「面白かったけど藤枝梅安の方が余韻があった」鬼平犯科帳 血闘 しんさんさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったけど藤枝梅安の方が余韻があった
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約120分、中だるみもなく面白かった。時代劇や鬼平犯科帳ファンじゃなくても楽しめるシンプルな勧善懲悪の話で、エンタメとして及第点かと。
松本幸四郎さんの長谷川平蔵が良い。殺陣も流石です。また、敵役の網切りの甚五郎(北村ゆきや)の死に際が最高でした。おまさ(中村ゆり)の一途な感じも良し。配役、お芝居いずれも及第点でした。
一方で脚本は梅安に比べると物足りなかった。敵役甚五郎が平蔵をツケ狙う理由は説明されていたけど、父の仇という理由に加えて他の動機も欲しかったのと、おまさが命を賭してまで犬になりたがる理由が、ただ慕っているだけというのも弱かった。人の業のような心の澱を描き切っていれば鑑賞後も梅安みたいな余韻が味わえたと思う。
けど、そもそも鬼平に求める味じゃないのかな?
不満点書いたけどお金払って見る価値は十分にあります。
しかし、パンフレット2420円は高い😅
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