Arc アークのレビュー・感想・評価
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映像と世界観、人間ドラマ
前半と後半が全く違うものになってるのですが、後半だけならかなり面白かったです。
でも、なぜかトップをねらえ!を思い出しました。
勉強不足で申し訳ないのですが、原作ありなのでしょうか。
前半はマンガやアニメなら許されるが実写だと違和感がある。
サンプルの口紅を直接唇にあてて塗るのはキャラの表現だとは思いますがその後そういうキャラでは描かれていませんし、工房での名前を呼び捨てにしたり敬語の使い分けのルールがわかりませんでした。
冒頭のエマが入っていく建物が妙にチープなセットなので地方のさびれたストリップ小屋なのかなと変に誤解させますし、リナのダンスシーンでハラスメントによって出鼻を挫かれたものの見事なリカバリーをみせて踊りきるのですが、何故か全然ウケないのも不思議。
不老不死と死生観
不老不死の世界が当たり前になった近未来の世界が舞台。
世の中どうなってしまうんだろうという
恐怖に近い好奇心が揺さぶられると思いきや
物語の主軸は主人公の女性の成長を描いたヒューマンドラマだった。
冒頭の近未来の世界から作中で100年近く経過するのだが、
未来を上手に描いている。
洋画の近未来SFのようなあからさまな描き方ではなく、邦画らしい良さが出ていたと感じた。
死生観について改めて考えさせられつつ、
主人公におこる不思議な巡り合わせの数々から
よかったな、感動するなぁと思えるシーンも散りばめられていて、満足度は高かったです。
成功しているかは、なんとも言えない
原作は読んでるはずだが…ヤダ、うそ、覚えてない。
冒頭の説明しない始まり方、好き。序盤は映像の強みを生かした感じで、少なくとも私はこういうものを見たことはなかった。
中盤から後半は、社会の変容あるいは種としての変容は置いておいて、主人公含め個人の選択に焦点を当てる感じ。
未来感ないと言えばその通りだが、そういう環境であることは見て取れるので、許容範囲だった。原作もそこは目指していないのだろうし。
ところでArkならまあ納得なのだが、なぜArcなんだろう。
そして今日たまたま部屋の中から原作が発掘されたので再読。ああ確かに読んでいたわ、これ。そうかだから弦もない円弧なのか、と腑に落ちてスッキリ。そしてそうなると映画版の最後から二番目の時期から、最後の時期へ至るまでの変化がちょっと難しいところ。一人称の小説ほどは説得力というか納得感が無いのかということに納得。逆にプラスティネーションは映画版でのさらなる工夫が光っていた。
もったいない
映画の内容はダメ。
具体的には
●前半と後半の分断具合が半端ない。
●伏線もなく回収もない。
●どなたかも書いてましたが、後半無駄な展開が多すぎて退屈になる。
●リナのアマネへの愛が無さすぎる。そのせいで、アマネは前半メインキャラなのに後半ほぼ影も形も出てこない。そんなことある!?
結論
ぜひもう一度内容を精査して撮り直して欲しい。このテーマというか骨子をこれで駄作として終わらせるのはもったいない。
PS:予告編は神。
この映画を初日に鑑賞せずにはいられなかった。
真ん中へんの芳根京子が記者会見で放つ一言から、駆け抜けるようなBGMが流れ、最期に、鑑賞者の心を鷲掴みにする倍償千恵子のワンカット。
映画鑑賞後も、この予告編は何度も見てます。素晴らしい。
芳根京子の新境地!
「起承承結」といった感じ
シャッレオツ~!
