とんびのレビュー・感想・評価
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ただ感動するこんなパターンも素敵です
序盤に麻生さん演じるお母さんが亡くなる場面はあるもののそこは涙する場面ではなく(演技は素晴らしい)、全体的な愛情とか優しさに感動する物語で、死別とか悔しさとか抜きでこれ程泣かせる映画はそんなに思い付きません(あるのはあるでしょうが。。。)
正直、序盤の昭和感が白々しくちょっと白けていたので、個人的な話ですが自分の父親も同じくらいの時期に運送してたのでこんな感じだったののかなぁと物語とは別の部分に想いを馳せていました。
ところがアキラが母親の写真を破られたシーンくらいからちょっとずつ涙腺崩壊し始め、あとはシーンごとに涙してました。
物語は特にどんでん返しするような展開はなく想像したとおりに進んで行くので、一歩間違えば感動させようとしてるのが見え見えなものになりつまんなくなる可能性もあったのですが、配役といいシーン構成といい、何より役者さんの演技が非の打ち所が全くなく完璧で素晴らしかったので気持ちよく泣くことができました。
泣きたいのに泣けず。残念だ。
歳を取ると涙もろくなると言われる。泣けましたとのレビューが多く、楽しみにしていた。結果はタイトルの通り。私の場合、涙袋はもう枯れてしまったかもしれない。
ドラマ化されるのは3回目らしい。短期間にこれほどドラマになるのは、原作が優れているに違いないと思った。
この映画に悪人は登場しない。良い人ばかりである。主人公の性格は一本気の直情型で憎めない。ある意味、可愛さもある。事故で妻を亡くし、男手で1人息子を育てる物語だ。周囲の人は、母のいない息子の成長を見守っている。善人ばかりである。しかし、こんなこと現実にはあり得ない。私達がそう願う展開が用意されている。これは大人向けの童話だ。
私には観客が泣けるようにと作為性(わざとらしさ)を感じとってしまう。あからさまではないけれど。コロナ禍で人とのつながりが細くなってきている。昭和人情話で、心の癒やしを求めている今の証かと感じた。
成熟の物語の心地良さ
小さな町や村、あるいは企業やその地域に限定的な産業の城下町…。
たぶん、人が共同体というものを構成するようになってからの〝子育て〟というのは、その共同体全体の責任だったのだと思います。
昔は子どもを産んだと同時に亡くなってしまう女性もかなりいたはずですし、その共同体にとっても将来必要な働き手であり、害をもたらす人になっても困るので、みんなで見守り(遅い時間まで遊んでいると怒ってくれるオジサンやオバサンもいた)、構ってくれた。
そういう社会的労力は、昔は共同体の構成員が無償で分かち合っていたが、時代とともに税金や福祉制度(お役所)の仕事となり、個々人が他人の家庭に口出ししたり、構うことは余計なお世話になってしまった。
非常に大雑把にいうと、そういう古き良き時代のいい面だけを掬い上げた物語なので、心地良さと感動に包まれるのはある意味で当たり前なのだと思います。
成熟した大人の多い成熟した共同体の中で、成熟しきれない男(阿部寛)の子育てをみんなで見守る物語。
未成熟なとんびと成熟した共同体に育てられ大人になった鷹の物語。
そういう見方で対比すると、香取慎吾さん主演の『凪待ち』は未成熟な共同体と未成熟な大人がお互いに成長出来なかったケースが招いた不幸の物語だったように思えてきます。
NHKの朝ドラもほとんどの場合、主人公の生まれ育つ共同体には成熟した大人が多く、何が起きても、きちんと受け止めてみんなで成長していきます。歳を重ねても若輩の人間から学ぶ姿勢を失わない謙虚な大人に恵まれています。
成熟とは、完成形ではなく、絶えず成長する意欲を持ち続けることでもあるのですね。
おじいちゃんの人生は幸せだったのかな?
成熟の共同体の中で、自身も成熟の過程を経た人生が幸せでないなんてことは絶対にありません。
良い作品、万人受け。昭和の「父親」の生き様と地域社会。ただ2度のドラマ化で「出涸らし感」が玉に瑕。
まあ王道の人間ドラマ。過不足なし。人情と愛情を感じる。
誰でも理解できる好作品。合格点。
ただし、その裏腹で「敢えて映画館で・・」の歩留まり率がイマイチでしょう
気の早い話ですがネット配信含めればそこそこ支持されると思う
ただ、2度もドラマ化されている重松清の有名作だけに
パンチがイマイチ。
親から子へ、子から孫へ、孫からひ孫へ
血のつながりのリレーと、「地域のつながり」
そうだよ。昔は「敢えて東京の大学に行く」ことで得られる
経験値とか情報量がハンパなかった。今でも「東京信仰」はあるけども
ネットの発達で、だいぶ様変わりしたね。
不器用な父を阿部寛が好演。息子の成長、特に反抗期の息子に
不器用ながらも向き合う。地域のつながりの助けを受けて・・
今、離れていても、LINEとかメールで簡単に意思疎通できる。
昔は「息子が都会に向かう」だけで皆んな駅に駆けつける「一大イベント=別れ」
の光景が当たり前だったけど・・・
昭和は遠くなったなぁ。石原裕次郎「タフガイ」のライバル
「マイトガイ」の小林旭から名付けた、できの良さそうな息子を北村匠海が演じている。
ただ令和まで展開は新基軸だろけど、どうだろなぁ??
