「二話目、抑揚の少ない話し方で気付く、言葉が本来持つ力」偶然と想像 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
二話目、抑揚の少ない話し方で気付く、言葉が本来持つ力
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本編前の映像で、監督が気楽に観てって感じの事をおっしゃっていたので、言われた通りに気楽に観ました。
『魔法(よりもっと不確か)』
最初のタクシー内での芽衣子とつぐみの会話、よく有りそうな感じなんです。
だけど、面白い考え方が所々に挟まるから、長くても飽きないんですよね。
それから、場面を移したオフィスのシーンは、カズと芽衣子の強い言葉の応酬。
ここは、考え方の面白い台詞の連発で、楽しかったな。
この話の最大の偶然は、女子社員の戻ってくるタイミングですよね。
このタイミングがずれてたら、違う未来になっていたよね。
『扉は開けたままで』
この話の瀬川と奈緒の会話のシーン、渋川さん演じた瀬川は抑揚が少なく感情がこもらない話し方なんですよ。
そして、その話し方で奈緒の事を次々と自然に肯定していくの。
ここのシーン、私は感動したな。
それでね、話の上手な人って、抑揚の付け方が巧くていろんな感覚を使って、人の心を動かすじゃないですか。
逆に言うと、瀬川の話し方で感動したというのは、これは言葉の持つ本来の力だけで心を揺さぶられたんだと思うの。
心揺さぶられたから、最後の結末は残念だったな、そういう映画だから仕方ないんだけど。
『もう一度』
これは、会話が自然なの。
なので、無さそうで実際無いだろうって話なんだけど、なんだか有りそうって思えてくるんですよね。
三本とも面白かったから、これからも楽しみです。
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