和製『メッセージ』とでも言うべき、ケン・リュウ原作の素敵な邦画SF
よかった!本作は邦画SFを予算的無理のない計算で上手く成立させていると感じた。その大きな要因が、バキッと決まったルックとSF的ガジェットを描き過ぎないミニマルさと考える。現実と違うと一目でわかる緑のハンバーガーなどは興醒めするくらいである。(ただ、「食」を描くことも本作では必要不可欠と思う)
映画は社会からドロップアウトしたリナ(芳根京子)がエマ(寺島しのぶ)の導きを受けてとある仕事に就く前半と、不老不死となったリナが娘と過ごしながら自らの死期を悟った夫婦と触れ合う後半に分かれる。
印象に残ったセリフに、後半のシーン、小舟で生き別れになった自分の子とリナが対話するところがある。自身の母への思いから始まり生い立ちを語るリナの子が「あんたもそろそろ自分の人生を生きるときだ。母さん。」と言う。印象に残った演出に「リナが手で何かを触れること」がある。赤ん坊に触れる、死体に触れる、天音に触れられる。彼女は「何かに触ることが好きだった」と語る。
本作では、始まりから終わりまで濃密に「生」と「死」が描かれている。生まれる赤ん坊の画から始まって、プラスティネーションの死体達、老いる老人、死んだ赤子。そして不老不死が実現したリナは「死が無くなった人間において生きること」を問いかける。
これは凄く深い問いだと思いました。未だに自分の中に答えは無いけど、映画ではリナは一つの答えを出す。これが凄く感動的、というか不完全な人間の肯定だと思うのです。
何かに触れることが好きだった彼女は、映画の最後に空を掴むようにして何かに触れる。オープニングとの対比として描かれるこの描写。
私の解釈にはなりますが、それは彼女自身の人生であり、生きることそのものを掴み、理解し、取り戻したのだ。それを得るために人生に始まりと終わりが必要であって、そのひと続きの人生が積み重なって人間社会や食物連鎖、もしかすると輪廻転生といった大きな円が形作られる。Arc(円弧)というタイトルを思い出して噛み締めたくなる。
物語の起伏をもってつまらないと感じる方がいるのも分かります。ただし、私個人としては本作は大満足ですし、自分だったらどんな選択をするかと考えることが凄く楽しい作品でした。
蛇足
こういう「生」や「命の循環」を描く作品では生のメタファーとして「性」描写がよく出てくるし、その必然性もよく分かる。とりわけ性的な臭いをよく感じたのが冒頭のダンスシークエンスだったけど、本作に濡れ場は無かった。この作品には性描写はあった方が良くなるのでしょうか。
テーマが難解で深い
ポーランドで映画作りを学んだ不思議な魅力がある石川慶監督作品。最新作を楽しみにしていました。
バディを組む撮影監督ピオトル氏の個性が作品を創り上げているのかもしれません。
蜜蜂と遠雷の映像を思い起こすようなちょっと不思議な映像体験ができました。
SF作家ケン・リュウの短編小説は未読。近々読みたい。
芳根京子さん主演で映画化ということで定評のある演技力が見られます。
プラス 芳根ちゃんが神々しく美しい!
遠くない未来の話…リナという女性の数奇な運命が描かれる本作。
私だったらどちらを望むのだろう?と問いかけられた。
リナが出会った姉弟それぞれの死生観。
姉は最愛の人を亡くして遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術する「ボディワークス」を確立。
弟は美しいまま生きる不老不死の研究を進める天才科学者。
そして30歳になったリナが選んだのは不老不死の処置。
人類史上初の永遠の命を得た女性となるけれど…やっぱり来たきた予想外の展開が。
できるなら、ずっと若くて綺麗なままいたい。
でもニナみたいに愛する人たち…自分の息子や親友が自分より先に老いて先に亡くなったら?と考えると不老不死ってやはり虚無感ありますね。
何百年もローンを払い続けるのも嫌だし。
なんか自然の摂理に反する行為とも思う。
不老不死が当たり前となった世界は人類を二分化して混乱と変化をもたらしていく。
死ぬ人がいなくなれば人口が増えて食糧難に陥る。
リナが選んだ結末は私には正解に思えた。
エマ役寺島しのぶさん、天音役の岡田将生さん、倍賞千恵子、風吹ジュンさん、小林薫さん、清水くるみさん…俳優陣が素晴らしかった。
私は楽しめました。
いいテーマだけど
脚本のせいもあり、少し集中して映画を観ていられなかった。
日本はこの手のSF要素がでてきたら急に舞台調な過剰な演技をしだすのが気になった。俳優さんたちの演技がいつもよりもかなり大袈裟なぶぶんもあり、キツかった。
音楽は良かったし、映像もやはり綺麗だけど、何かうまく噛み合っていない。
歩けメロス! 亀は万年堂
不思議な気分にさせてくれる作品でした。遺体を生きているかのように躍動感溢れるポージングで保存する技術、プラスティネーション。Wikiでチェックすると、実際にあるんですね!要はミイラとか剥製のようなものなのに、希望する遺族あるとかで・・・でも、家の中に故人がいるとなるとちょっと怖い。毎晩悪夢にうなされそうだ。
原作者、ケン・リュウ?知らなかった。スト2ファンなのかな?などと思いつつ、不老不死の世界観に没頭してしまいました。
円弧?この意味だけでもいろんな解釈ができそうなのに、さっぱりわからない。知らないまま、芸術のことだと勘違いしていた。そりゃArtだよ!
