FUNNY BUNNYのレビュー・感想・評価
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舞台劇と映画、抽象と具体のさじ加減
予備知識なしで観始めて、図書館を襲撃した剣持(中川大志)と漆原(岡山天音)が拘束していたはずの司書(関めぐみ)らから“反撃”されて膠着状態になり、延々と台詞の応酬が続くあたりで「これは舞台劇の映画化だな」と気づいた。元になった戯曲を書き、映画化に際して脚本も兼ねた飯塚健監督は「言葉の力」を信じているのだろう、人物が考え方を改めたり生き方を変えたりするような重要な場面でのダイナミズムがほぼすべて“対話”によってもたらされる。そこで語られる言葉に共感できるかできないかが評価の分かれ目になるだろう。 舞台は抽象化の表現芸術だ。例えば図書館のシーンなら、書棚の一つもあってカウンターの向こうに司書然とした役者がいたら、劇場の空間を共有する観客は想像力で補完して「ここは図書館」と思い込んでくれる。演劇空間ではリアルな背景の再現が不可能だからこそ成立するのだが、実写映画で本物の図書館でロケ撮影を行うと、どうしたって具体性、リアルさが必要になる。実際、2階まである広大な公立図書館の閉館時刻に女性司書がワンオペになるなどあり得ない(深夜のコンビニや牛丼店じゃないんだから)。後半のFM放送局での電波ジャックにしてもそう。雑居ビルの一室でやっているようなローカルFM局ならいざしらず、自社ビルを構える大手の局に誰にも会わずにやすやすと侵入して、放送機材の扱いも知らないはずなのになぜ収録スタジオでの生演奏をオンエアできてしまうのか(無許可放送が始まってからも局側や警察などの介入は一切なし)。本来なら困難なはずの大規模施設の乗っ取りを、若者がいたずらを仕掛ける軽いノリで実行できてしまうご都合主義。 物語も劇も、突き詰めれば“嘘の話”だが、それを真実だとつかの間信じさせてくれるのが演劇であり映画ではないか。おそらく舞台では問題にならなかった細部の抽象を、映画化に際して具体に、リアルに寄せなかったために、嘘の話が嘘の話にとどまっている。ましてや本作は終盤の重要な部分でファンタジックな要素が出てくるので、なおさらそれ以外の細部では納得しやすいリアルさを追求してほしかった。 それと、「ニルヴァーナの再来」と呼ばれてデビューしたバンドのボーカルと、デビュー直前のボーカル担当だった人物がそれぞれ歌うシーンがあるのだが、これもまた本気で観客を感動させる気があるのかと疑うレベルで、残念に感じた。
あらすじが面白そうなので鑑賞。元は舞台らしいが、映画でも舞台感がか...
あらすじが面白そうなので鑑賞。元は舞台らしいが、映画でも舞台感がかなり強い。前半の図書館のくだりは面白かったが、途中からついていけなくなった。セリフの癖が強いので、好みが分かれそう。最後の歌も個人的にはあんまり響かなかった。
後半の時間軸がよくわからなくなる
全般通してのセリフ、特に岡山天音の言い回しがいい。 図書館での出来事から芽生えた四人の繋がり。 その四人で角田の中華屋に行く。 ガードレールを中川大志が飛び越えてトラックが行き過ぎる。 で? 4年が経過。 は? ださーーい展開。 今までの冗長だが尖り気味のセリフや非尋常の行動とは なんか相容れない物を感じてしまう。 そしてこの四年の出来事を振り返るように 自分の大学時代の話からバンドの話をし始める図書館書士。 中川大志は自販機前で補充員の彼と話してる。 その時に彼は彼が彼であると知るんだけれど、四人だったとかtheがつくきっかけだったとか、いつ聞いたのか? 岡山天音は彼女が自分がファンだったグループと彼女が知り合い(実際はそれ以上)だった事をその中華屋で初めて聞くのに。 そのよくわからない回想との行き来で頭が混乱して来て 挙句の めっちゃ下手な歌。 セリフが好きなだけに後半 が鳴り立てる歌声に辟易。 皇居内堀通りに立つあのFMラジオ局(だよね)のスタジオジャック。 もーー図書館以上に非現実的で 冷めてしまった。
