デイ・アフター・トゥモロー2021のレビュー・感想・評価
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いつもの勝手便乗作品
原題はApocalypse of Ice(氷の黙示録)、邦題は例によってデイ・アフター・トゥモローの勝手便乗。例によってアライサム、ニューセレクトの産物だから期待は禁物。
温暖化で氷が融け海水の塩分が薄められると海洋循環が滞り寒冷化するというのは本家デイ・アフター・トゥモローの想定だが本作ではコロナ禍にも便乗して危機感をあおっている。
寒冷渦の嵐が来るので24時間以内に赤道近くまで、治験中のワクチンを持って逃げるというのが主人公の使命。サイド・ストーリーは主人公の弟カップルと母親の逃避行。
パニック映画だから氷の嵐の恐怖は一応描いているが凡庸、旅客機の危機もでてくるが、主に凍った道のドライブにハラハラさせる程度、コーラの瓶ほどのワクチンで人類を救うには大掛かりな増産工場が必須だが何故か可能、何より地球的危機なのに出てくる人が少なすぎてスケール感やリアリティが無さすぎるのが難点。
災害物!
ワクチンと治療薬
北極とアメリカと中南米。一瞬にして凍り付く氷点下50℃の大寒波が地球規模で襲い掛かり、折しもウイルスが蔓延しているというダブルパンチの危機的状況。ワクチンが効果を発しない中、治療薬を開発した科学者ジルたちは北極基地にいる父の指示に従い、エクアドルに向かう。
ジルを中心とした家族のサバイバルはいいんだけど、墜落した旅客機から家族だけを救うとかのあり得ない展開。時折凄いと感じるVFXもあるにはあるが、ほとんどがTVドラマサイズのこじんまりとした描写が続く。
コロナ禍で作られたんだろうから努力は買うけど、ちょっと欲張りすぎな内容に辟易。それにしても邦題で『デイ・アフター・トゥモロー』を冠するのはエメリッヒにも失礼だろうし、“氷の黙示録”くらいにしとけばいいのに・・・
B級映画で矛盾点に気づくと笑えます。
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