「悪人たちの死顔、仕掛人の表情が物語に決着をつける」仕掛人・藤枝梅安 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
悪人たちの死顔、仕掛人の表情が物語に決着をつける
ニヒリズム漂う雰囲気、政治風刺もおちゃらけさもない。あるのは、起こり(依頼人)と蔓(元締)と仕掛人と的と間に発生する因果律だけ。
トヨエツ梅安、めちゃくちゃあってる。後ろ暗い過去を背負っている佇まい、自分に課した掟を徹頭徹尾貫く芯の強さ、動じることがない鉄のハート、そして女にモテる。
世の中に生きていては迷惑する人だけを仕掛ける。この不文律を元締めが破った時にどうするのか。悪人たちの死顔、仕掛人の表情が物語に決着をつける。
コメディ時代劇もいいが、ハードボイルド時代劇も観たい。そんな自分が待っていた作品でございました。
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