【”如何なる期状況下でも、自らの命を絶ってはイケナイ。”製作者の現況下での苛めや社会的な理不尽なる出来事に対する想いが伝わってくる作品。】
■ウサギの着ぐるみ姿の2人組・剣持(中川大志)と漆原(岡山天音)が、“絶対借りられない本”を見つけようと図書館を襲撃する。 が、アッサリと捕縛された、数年後、図書館で出会った5人はラジオ局を襲撃し、電波を盗むというとんでもないミッションに挑むことに。 そして剣持は、自身が経験した高校時代の苛めにより命を絶たれた級友の悲しい事実を語り始める。 ◆感想 ・今作の根底にあるのは、現代でも続く苛め(それは、学生時代でなく、社会人になってからも続く現象である。)をややコミカル要素を塗しつつ、その負の流れを止めたいと思う、剣持やその仲間達の想いが伝わって来るシーンであろう。 <今作は、御承知の通り舞台作を映像化した作品である。 細かい部分の瑕疵は多数あるが、私は今作が発するメッセージの貴重さを買うと思った映画である。>
たまには、演劇も良いかな‼️❓
中川大志を観る映画、ただ、それだけ。 前半と後半がまるで違うので、❓だけが残るストーリー、とセリフです。 内容は、いろんな映画や小説からいいとこ取りのフランケンシュタイン映画で、意味不明です。 ただ、中川大志と岡本某と知らない人の演技が良いですよ。 演劇だから、たまには、叫んでるだけの映画も良いですよ。 中川大志が好きなら、是非。
~「希望の前には絶望がある。汚れなければ潔白を証明出来ない。」~
【賛否両論チェック】 賛:突拍子もない事件を起こした主人公の、切なくて苦しい真実に、観ていて胸が痛くなる。それでも「生きていくことの大切さ」を訴える展開には、観ていて希望を感じさせてくれるよう。 否:荒唐無稽でありえないような展開に加え、セリフがやや小説チックで、シュールな笑いも随所にある。後半も少し蛇足感が否めないか。 「ウサギの着ぐるみを着て図書館を襲い、『絶対に借りられない本』を探す」という、一見すると突拍子もない事件を起こした主人公・剣持。やがて明らかになる彼の言動の裏側には、あまりにも切なくて苦しい真実が隠されていたことに、思わず驚かされます。あまり言うとネタバレになってしまいますが、個人的には田所修が言った、 「希望の前には絶望がある。汚れなければ潔白を証明出来ない。」 という言葉が、胸に染みました。 ただストーリーそのものはかなり荒唐無稽で、セリフの言い回しもやや小説チックなので、その辺りの好き嫌いは分かれそうなところです。また、およそ展開にはミスマッチなシュールな笑いも、随所に見られたりします。後半のお話も、個人的にはやや蛇足感がある気もしてしまいました。 とはいうものの、 「“忘れる”前進だってある。だけどな・・・“諦める”なんて前進はどこにもねぇんだよ!!」 という剣持のセリフに象徴されるように、「生きることの重さ」や「それでも生きていくことの意義」を考えさせてくれる、そんな作品でもあります。気になった方は、是非ご覧になってみて下さい。
照れくさいんだよね...
