「日常の中に大切な何かがあることが分かる映画」偶然と想像 松村 訓明(まつむら のりあき)さんの映画レビュー(感想・評価)
日常の中に大切な何かがあることが分かる映画
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12/25、香川県高松市にある「ソレイユ」で鑑賞しました。短編集が3話ある映画です。
第1話(魔法)が圧巻でした。
モデルの芽衣子(古川琴音)がヘアメイクのつぐみ(玄理)から最近の恋愛話を聞いて、出会った彼氏の元カノが自分だと分かり、ドロドロとした人間関係が引き起こされるのかと思い観ていると、最後に芽衣子からそれを言っちゃおしまいというような強烈な発言が。。。しかし、濱口監督が温かい配慮をしてくれ、常識的な展開となり事なきを得ました。監督、ありがとうございました。
第2話(扉は開けたままで)は、森郁月さんの凛とした演技が光っていました。
第3話(もう一度)は、人は多かれ少なかれ、あの時言えなかったこと又は言い過ぎてしまったことなどの悔いを持っています。私自身もそのような感情を持っています。今作では言えなかったことの物語ですが、その時、言えなかったことを言いあうことで、癒し合うという映画です。占部房子さんと河井青葉さんが素晴らしい演技をしていました。私自身も込み上げてくるものがあり、目に涙を浮かべました。
この映画は、若い方からお年を召した方まで愉しめる映画ですので、時間の許す方は、是非、ご覧になってみてください。
素晴らしい映画を製作してくれた監督と映画会社、そして上映してくれた映画館に対し深く感謝いたします。ありがとうございました。
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