのでしょうね。欲しいと思ってる時にグッドタイミングでできる雰囲気満点のキスよりも、叶わなかったキスの思い出の方が胸の中を占める。思い通りにいかないこともまた素晴らしい記憶。手に入らないから好き、乱暴だけど好き、まずいから好き。優しくないから好き・・・本当に人間の気持ちって面倒臭いw 面倒臭いからこそ、底知れない無限の魅力を感じるんでしょうね。答えがないという魅力。だから、手に入れられないし、欲しいものを探し続ける。それは恋をし続ける(不貞行為は反対したいですが・・・人間は止められない)ことに等しいのかも知れないです。欲しいときに欲しいものを提供してくれるのは・・・その行為や提供してくれた「物・事」に喜びを得るだけで、与えてくれた存在に気持ちが生まれないのではないでしょうかね?それって・・・異性が与えてくれる一時的な快楽に等しいのかも知れません。 でも世の中は広いですから「それが良い!」って方も多くいらっしゃるのでしょうね。それは否定しません。面倒臭い人の気持ちに心揺さぶられる時間は、合理的に考えれば無駄な時間ですしね。ただ、僕は面倒だけど1+1が2以上になる人間関係の世界が好きです。
軽い様で重い大人の為のSFラブコメ。
主人公のアルマは博物館で楔形文字の研究をしている学者のおばさん。自分だけの為にプログラムされたアンドロイドの実証実験に参加することに。 とにかくアンドロイドの出来が良い。トムはイケメンで普通に動け会話もできる。他人からは普通の人にしか見えない。イチモツだって通常機能してるのだ。人の気持ちが分からないロボットだからチョコチョコ笑わせてもらえる。ま、俺も人の気持ちは分からないけどな。つか、自分の気持ちすらね。 こやつ、優しくしてくれるだけでなく、怒ったり、対立してもくれる。それが全て自分の為にやってくれてる。こんな奴が隣にいたら絶対幸せだ。ドイツでも老人の孤独死が増えているのかな。1人になってからこんなパートナーができたら、かなり不安が取り除かれるよな。 問題があるとしたら、人間同士のコミュニケーションが怪しくなりそうな所かな。 2人の会話を聞きながら、自分の事をいろいろ振り返り、考えさせられました。 ラストも気持ち良くて、楽しかったです。
なかなか理屈っぽく面白い
人間関係に疲れていると、こんなハンサムで素敵なロボットならいいなと思ってしまう。 ヒロインの微妙な年齢、仕事、周囲との関係、人生に求めていること、他人に求めていること、を通して自分を少しだけど振り返れた。 ドイツ人が作る究極のAIロボットが、人間関係の問題に新たな視点を与えてくれた。 葛藤や意見の違いが嫌なら人よりAIかも?
数字に強いのね
ダン・スティーブンスも凄かったけど、ロボットってばれたあとのサンドラヒュラーの微妙なロボット味の醸し出し方がまた凄かった。
人間をおちょくるトムが可愛かったー。トムにコーヒー淹れてもらいたい。散らかった部屋片付けてもらったり元に戻してもらったりして欲しい。
などなど妄想するのも楽しめる。
アンドロイドを知って人間がどんなものかを思い知らされる作品でした。
電気羊は
例えば自分が先行してアンドロイドと触れ合えるとなったら大喜びしてしまうだろうけど、そういう人はモニターにはなれないんだろうな。しかし、みたいなことをなん度も行ったり来たりしながら見た。主人公のジャンルに対する無関心をどのあたりまで許容できるかによって評価が変わるかと。 私はかなり忍耐力を求められた。
"思っていたのとはちょっと違う…"な映画
ドキドキな恋愛映画を期待していたんですが、そういったタイプの作品ではありませんでした(笑) 恋愛相手であるAIが仕組まれた究極的かつ理想的なパートナー(アンドロイド)と生活を共にしながら、「人生とは?」「人間にはなぜ生きる価値があるのか?」といった様な哲学的な問いかけ・メッセージを我々に投げかけて来る…といったタイプの映画作品でした。 なので、ハリウッド産のロマンチックな映画だと思って観ていると、肩透かしも良いところです…カタルシスを感じるなんて程遠いので、お間違いの無いように(笑) *ラスト…アルマが昔に恋した少年との思い出を語る場面が印象的でした。 好きになった相手に、何か幸せな事を期待したり、あるいは失望したりと…私たちの人生は、そんな事のずっと繰り返しなんですよね…。 かなり大人な恋愛…というか、人生映画でした。 人生の酢いも甘いも経験した方は、どうぞ!笑
それが「愛」なの?