舞台挨拶で、監督が図書館のくだりをA面、 バンドのくだりをB面とのことだったので使わせてもらって...。 A面は、良かったんだよねー。 B面は、イマイチだったなー。 その差が激しい。 舞台挨拶で、 落合さんが照れくさい部分があった的なことをおっしゃってたけれど、 まさにそうで、B面の大人の青春みたいなバンド組んでた昔の仲間となんやかんやとか、 でもって、ラジオ局ジャックって...。 ここ、わたしの照れ臭い(というか若干サムイ...)ツボで、まったく入り込めませんでした。 関係ないが、警備の二人も楽器持てよ。 さらに、音楽とかバンドとかって、監督の趣味嗜好が出やすいから、 自分と合わないと、もうそれだけで引いちゃうから、苦手なんですよねー。 あと、菊池が死にたかった理由が良く解らんかった。 会社でイジメられているとかじゃないでしょ? ただただ、自販機の納品している仕事自体が、 バンドのような華がなくって単調でイヤみたいに映って、 その仕事をしている人に失礼だなーって思っちゃいました。
話は面白いが、、、映画っぽくない。
あー、観なくちゃ、観なくちゃと 思ってたら上映終了期日寸前。 滑り込み鑑賞、セーフ! いつも通り前情報ゼロです。 お話はおもしろいです。面白かった。 でも、何故か舞台演劇を観てる感じなんです。 と、思い情報覗いたら舞台劇が元なんですね。 シチュエーション固定の感じ、 持ち回り的なセリフ回し、 シチュエーション展開が舞台展開みたい 明快な前後編の切り分け(っぽい) 夢見がちな盛り上がり などなど、演出や見せ方が舞台っぽいんですよね。 お話は面白いですが、ちょいと行き過ぎた青臭さが 人によってはアレルギー反応でるかもな? セリフも、あー演劇っぽい!感が満載。 結構ハードな設定、背景を使ってるものの、 重苦しくなってないのは良い意味でこの青臭さが 中和して更に絵空事と言うことに昇華させてる のかもしれません。 本作、面白い話ですし、なかなか魅力的な主人公 ですから映画経験のある脚本家や監督だったら、 もっとテイストが違う映画らしい映画になったの かもなーって思います。 この演出だったら映画じゃなくて、元の舞台劇を 観たいなって思いました。 あと、中山さん。良かった。 最近仕事が途切れない理由を見せつけられました。 良い役者さんですね。中山さんいなかったら映画 としての魅力はかなり減ってたのでは?
タイトル通り不思議なウサギ強盗団
無駄にカリスマ性のある謎の自称小説家・剣持と、その友人・漆原のコンビが、タイトルさながらウサギの被り物姿で「絶対に借りられない本」や「電波」を盗む、不思議な強盗団を結成。 剣持自身や生きる希望を失った元ミュージシャンの魂を解放していくファンタジードラマ。 元は舞台公演というだけあって、演者の不自然な声の張り方やオーバーな演技は舞台臭がプンプン 笑 普通なら少し鼻につく演出も、今作の世界観には妙にマッチしている。 結構青春してたりして青臭かったりもするけれど、誰もが持ってる「こんなはずじゃなかった」「あの時もっと」なんて感情から解放されて、一歩前に出れたっていう爽快感が心地良かったりする。 冴えないタクシー運転手や隔日24時間営業の中華料理店店主など、これまたシュールな仲間たちもいて、映画化ってより一話完結型のTVドラマでやればかなり人気出ると思うけどな…
伊藤沙莉はどこに?
先日見た『アメリカン・アニマルズ』みたいな感じか?剣持と漆原のダブル聡がウサギの着ぐるみを被り、図書館を襲撃する。「絶対に借りられない本」を探すことが目的なのだが、田所のじいさんが死の間際に語った「宝の地図」って何なのだ・・・司書の服部と客の新見を拘束してまで二人を襲撃に駆り出すまでの宝は何なのだと興味津々になる序盤。個人的には菅原大吉が運転するJPN TAXIも気になりました。 高校時代に同級生がイジメに遭った末の悲劇。犯罪と復讐について語ったり、自らを「小説家」だとか「人殺し」だと言う剣持の謎に包まれた過去が解き明かされる展開で、やがてストックホルム症候群とまではいかないが、仲間となっていく過程がまぁ面白い。 うさぎの着ぐるみを使うという奇抜なプロットも面白いけど、どことなくスッキリしない。それでも自称小説家の剣持の話術によって納得させられてしまった。命の重さや刑罰の甘さなんてのもテーマに組み込まれているのでしょう。ストーリーテラーである彼の魅力もあった気がします。 『ショーシャンクの空に』へのオマージュもあるし、後半の元ミュージシャンのストーリーも前向きになれる内容なので素敵です。また、24時間隔日営業の中華飯店というのもいい。メニューも注視しましたが、これだけでも笑える。最近、図書館を題材にした映画が多くなってる気がするけど、次は『ブックセラーズ』だな。あんな高価な本は絶対に借りられないけど・・・
本作でもドラマの空気感はピカイチ、一方でこちらの想像力が及ばない点も?
