「これぞキングオブマスタ-時代劇!これを観ないで何を語る~」仕掛人・藤枝梅安 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞキングオブマスタ-時代劇!これを観ないで何を語る~
今日は 下町のキネマの見世物小屋でちょいと早めの
「仕掛人・藤枝梅安」を サクっと見てきましたぜぃ
へぃダンナ・・・
この映画何ですがね、前もって宣伝チラシを持って
いたんでやんすが、
ずっと、演劇の紹介宣伝だとあっしは勘違いしておりやんした。
何で?演劇チラシがあるんかいなと~。
最近集合キネマ見世物小屋でも
中継歌広場とか見世物演劇あるんで
てっきりそれかと思っていたんでさぁ、なななんと
宣伝キネマ動画が有って
それでキネマじゃ御座いませんかと
分かった次第なんですぁ~。
原作:池波正太郎先生の 生誕100年記念だそうで
1923年(大正12年)1月25日生まれなんですね。
オメデトウでございまする。
2部作公開で、
第一部:2023年2月3日公開
第二部:2023年4月7日公開
なんですぜぃ・・
出ている役者陣:
藤枝梅安:豊川悦司さん
彦次郎:片岡愛之助さん
おもん:菅野美穂さん
おせき:高畑淳子さん
津山悦堂:小林薫さん
与助:小野了さん
石川友五郎:早乙女太一さん
羽沢の嘉兵衛:柳葉敏郎さん
おみの:天海祐希さん
などなど~挙げたらきりがないっったらこの事だよぉ~
豪華豪華の顔ぶれだぁー。
わたしゃ好きだね~こんな映画。良くぞ撮って下さいました。
最近の若け~者は、キネマの味ってものを知らないから
困ったもんだよねぇ。味だよ味。
この映画には往年にして培われたそれが
随所に込められている味があるんだよぉぉ。
※書いてて疲れたわ。 (;^ω^)
まあ、見てて愛之助さんがやっぱ声が通ってて
流石な演技(あったりめ~よね)と再認識したね。
豊川さんもイイねんけど、声の通りは現代劇役者向きかな。
時代劇版のミッションインポッシブルってとこでしょうか。
※全く違うけどなw
・特に私的にめっちゃ褒めたいのは
照明の当て方、そして撮りね。
素晴らしいっす。
障子の明かり、ロウソクの明かり、日の下。
とっても丁寧な撮影が伺えます。
役者の顔色が 思ってた通りの色合いで
バチっと合ってると感じるねんな。
確かにちょっと暗めに感じるかもやけど
この時代の当時を表すのには これ位の
明かりが丁度と思う。
これ以上強く明かりを当てちゃうと
変な反射出来て 時代劇には沿わんかと
思うのよね。
・人の人情って奴を醸し出している作品。
池波先生の神髄を感じる設定。
鬼平犯科帳、剣客商売、真田太平記
などなどあるけども・・・
そしてグルメな所も魅せていて
本当に旨そうに食べてる絵がたまらん。
”土を喰らう十二ヵ月”をも 彷彿させる場面が
イイねぇ。これ時代劇なのに 庶民の味がここに在って
つい こっちにも”頂戴と” 言いそうになるわ。
・仕掛人という 刀をメインの武器とせず
隠密行動で相手を必殺するという 技。
これが また面の割れた忍者的で魅了するねんな。
昼間は鍼医者、影では暗殺稼業~ コレね。
遠山の金さんとか
身分を隠して 人の為に何かをして
悪を懲らしめる。
こう言う展開が 時代劇の王道よね。
今作のクライマックス。
最後、梅安がおみのを抱きながら
殺める所。あの表情・・・天海さん最高ですね。
何処がええねん って 若い奴はほざくかもだが
人の情(心)って奴をうまく出せててなんぼの役者やねん。
それが最高域に達してて 初めて涙が ホロリとするねんな。
ここ 凄いく良かったよね。
めっちゃ惜しかったのは、
ここの おみのが梅安の 離ればなれに成った
妹である繋がりが 目の瞳の中で
回想を走馬灯の様にさせるんやけど、
その表現はあかんかった。
あの 旧ビデオ再生ノイズの雰囲気で
昔を表現したつもりなんやろうけど
あれは 頂けないと思ったぜぃ。
時代劇なんやし あれは考え直さないといかんなぁ。
でも 他は全部良かったし おもしれぃ~。
次の 第二部も めっちゃ期待しておりまする。
好きなお人は 是非とも
お近くの 藤枝梅安キネマ劇場へどうぞ!