「変わった映画(=面白い)」偶然と想像 JJJJJさんの映画レビュー(感想・評価)
変わった映画(=面白い)
クリックして本文を読む
物語の構成には何度も驚かされ、登場人物の一見不可解な言動にはどこか親近感を覚えてしまう。変わった映画ではあるけれど、自分にとっては変な映画ではなく、面白い映画だと思えました。不思議な棒読み台詞の意味は未だに理解できていないのでこれから考察を深めていきたいです。
●魔法(よりもっと不確か)
初っ端から長回しの会話に「これはどこまで続くのか?」というドキドキ感、そしてそれを成立させる役者に敬服。タクシーでの女子トークはリアリティを感じて余計に凄いと思わされた。自分の心理を理解しきれていない女の子の暴走には親近感を覚えた。最後、写真に収めたの風景は工事現場だったので、彼女にとっては成長(build)だったのだと思う。
●扉は開けたままで
タイトル通り人の隠された部分が露わになるわけだけど、その内容を事細かく棒読みされるともはやコントだなと。最後、事務局に送られた録音がノーカットであれば、教授はハニートラップを仕掛けられた被害者として考慮されるのでは?と思ってしまった。人の心の穴が全面的に映し出されたストーリーで、面白いコンテンツにダークな要素は欠かせないなと思った。
●もう一度
先の2作はドロっとしていたのに対し、本作は爽やかな気持ちにさせてくれた。最後、目の前の人と本当に会いたかった人の両方に語りかけるシーンは素敵だった。記憶を思い出した時には救われたような気持ちになり、その流れで終わってくれたので映画全体の後味としても最高だった。
コメントする