飯塚健監督が舞台と小説を経て、いよいよメガホンした、手塩にかけた作品。相変わらず空気の作り方が上手くて、グッとくる。 本作のテーマは「世界なんて、想像力ひとつで変えられる。」なのだが、その想像が正義の矛先を誰に向けるのかが鍵を握っていると思う。前半は図書館の強盗、後半はラジオ局の襲撃…と、聞けばスケールの大きな作品に聞こえるが、変える世界はごく僅かである。そんな一片を大胆かつスリリングに描いていく。 元々は舞台ということもあり、その間延びが退屈に思えたりするが、時系列を巧みにいじって魅せる、同居しているような臨場感と空気がなんとも堪らない。飯塚健監督らしい、リアルタイムで逃してはいけないような時の刻み方に痺れた。 中川大志も少しから回るくらいの熱血漢が似合い、その他キャストとの化学反応も面白い。少し無理のある展開があったりするので、そこまで評価は高くないが、満足度は高い。 落合モトキと森田想はバツグンに良かった。チープに見えてポテンシャルの高い雰囲気、癖になりそうだ。あと、伊藤沙莉はどこで…?笑
舞台っぽいと思ったら、舞台の映像化だった。 舞台らしくオーバーリア...
舞台っぽいと思ったら、舞台の映像化だった。 舞台らしくオーバーリアクションなのかわからないが、ちょっと青過ぎて苦笑いな感じに見てしまった。 絡み合って行く人間関係は面白かった。 でもやっぱり青いな。
後半が残念・・・
絶対借りられない本てそういうこと? まあ本探しまではまずまず面白いかなと。 で、いきなり4年後?鉄アレイはどうなった?後半はっきり言って感動の押し売りつまらない。ただ「忘れる前進だってある」はいい言葉かも。
舞台を観るように楽しめる
悪くない。会話劇だからどうしてもやや冗長になってしまう部分はあるものの、互いの会話を相対化してしまう台詞が続き、日常ではあり得ない会話をあくまで日常の舞台として描写するところがとてもいい。会話自体がスリリングで観客の想像を裏切り続ける。ドストエフスキーの小説のようだといったら言い過ぎだろうか。 中川大志は前作の映画「砕け散るところを見せてあげる」の力演も、その前の映画「ジョゼと虎と魚たち」のアフレコも、いずれもとてもよかったが、本作品ではまた別の一面を見せていて、小ホールでの演劇みたいな演技を滑舌よくやってのけている。この人はテレビドラマ「G線上のあなたと私」では妙に縮こまった芝居をしていたが、流石に二十代の吸収力を見せて、どんどん演技が上手になっていった。本作品の飯塚健さんとは相性がいいのだろう、現時点でのこの人のいいところがすべて出ていたように思う。まだ22歳。間違いなくいい役者になっていくと思う。 前半での相手役を演じた岡山天音は26歳にして既にベテランのバイプレーヤーみたいな雰囲気がある。この人はどんなに非現実的な設定も日常のレベルに引き下げてしまうような演技をする。おかげで芝居にリアリティがもたらされる。青春の群像劇にはこれからも引っ張りだこになるのだろう。 さて本作品は近しい人の死に際して残された人々がどのように振る舞うかという、古典的というか、お馴染みのテーマを扱っている。お馴染みということは、普遍的なテーマだとも言える。そのテーマをどのように演じさせるかが演出家の腕の見せ所だが、本作品では会話劇の都合から現実を小劇場のサイズに切り取って舞台にしている。それを工夫と見るか非現実的と見るかは観客次第だ。 飯塚監督の想像力は階段を踏みしめるように一歩一歩進んでいく。もう少しチャチャッと進んでもよさそうなものだが、会話に間があるように飯塚監督のストーリー展開にも間があって、それはちょうど舞台の転換のために暗転しているみたいだ。舞台の観客は暗転の間にこれまでの物語を振り返ったり次の展開を予想したりして、暗転そのものを楽しむ。本作品は映画だが、極めて舞台的である。当方はときどき観劇もするので、本作品は舞台を観るように楽しめた。 