「キャラクター映画としては満点」特「刀剣乱舞 花丸」 雪ノ巻 コレコレムさんの映画レビュー(感想・評価)
キャラクター映画としては満点
花丸の主旨である「全刀剣男士が主役です」の言葉通りの内容だったと思う。
できるだけ多くの刀剣男士をだし、できるだけ多くの刀剣男士を絡めたストーリーが展開していく。
特に特命調査を説明するシーンは、六振くらいの刀剣男士が代わる代わる話しながら、説明していく様は花丸の見せたい世界観そのものだと思った。
とにかく一言か二言でも喋らせる。
静止画でチラッと色んなキャラを登場させて退場、の流れがキャラクター映画では声優予算の関係かあるあるだが、有名な声優陣を二言だけで退場させる花丸の思い切った行動には驚かされた。
その分、色んなキャラクターを登場させて魅せたい、という制作陣の意気込みを感じた。
アクションシーンもTVアニメよりも更に進化し、遙かに動くようになった。
アクションや刀剣男士の登場数の多さ、全部含めて決して低予算では制作されてない事はわかった。
その分、メインキャラクターである陸奥守吉行の心情の掘り下げが足りないと思った。
陸奥守吉行のラストの行動があっさりすぎる。
だが、大般若長光の話から肥前忠広の話。
山姥切国広と山姥切長義の話。
静形薙刀と小夜左文字の話。
そこから、細かい刀剣男士の見せ場まであるものだから、確かに陸奥守吉行の心情まで追っていたら1時間半では収集がつかない。
ここで一振の刀剣男士を掘り下げだけすると、少なくとも花丸の主旨に反すると思う。
それは「刀剣乱舞 花丸」のやるべき役割ではない。
色んな刀剣男士を登場させつつ、各話メインにはそれぞれの刀剣男士の見せ場を作る。
まさしく初志貫徹。
レビュータイトル通りの内容でした。
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