「実は哲学かも」アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド tyzさんの映画レビュー(感想・評価)
実は哲学かも
AIは人間になれるのか。
恋愛対象になるのか。
おそらく、学習していくうちに人の心の機微を学んでいき、それらしい行動や反応を外的に示すことができるようになるだろう。この物語のトムのように。
生身の人間からすると、愛おしい存在になるのだが、
全面的に受け入れて浸れれば楽園だろう。
しかし、少しでも懐疑的になったり、自分自身の欲望を叶えてくれる事に違和感を覚えたら、やはり単なる欲望現実化マシーンでしかない。
つまり、どんなにテクノロジーが進歩しても、人間の心はアルゴリズムの限界の外を求める。想定外の驚きやトキメキを。
この主人公のように思慮深い人と、あまり深く考えない人との違いも大きい。
SFラブストーリーの形をしているが、中身は哲学的。
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