「異なる各々の目的が果たされれば、本人にとってはハッピーエンディングといえるのではないだろうか」CUBE 一度入ったら、最後 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
異なる各々の目的が果たされれば、本人にとってはハッピーエンディングといえるのではないだろうか
オリジナル版はいかにも低予算といったおもむきであったが、今作は豪華な雰囲気。人気俳優のキャスティング(菅田将暉さんと岡田将生さんのWマサキ、斎藤 工さん等)と主題歌(今作のために描き下ろした『cube』:星野 源)、壮大なBGM、CG等映像もこだわりを感じる。
人間ドラマと謎解きサスペンス要素は健在で、回想シーンも使い、助け合いや勇気といったテーマを扱いつつ数学の面白さもある。
お腹も空かない、トイレも行きたがらない彼らは、おそらく来る時にCUBEの黒幕に注射か何かされていると推測する。誰も体臭に言及しない。服装も統一されているので体も洗浄済みなのだろう。
後藤(菅田将暉)と甲斐(杏)のラストの描写が想像力を掻き立てる。
CUBEを抜け出したらハッピーエンディングなのかどうかも怪しいし、果たしてどうなるのが一番のハッピーエンディングなのだろう。それは、我々の現実でも言えることかもしれない。
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