劇場公開日 2023年2月3日

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「生きているが故の哀しみ そして 掟」仕掛人・藤枝梅安 ネローマさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0生きているが故の哀しみ そして 掟

2023年2月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ロードショーで邦画を観るのは久しぶりだったが
観て良かったと心から思える映画だった
豊川悦司さん、片岡愛之助さんをはじめキャストの皆さんの演技の素晴らしさ
その雰囲気、言葉遣い、声色、所作全てが映像と物語にマッチして
素晴らしかった
池波正太郎さんの作品に見られる
市井の人々の暮らし、そのなかで生きることの哀しさ、喜びがあり
そうしなくては生きられなかった運命が非情な巡り合わせを用意して、心ならずも手にかける相手への思いを豊川悦司さん演じる梅安がみせてくれる
仕掛人として生きる主人公の深い哀しみと優しさが
片岡愛之助さん演じる彦さんへの仕草に見事に表現されていたように思う
殺しを裏稼業とする、悪党ではあるが今現代にもいてくれたらと
思わせる物語は見応えがあった
ぜひ第2部も観たいと思う

ネローマ