一番のヤマ場は環七の橋のシーンだと思う。「お前に何がわかる」というありふれた台詞に対して「ではお前は何をわかっているというのか、それを教えてくれ」と返すのは初めて聞いた。これは新しい。今後の芝居や映画に大きな影響を与えそうだ。こんなふうに返されるのであれば「お前に何がわかる」という台詞そのものが成立しなくなる可能性もある。 本作品はディテールにこだわっているところもあって、ひとつ挙げれば東京03の角田晃広が演じた飲食店の店主である。うちはラーメン屋ではなく中華料理店だと店主は主張する。たしかにその通りだ。担々麺を食べ終えた丼の底には「再見(ツァイチェン)」の文字がある。最後の最後に妙なところで感心させられたのであった。
一つの作品で二つの生と死について語る
鉄アレイと新曲の話 「街の上で」が想像以上によかったので、同じ劇場でやってた他の邦画も見たいなと思い鑑賞。 まったく前知識なく、知り合いからはあまりいい評判は聞いてなかった。 当日劇場でチラシを見て納得。 あらすじがごちゃごちゃ過ぎる、図書館強盗と電波泥棒。 人気の舞台を映画化、などなど チラシから地雷映画の匂いが… 見る気が一気に失せたがチケット取っちゃったしもう見るしかない。 しぶしぶ場内に入ると、お客は私含めて3人、一番小さい劇場だし、不安だ、いよいよ雲行きが怪しくなってきた。 などと心配していたがなんとか最後まで見れた。 終始舞台劇で映画的には違和感ばかり。 舞台とスクリーンは別世界なんだと強く実感した。 舞台では見栄えするシチュエーション、耳障りがいいセリフ、なのだろうけどスクリーンは違う。 見栄えするシチュエーションは現実味がなく、耳障りがいいセリフは言わされてる不自然感しかない。 全てのセリフに「」が見えるようだった。 これは初めての感覚でしたね、今まで「」が見える様な映画は見たことなかったので驚きました。 舞台あんまり見ないので慣れてれば問題ないのかな?私は違和感しか感じなかった。 ストーリーもしっちゃかめっちゃかで感情移入が全然できない、伏線とか各キャラの設定とか全てがどうでもよくなって、申し訳ないが早く終わらないかなと思ってました。 しかし我慢しているとセリフ回しにも慣れてきて、いじめの回想シーン位から話が動き出し、後編の電波泥棒の頃にはストーリーに興味が微弱ですが沸いてきます。 図書館強盗から数年なんだかんだ仲良くなった5人がまたしても集い人助けをします。 後編のストーリーは前編に比べあんまりひねりも無いしさらなる犯罪行為を平気でやってるのでこいつら迷惑なやつだなと思いつつ一人の人生を救うために起こした行動のため仕方ないかなとも思う。 ちょっとは感動したけれど、もっと別の方法が有ったんじゃないの? 主人公の行動も不可解なんだけれど一番わからなかったのは鉄アレイの件です。 じいちゃんはなんで宝の隠し場所知ってたの? 田所くんが体を鍛えることを止めた理由が理解できない。 希望の前に絶望があるから? いじめに対抗するために鍛えたけれど敵わないから止めた? 田所君はいじめに抵抗することを止めて耐え忍ぶことにしたのだろうけれど、鉄アレイに込めた気持ちは美しいか?宝たりえるのか? 私の乏しい感受性では理解できませんでしたのでもう少しわかりやすく劇中で教えてほしかった。 物語の主人公はいい意味でも悪い意味でも観客を惹きつけると思う。 剣持の性格からして目に見える、手の届く命は手段を問わず救いたいというのはわかるけれど、お前の行動で不幸になる人も必ずいるよね? 命を救うためなら他人の迷惑も顧みない姿になんかモヤモヤした、根本的にいい奴だとは思うけど、考え方、言い回し、行動、自分なら絶対友達になれないな。 前編、後編に分けて別々のストーリー風だけれど根本は繋がってる、同じ生と死についてがテーマだけれど状況が違う。 