「『セブン』を観たときに覚えたのに忘れてしまった七つの大罪。」七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
『セブン』を観たときに覚えたのに忘れてしまった七つの大罪。
女子高生ケイティは強欲(greed)、ステイシーは嫉妬(envy)、ロビンは怠惰(sloth)、モリーは暴食(gluttony)、トーリは憤怒(wrath)、グレースは色欲(lust)、そして主人公と思しきオーブリーは傲慢(pride)というニックネームをつけ、グループを作っていた。
冒頭ではオーブリーの説明によると「私が湖に沈められるまでの物語」だったので、これは何か裏があると・・・不気味なオープニングだった。彼女の憧れでもあるグレースだったが、そのグレースの父は牧師をしているほど町中からの信頼も厚い。しかし、グレースは反抗期なのだろうか、キットという不良と付き合い、トーリとはレズビアンの仲、嫌われ者の花屋アンディのもとでバイトしていた。そして、悪魔崇拝の異端グループの集会にも参加・・・
しかし、オーブリーが7つの罪について牧師に告解したことから裏切り者扱いされ、森の中の湖のほとりに置いてけぼりにされるのだ。やがて彼女たちも次々に殺され・・・といった展開だ。
大罪のニックネームについてはカッコだけ。信心深い町に風穴を開けるようなイメージもあったけど、単なる反抗期の仲良しグループだったのか?誰にも言えない秘密を共有したまま、置いてけぼりという罪の意識に震え、オーブリーの日記を燃やそうと画策。だが、そんなグレースとトーリにも・・・と、なんだかつまらない結末を迎える。七つの大罪は克服することもできるが、もっと重い罪“姦通”があることを訴えてきていた。キレイな女子高生ばかりが出演する中、終始重苦しいイメージが残る映画。ちょっとしたキリスト教の知識だけが収穫だった。
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