美しいまま人間を保存する世界と、美しいままの姿で死なない体。不老不死なんて、やりたいことがいっぱいある人が勝手にやってればいいと思ってましたが、みんなが不老不死になってしまえば考え方も変わる。単純に寿命が延びただけではなく、時間が止まってしまう感覚に陥ってしまう。そして、問題になるのは不老不死を選ばない人も同時に存在している時間軸。この老け方の違いを見事に表現できていたと思います。
親子の対面における見かけの年齢の逆転だとか、単調な生活に疑問を持つこととか、面白さはあるのですが、劇的な展開がないのが残念でした。カラーは人生に生きがいを感じているとき、モノクロは単調でつまらない時間・・・といった違いだろうか、モノクロのときは眠たくなってきました。もっとメリハリをつけてくれれば印象に残るんでしょうけど、だらだらと冗長気味な編集によって魅力半減。小林薫と風吹ジュンは良かったなぁ・・・
落ち着いたトーンのSF
後からじわじわと良さが染みてくる。。
アーク
観てきました☺️
見終わった直後は、
まあまあよかったなーくらいだったんですが‼️
数時間たつうちに、後からじわじわとその良さが✨
身に染みてきて、、、
ほんとに観て良かったなーと
しあわせなきもちでした。。
生きることも死ぬことも
両方ともを肯定できる感覚が増えるような✨
死ぬことも
年を取ることも良いなぁ。。
と思えるような✨
私にとっては、そんな映画🎬でした。。。
誰がどう生きて
どう死んでも
おめでとう✨
なんだなぁという感覚が、深まりました。。
生まれてきてもおめでとう✨
死んでいくのもおめでとう✨
映画🎬の中で、印象に残ったのは、、
#倍賞千恵子さんがとても美しくて 、、、✨
こんな風に美しく年を重ねられたら、、
ほんとにステキだなぁと印象深かったです✨
#小林薫さんがカッコ良かったり 、、✨
#寺島しのぶさんのカッコ良さも印象的でした ✨
若さを保ったまま生きることへの憧れが、、
私の場合は、逆に減りました、、、
⭐️⭐️⭐️⭐️#アーク#映画🎬
後半の演出、描き方が、
死なないということ、時間がある、ということを
とても感じさせてくれた氣がします。。
昨日、2021.7.10時点で、日に一回上映だったので、
観たい方は、お早めに❣️
89歳はモノクローム。色をつけてくれ
2021年映画館鑑賞63作品目
7月11日(日)MOVIX仙台
原作未読
芳根京子演じるリサが不老不死の体を手に入れる話
19歳のリサはさえないダンサー
あやしげなクラブであやしげなダンスを披露
追い出されたところを寺島しのぶ演じるエマにスカウトされる
人体の不思議展のような技術で死体を保存する職場に転職
エマは弟天音によって理事を解任され30歳のリサは職場の中心的人物に
天音にプロポーズされるともに不老不死の体を手に入れることに
しかし天音は遺伝子異常で不老不死は叶わずかえって急速に老化し早死にすることに
半世紀以上悩んだ末に冷凍保存しておいた天音の精子を使いハルを出産
5歳のハルの母親リサは89歳になっても30歳の若さのまま
リサが営む老人ホームに小林薫風吹ジュン演じる老夫婦がやってくる
年老いた老人はリサが若い頃に愛することができず出産直後に見捨てた自分の息子だった
なんやかんやで不老不死をやめた135歳のリサはよく見たら寅さんの妹さくらで有名な倍賞千恵子
孫は芳根京子でハルは中村ゆりになっていた
エマと天音の年齢差
ハルが初期のしんちゃんのように母親を名前で呼ぶこと
不老不死を諦めた決断理由
いろいろと謎は多いがそれは見る側のご想像に任せる形かな
難解な内容だ
タイムスリップと違い不老不死はテーマが悪いのか作品そのもののテンポが悪い
眠くなるのも無理はないし高評価する人がいてもおかしくない
安易に駄作と切り捨てるわけにはいかず評価は難しい
ダンスやプラスティネーションの部分は大胆にカットしても良かったのではないか
芳根京子の若さには価値がある
とてもキュートだ
風吹ジュンや倍賞千恵子の年齢で役者の仕事があるかどうかは彼女次第だろう
すごすぎ
これ、とても難しくて、物凄く怖い映画だよ。 最先端技術で「不老不死...
これ、とても難しくて、物凄く怖い映画だよ。
最先端技術で「不老不死」が実現した世界。これはユートピアか?
そんなはずはないよね、貧富の差による命の選別、出生率激減、自殺率激増、ある意味ディストピアになるのは分かり切った話。
「TIME/タイム」(2011年)って映画があったな、そういえば。アマンダ・セイフライドが出てたやつ。ああなっちゃうに決まってるんだ、不老不死なんてもん。
しかしこの映画は、そういう阿鼻叫喚の地獄絵は描かない。「そういうテーマの映画じゃない」から、なんだろう。
不老不死世界に、最初は希望を持って踏み込んだ主人公の、個人的な救済のストーリーなんだけど。
敢えて不老不死を拒絶する人々も存在する。それは何故か。そういうのがテーマ?
とにかく設定が難しい、しかもそれを台詞でほとんど説明してくんないから。なんか日本映画を視てる気がしない、シュールな異文化の国のカルトシネマを観てるような気になってくる。
「主人公は十七歳の時に産んだ子供を捨てて家出して・・・」みたいな話を、いつしてた?
私のいつものポリシーに反するけど、これに限っては、ある程度、先に粗筋読んで、予習しといたほうがいい。
まあまあ
評価が難しい
タイトルなし
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