「やはりスクリプトの妙」偶然と想像 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
やはりスクリプトの妙
想像以上に思いっきり笑えて、やっぱ発せられ絡み合うスクリプトが絶妙で、知的だなーと─終いには感動。
正直、絵にはそれほど引きつける力を感じなかったし、音楽もシンプルなクラシックで、ほぼ会話で成り立っている作品集だったので、個々が長く感じたけれど、それでもずーっと面白かったです。長く感じさせないために、短編集という形をとった、と勝手に解釈。それが奏効して、3倍楽しめる映画に仕上がっていた気がしました。
演出も、プロチックなところから素人的なところ或いは台詞棒読み的なところ等々、これまでの濱口映画の集大成(もっともっと進化していくんでしょうけど─)といった様相で、これぞ唯一無二と断言したくなるほどに、シンプルかつ個性的な映画でした。
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