寺の坊主親子とのつながりも良い、昭和の背景、昭和の父親、昭和の地域雇用、
わかりやすすぎるテーマ。でも最初の事故の構成は
あまりに不自然なのが原作のチカラ技だねぇ。
観て損は無いです。オススメ。ただし若い人にとってはラブストーリーでも、ホラーやサスペンス
ファンタジーでも無いので、配信待ちでもイイかもね。
不器用な男の半生
不慮の事故で妻を失った男と残された子供の話。不器用な男が悩みながら周りの人達に支えられて何とか子育てをする…親の心子知らず、子の心親知らず、どちらも不器用で最初から最後までギクシャク。まあ色々あって子供は巣から旅立つ。いい話だなあ(泣)。
時代背景は少し昔だが昭和世代には涙もの。
今は少なくなった気がするが、こんなドラマ昔あったよねって感じ。
現代でも親子関係を見つめ直してみるには良い映画かも知れない。
ストーリー自体に問題はないのだが、若干気になる事もある。
主人公も年齢を重ねるが、悪く言うとどの時代も同じ年齢に見えてしまう。若造していると言う見方もできるが、普段オシャレには全く気を使わない無骨な男がどの時代でも同じに見えるのは変。せめて白髪の割合で変えるとかハゲにするとか体の見た目の変化があまりになさ過ぎる。着てるものも時代性が少ないし識別が難しい。一応何年と時期のテロップも出るのだが。
他にも友人知人も同様だ。皆若造。
それと備後市という設定で広島県のはずなのだが、1秒たりとも広島県や備後地方の映像が使われてない。
備後弁がほぼ完璧なだけに非常に残念だ。
風景も海も何もかも備後では無いし広島県でも無い。
エンドロール見てやっぱりな、という感じ。
ロケ地が主に岡山だという事は見ていて分かった。
まあ細かい事だが備後と備中に親戚も多いので微妙な雰囲気の違いが良くわかる。それに聖地巡礼するまでもなく行った事ある所が何箇所か出ていた。
話の筋は空疎だけれど‼️❓丁寧に真摯につくられた至高の名作❓‼️
ストーリーは陳腐なお涙頂戴で、不器用もコントレベルです。
でも、本当に全てが高品質な映画なんです🎞🎟
まず、演技、
みんな、方言を含めて、時代や、人柄、生き方、そのどれもが良い形で再現されている。
安田顕など、なんだか、大袈裟に見えるけど、実は、ああ、本当にこんな人いるかもなんて思う。
だから、わざとらしく感じても、泣かされてしまう、それがまた嬉しい😂
ああ、思いやり、親切、真剣に生きていきたい、そう思わせてくれる。
演技だけでなく、街や風景の再現度も半端ない、演技と映像だけで、ああ、良い映画🎬🎦みたな、そんな満足が得られる。
最高の演技と映像を観るために、是非。
人間味あふれる感動物語
幾度途切れても必ずつながっていく親子の絆を描いた人間味あふれる感動物語。主演の阿部寛を中心としたキャスト陣も豪華で全員が主演のような無駄のない配役が素晴らしい。家族の絆に共感し何度も涙が溢れ出てきました。
2022-62
昭和から平成を生きた不器用オヤジ
昔、ドラマを観てたはずなんだけど、覚えていたのは母ちゃんが死んじゃうシーンくらいで、他は白紙で着席。
北村匠海君が演じる旭(アキラ)は昭和36年生まれ。舞台は広島。自分は38年の岡山生まれなので、世代と方言が直球で刺さってきた。
阿部寛演じるオヤジが、とにかく昭和っぽい不器用オヤジ。感情のコントロールが苦手で、すぐ爆発する。現代では許されない喧嘩も当たり前。家族愛マックスだけど息子には伝わらない。親の心、子知らず。ってやつだな。自分も18で上京したので、あの時の両親の気持ちを想像して、ウルっと来たわ。
そして旭を地域の息子として育てたご近所さん達。安田顕、薬師丸ひろ子、などなど楽しくてずっと泣けた〜。
昭和世代にはズブズブ刺さると思いますよ。
私もそれなりに年取ったな
私は40代の独身
子供も生んだことありません
母子家庭で育ってますが父とは死別ではありません
育った環境は全く違えども
どこかしら共感する部分や
懐かしい時代に
感情を持っていかれました
見る世代によってだいぶ感想は変わるんじゃないでしょうか?
一箇所私のお気に入りのシーンがありまして
久々に親子が再開した居酒屋さんのシーンです
クスクス笑ってしまいました(笑)
ヤスの同僚の確か広沢って役だったと思うのですが、濱田岳さんがとても良かったです!
