「短編小説集の読後感のような」偶然と想像 Maamiifuuさんの映画レビュー(感想・評価)
短編小説集の読後感のような
短編小説集のような作品。いずれの作品も女優さんに雰囲気があった。内面に豊かなものを湛えていてそれがあふれ出てくる感じ。3作目は仙台が舞台。お互いに高校の同級生と勘違いした二人が、その勘違いを受け入れた上で、自分の感情を吐露する。相手は勘違いされた人として受け止めて応答する。他人として受け止めるのだけど、同時に、自分と同級生との間に起こった経験として位置づけている。そのように位置づけることで癒やされている。
実際に起こったことを事実というならば、決して事実ではないけど、それを真実と受け止めることで生きる力となっていくことを知らされる。事実と真実の境界がどんどん曖昧になっていくことに眩惑される。
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