殺人と事故 死者の声が聞こえる場合と聞こえない場合 死者の設定で共通項をもっと同じにしてかないと前編の田所くんエピソードが生きてこなくない? 後編は声も聴けるし美談で終わるけれど、前編は生きてる奴らが勝手に美談にしてるだけだよね?感動しにくいわ! 良いところが無い映画ではないと思うけれど、好きなキャラクターも好きなシーンも一個もない作品でしたね。 つまらないかと言われればつまらなくはない。 楽しかったかと聞かれればそこそこに楽しめた。 なんとも微妙な映画でした。 舞台で見てたらもっと面白かっただろうに… ---------------------------------------------------------------------- 劇中セリフより 「夢のボタンを隠したんだ」 希望の前には絶望が待っている? 絶望の後には希望が待っている? 希望と絶望は表裏一体、50:50ならなんとか生きていける。 その%を少しでも希望に傾けるのが人生なのではないだろうか。
後半良かった
中川大志君主演との事行きました。 ライフのイメージ強くて 前半寝落ちしてしまい。。。 きがついたら、4年後になってて でも、そこから引き込まれて 最後のレコーディングのところなんか 心に響きました。 池袋ロサ、やってて良かった☆彡 落合モトキさん良かった。(^^)
【想像力】
僕は親しい友人をガンで亡くしている。 大変な病気と向き合っているのに、色々なことで行き詰まっている僕を励ましてくれたりもした。 そんな先のことを考えないようにして、今を生きているんだよ…と。 一度は社会復帰もしたが、再発して帰らぬ人となってしまった。 もっと生きたかっただろうけど、僕は、きっと精一杯生きたはずだと信じている。 作品のふたつの物語に共通するのは、大切な友人を亡くしていることだ。 そして、残された者たちは、それを乗り越えていくということ。 怒りに震えることもある。 何もしてあげられなかったと後悔することもある。 意思を受け継ぐことが出来なかったと空虚な気持ちに苛まれることだってある。 亡くなった友人は、きっと生きたかっただろう。 何を想っていただろうか、 何かを祈っただろうか、 自分達に伝えたいことはあっただろうか。 亡くなった友人と話が出来たら、どんなことを話すだろうか。 乗り越えていくには…、僕達には想像力が必要だ。 悲しみを乗り越えるために、一歩を踏み出すためにも必要なのだ。 そう、剣持の言う通り、想像力が必要なのだ。 まあ、たぶん、映画を観るのにも想像力は必要だと思う。
劇場にいるみたい
図書館のシーンは劇伴もないから、まるで自分も図書館の中にいるような感覚でドキドキした。 中川大志が、何か抱えてる感じが背中に表れてて言葉に説得力があって良かった。中華飯店でのシーンが、レコードをB面に変えたりメニューが変わってたり、クスッとさせてくれるのも面白い。 見ていてジーンとくる場面も多く、観終わったら心がほっこりした。
それが絶対?
隔日24時間営業の中華飯店に入り浸るヤツらが、ウサギの着ぐるみの頭を被ってみせる人情話。 閉館間際の世田谷区民図書館に、ウサギ頭を被った2人組が押し入り騒動になって行く。 え~と、ガンメンは乾麺ですね、ドイツとアイツは…食べたことないけどネタですかね? 基本、舞台劇の様な能書きたらたらな会話劇だし、図書館の話と4年後の話の2部構成で、連ドラの初回と中間の回を切り取った様なイメージ。 そういう意味では映画としては物足りない? しかしながら、青臭さ全開だし、小さい世界だし、回りくどいし、ご都合主義もかなりあるけれど、確かに言い分はわかるし、熱いし、猪突猛進だしで面白い。 個人的にはオカルト要素は彼の頭の中だけのことであって欲しかったけれど、若い方々で能書きが好きな方には結構響くんじゃないですかね。
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