このレビューを読んで映画を観に行く方がいらっしゃったら、「このことか!」と思って頂けたら嬉しいです!
不器用
58本目。
昭和の親父のイメージ。
見た事ある風景に懐かしさを感じる。
所々に色々ツボな所があり、言葉に共感、気付かされたりする。
言い方が違うかも知れないけど、人生の伏線回収もあったりでいいなあとは思いもするけど、分かりやすい表情が観てる人には共感を呼ぶのかも知れないけど、自分にはちょっとクドく感じてしまう。
昭和の人情溢れる空気感
あったかい人情味溢れる雰囲気でよかったです。きもーち間伸びする長さですが、基本的には飽きずに見ていられた。不器用な親父と家族の絆とそれを支える仲間。妻を亡くした悲しみは大きくても間違いなくいい人生でしょう。
安定感のあるいいキャストでしたねー阿部寛や北村匠海もですが、周りを固める薬師丸ひろ子や濱田岳、あと特に安田顕ですな、ほんととてもいいです。安心してみていられる。
なんか親父に会いたくなったな。
なんか親父に会いたくなった。
こんなん泣くに決まってる
2022年劇場鑑賞87本目。
ドラマでもやっていましたがそちらは未見。
幼い頃に妻、そして母を亡くした父子の物語。イメージで結構ろくでもない父親かと思っていましたが案外真っ当な父親でした。エピソード一つ一つを拾っていくとどこかで聞いたことあるようなエピソードが多いのですが、特に阿部寛の圧倒的演技力で心を揺さぶられました。
麿赤児演じる和尚は本当にいい事言うのでみんなも聞きにいこう!
あと、濱田岳がカメラのピントがあっていない背景で面白演技をしているのに笑ってしまいました。
郷愁をそそられる世界
重松清さんの同名原作を映画化した作品。原作は未読だし、過去に2回ドラマ化されているがいずれも未見だ。
んー、実にオーソドックスな“日本映画”を久しぶりに観た気がする。昭和から令和へ続く時代の流れの中で、一貫して描かれているのは“家族の絆”だ。父と母と息子の3人の世界から母が消え、父は息子を守ることを誓う。だが様々な場面で父と子は対立し反発する。
男手一つで息子を育てる安男と、2人を支える町の人達。ちょっとうっとうしいくらいの空気感は、現代では失われてしまったものかもしれない。嫌いではないが苦手な世界だった。
ベラんメー調なあべちゃんちょい濃くない?
阿部寛さんにそんなイメージがなかったから、頑張ってるなぁと思ってしまいました。頑固で強面の親父を演じていらっしゃいますが、演技がちょい濃過ぎない?なんかお腹いっぱいって感じになってました。阿部寛さんの喋り方が自分の父親に似てて、父親との思春期を思い出しブルーな気持ちになりかけた。いい映画ではありますが、あんなにベラんメー調じゃなくても良くない?今の時代に合わない気がして、好きになれないかも?やすだけいさんもオラオラ系のキャラが似合わない気がしました。お笑いキャラでもいいし、なんでも楽しく拝見してたけど、あのキャラは好きになれない。やすだけいさんの素敵な人となりが死んでる感じがして、寂しさを感じました。薬師丸ひろ子さんは安定したいい演技でした。杏ちゃんは、えー?そういう展開?ってこちらも合わないなぁって気がして?今まで観た映画の中で一番しっくりこない役者とキャラとの不一致を個人的に感じた映画でした。
ダイナマイトが百五十屯
昭和37年に広島で産まれた息子と、妻を亡くした父親の話。
昭和37年、運送会社で働く男ヤスと妊娠中の妻から始まる親子の物語に、昭和63年の出来事を織り込みながらみせていくストーリー。
原作は未読だけど10年ぐらい?前にTVドラマは観た記憶が…話は結構異なるらしいけれど。
素直じゃないし、短気だし、直ぐに調子に乗るし、暴れるし、と面倒臭いけどある意味愚直で愛されバカな父親が、周囲の力を借りながら幼い息子を育て上げていく様をみせていく。
ヤスの性格と妻の不幸はあるものの、親子の愛と絆と、そして支える周りの人達と、というただそれだけの話がとてもドラマチックで、既に中盤で胸アツな涙が…。
波瀾万丈ではあるけれど、わかりやすくて温かくて、時に情けなくて笑わせられたり、とても面白くあっと言う間の139分だった。
敢えて言うなら、ダメではないけれど、ラストのシーンがちょっと締まらなかったかな。
親子鷹
麻生久美子さん、やっぱり可愛いですね!
短くて残念。
大島優子さん、いい演技でした。
父親の嘘、入社式での作文素晴らしい!
バツイチ子持ち7歳年上、杏さん素敵です。
安男との最初の出会いよかったです。
安男の葬式写真、いい写真でしたね。
備後の素晴らしい人たちでした。
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