劇場公開日 2023年2月3日

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「異端だけれど王道」仕掛人・藤枝梅安 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0異端だけれど王道

2025年2月26日
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まるで小説を読んでいるような
そして、絵画のような映像に見惚れる
ちょっと堅苦しいくらいに作られた背景
プロフェッショナルですね

原作未読ですが、きっとこんな雰囲気の作品なんだろうなと想像がつく

必殺シリーズは昔、観ていたけれど、キワモノっぽいドラマとちがって映画らしく落ちついた格調高く、そのうえで古臭さもないいいデキですね

時代劇を、今、ちゃんと作っておく
とくにこのような異端の内容を大手がちゃんと作っておく事は特に意義があるように思う
こういうのをインディーズには任せられないから

先日観た”アンダーニンジャ”も
忍者映画としては異端です
これをキチッと作ってハリウッドに持っていけば、忍者ブームの火付け役になったのに惜しいことをしました
って、アメリカ人の感覚はわけわからんので、今回のおバカな作品がうけるかもしれないけどね

豊川悦司の梅安は、初代の緒形拳を追うのではなく、独自の梅安を作りあげた
これが原作に近いのかもしれません
知らんけど
セリフのスピードが心地よい
”東京物語”ほどではないけどね
早口の現代人の口調では合わない
とりあえず、欧米の演技にはない感じて見ていて落ち着ける

片岡愛之助はさすが、歌舞伎役者
”はたらく細胞!!”ではひどい演技でしたが、時代劇にはハマりますね

映画の最初を飾ったのは、中村ゆり
あいかわらず綺麗でますね
美魔女です
着物姿もいいし色気もある
あっという間に引き込まれました

菅野美穂はようやく少し色気が出てきましたね
ただ、今回の愛人役は合わなかった
この役、中村ゆりがやった方が良かったんじゃないだろうか
もちろん菅野美穂はビッグネームだけど
時代劇には違和感がありました
本人もやりにくそうに見えました

nakaji