「生と死を考える」Arc アーク りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
生と死を考える
生まれたばかりの赤ちゃんを捨て放浪していたリナ(芳根京子)は、エマ(寺島しのぶ)と出会った。エマは、愛する人を亡くした人のため、遺体を生きていた姿のまま保存できる、ボディワークス、という仕事をする会社を経営してて、リナはそこで働くことになった。
一方、エマの弟で科学者の天音(岡田将生)は、ボディワークスの技術を発展させた不老不死の研究を進めていた。30歳になったリナは天音とともに、不老不死の処置を受け、人類史上初の永遠の命を得た人となった。やがて、不老不死が当たり前となった世界は、不老不死の処置を受ける人、と受ける事が出来ない人または受けない選択をする人に二極化していく、という話。
人が死ななくなったらどんな世界なんだろう、30歳の見た目で90歳越えてる役の芳根京子も不思議といえば不思議だった。
死なない事、永遠に若いままの姿で、欲しいだけ子供が産める(卵の数はわからないが)事が良い事なのか、現在の医療、特に延命治療と重なる面も頭に浮かび、考えさせられた。
芳根京子が素晴らしく、彼女の演技を観るだけでも価値があると思った。その他、寺島しのぶ、岡田将生、小林薫も素晴らしかった。
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満塁本塁打さんのコメント
2021年6月26日
私は単細胞なので、あんまり理念とか考え方はこの作品すぐわかるので、映像の価値として背景が気になりました。感想レビュー見ると皆優等生なのに驚きました。みなさん非常に観念的に考えてらっしゃるのですね。私は高尚な理念とは無縁で、あくまで娯楽として見てます。独り言です。気になさらないでください。