いつかの未来、こんな時代がやって来るのだろうか。 わくわくする。 早く来て欲しい。 バックトウザフューチャーのように。 AIという存在が、人間を模したものにもなり得るとしたら? ああ、でも悪いことに使う奴らも出てきて、人間は自分たちがつくったもので淘汰されていくんだな。 そんな想像力を掻き立てられる映画。 私だったら、どんなパートナーを望む? 観たあとの楽しい妄想タイム(笑)
ロボットってなんでいつも横分けなんだろう
昔のロボット映画は「人間の感情が計算できない」とか「論理に支配されて人間と共生できない」みたいな展開が定番でしたが、最近の技術の進化ぶりからすれば、それこそリアリティがないわけで。そんな時代を背景に、もうずっとロボットが上位にいる感じが、今作の新味のある視点。 あっという間に周囲の人間や環境に適応し、“人間みたいなロボット”を受け入れられない人間を慮り、あえてロボットらしく振る舞うなんて事までできる。 人間との違いに苦悶したり、自我を発露して個人的な自己実現を目指すこともなく。あくまでもロボットとしての立ち位置を遵守し人間と共生を目指す姿は、もはや完璧に近い。 そんな「完全なロボット」と「不完全な人間」の対比が一貫したテーマ。そして作品は「人間が他者(人間)に求めるものこそが空想であり、ロボットが人間に提供するものこそがリアルである」と、既存の概念をひっくり返しにかかる。人間が人間に求める“人間らしさ”って何?そもそも本当にそれいるの?と問いかけてくる。 それでも人間を求めるのかは個人次第。 主人公の裏腹な態度が示唆する、素敵なエンディング。 とまぁ固く語るとこんなんですが、一方でこの作品、「これまで学問に勤しんできた奥手女子が、突然、性癖突き刺さりまくりのスーパーイケメンロボと同居して、抵抗虚しく毎晩悶え死ぬ」というラブコメ的な受け止め方をしても、とても楽しい。薔薇風呂、本当はお好きなんでしょ? 何にせよ、よくできてございます。見て損なし。
リアルとファンタジーのシリアスドラマ
今年の開幕戦でものの見事に大敗を喫した〝アンドロイドもの〟リベンジマッチ 笑 なに?流行ってんの?アンドロイド…苦笑 ちょうど1年前に観た「パリの調香師」ぽくて、何だかフランス映画っぽい。 仕事一筋アラフォー独身女性と理想の男性像を具現化したアンドロイドの恋愛ドラマってことで、当初はコメディテイストな作品なのだと予想していたのだけれど… 認知症で独り取り残された父親の姿と自分の将来をリンクさせて焦り悩みながらも、理想のロボットと幸せに暮らしましたとさ…っていうハッピーエンドを敢えて棄てるまでの葛藤など、なかなかのシリアス展開で、これは結構面白い。 実験に参加したある男性は「毎日が夢のようだ」と語ったが、もしリアルに実現したら… だとしても、それはメイドロボット或いは単なるダッチワイフに過ぎないと思うのだけど…
思ったよりも笑えないし、思ったよりも難しくて考えさせられる
アンドロイドやAIとのラブストーリーってなぜか惹かれてしまう。元々SF的な話が好きだってのはあるが、そこにどんな物語が生まれるのか予想がつかないということも大きく影響しているかもしれない。 本作はまさにそんな話。実験として理想の男性をアンドロイドにしてお付き合いをすることになった女性の物語。アンドロイドとしての奇妙な言動や、人間ではないことへの違和感や、アンドロイドの彼を受け入れることへの抵抗感が描かれているものの、なんか今ひとつわかりづらい。退屈で眠くなるくらいに。 アンドロイドのトムを作り出した過程がわからないから、彼女にどんな経験や思いがあったのかが伝わってこない。後半それは徐々に明かされていくのだが、、そんなことを踏まえてトムを作りましたよって感じで来られても戸惑ってしまう。結果的には主人公アルマもトムにハマっていくという展開なのだが、これってダメなことなのかなと思ってしまう。 相手の望むことをしようと行動し、相手の趣味趣向に合わせてしまうという行動は多かれ少なかれ現実の男女が行っていることでもある。それが完璧すぎると、そこに作為的なもの感じて嫌という感情が生まれてしまう。そんな面倒くさい人間の感情に踏み込んでいるということか。 そうなってくるとアンドロイドが人間の男女のパートナーになれるのかという問題だけが残る。しかもセックスも普通にできるなら何を問題にするのだろう。そこに必要なのは旧来の常識から脱却し、割り切りみたいなものを身につけないといけないということなのかもしれない。 あー、そんなこと考える映画だとは思わなかった。ドイツ映画ってどんな雰囲気なのかがわかりづらいからやっかいだな。
冷静に見ると、大した問題、テーマ、では無い
私たちの記憶に残る、過去の思い出 ペットのワンちゃん、猫ちゃんへの思い アニメ、アイドル、推し・・ いろいろ の、一つを見せてくれた映画のようです。 人、一人一人の思い 生きる信念、信条、つまり、生きたか、ですね
難しい題材だが、よくできている。
この手のロボットやAIに恋する話は、たいていの場合、狂気の方向に話が展開していくことが多いが、この作品は、よく人間の心理をとらえていると言える。 くさび形文字の研究をしている女性は、先入観として、人とのコミュニケーションは苦手だろう。 この映画は、アンドロイドと接することで、逆説的に、人間としての感情を浮き彫りにしているのかもしれない。 尺も短く、登場人物は少なめ。アンドロイドはCGもなく、俳優が演じている。 ぜひ劇場でご覧ください!
邦画では観られないアプローチ
終わり方が好きです。
どんでん返しに慣れているので(?)、こういった余韻や衝撃は新鮮だし新作として劇場で観られて良かった。
背景が重ならずとも主人公に共感してしまいました。「まるで自分と〜」の台詞は言ってしまいそう。
私にとって屈指の「愛について」な映画となりました。
日本でもし同じ題材になったら、きっと最初は浮かれ続きで、なんだかどちらかがピンチになって、愛の意味を知りハッピーエンド!と真逆な展開になりそうです。
アンドロイドと人間のラブコメ
朝、先に起きたアルマが、寒さを感じないことがわかってるのにトムに毛布をかけ、起こさないようにそっと歩き、味など分からないトムに美味しいゆで玉子を作るために心を込める場面がある。残念なことに私はこの時のアルマの涙の意味がマジで分からない。人間の心の機微はトムに聞くのが1番だがまあヨシとしよう。♪ヽ(´▽`)/
もう1つ何か意味があると思うけど私にはよくわからない場面がある。交差点で歩行者がアルマの隣の車に文句を言っている。見ていたアルマにも「見るなクソ女」というところだ。特に意味はないのかもしれないがまあヨシとしよう。♪ヽ(´▽`)/ 。
ある日、62歳の男性と女性アンドロイドのカップルに出会いアルマの心が揺れる。だけど、トムのモニターの総合評価でアルマはアンドロイドに対し肯定的な意見を述べるが、アンドロイドを伴侶にする点に関しては反対する。
最後の場面、アルマが少女の頃過ごした場所に行くとトムが待っている。歩いてきたから時間がかかったと言う。「長く待ってたの?」 「そうでもない」 「いつから?」 「3日間」 。ちょっと笑ってしまうけどなんかいい感じの会話だ。卓球台に寝そべるアルマ。鳥がさえずり雲が流れる。アルマが少女時代の淡い恋を語る所で物語は終わる。この後どうなるのだろう。「今は生涯わたしの前から消えないあなたがいる」なんて野暮なモノローグは入らないけど、私はアルマとトムが一緒になってほしい。
2022/1/15(土) A
. .1/20(木) 晴 A
なかなかムズイ
これだけ思うようなリアクション取られると、逆に計算された感が鼻につくようになるかもね。 AIで学習してくれて、徐々に人間性が宿ったりしないのかな、期待しちゃうだろうに、同じように愛して欲しいと願うようになる。やはり不毛な気がする。 ヨーロッパの女性はシンプルなおしゃれで媚び無いところがいい。都会と田舎、介護、全て彼女の生活の一部なのね。上質な大人の物語
人間的感情欠落な学者と感情豊かなロボットの奇妙な共同生活!!
人生を賭けて楔形文字の研究に没頭する学者アルマは、日々の忙しさの中で、恋をしたり、人生を楽しむといった人間的な感情が欠落してしまっている状態。 そんな中に、モニターとして「理想の男性像」「理想のパートナー像」をプログラムされたロボットのトムがアロマの家で共同生活することになる。 人間的感情が欠落してしまったアロマと、人間よりも人間的で豊かな感情を表すロボットという、ひと昔前であれば、立場は逆だったはずだというのに、現代においては人間の方がロボットよりロボットらしい。 そんなアルマがロボットとの交流を通じて、失っていた人間性を取り戻していくという、現代社会における皮肉満点の物語である。 少しずつ心を開いていくアルマが、ロボットに心を許すことへの抵抗や、そもそもロボットに対して、愛情や恋といった感情をもつことは異常なことではないだろうか……しかし、そもそも自分自身も人間としては正しい存在なのだろうか……といった葛藤や決断は、AIやロボットがあたり前になりつつある新時代ならではの、新たな感情の蓋が開いたようでもある。 大まかな設定のおもしろさや皮肉的なテーマ性もよく伝わってくるのだが、ラブコメではないため、あまり目立った出来事が起きず、全体的に地味すぎて、途中から飽きてしまうのが難点といえるだろう
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