とんびのレビュー・感想・評価
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紡ぐねー。泣いた泣いた。これでもかとそれぞれの親子の愛を見せてくる...
紡ぐねー。泣いた泣いた。これでもかとそれぞれの親子の愛を見せてくるし、地元の仲間の絆も良いし、ベタな驚きからの吹き出し演出も良かったし、温かい非常に良い作品だった。
ただ、北村くんのおじいさん?描写は本当に合わなさすぎで、興醒めしてしまい、そこさえ無ければ星4.5だった。
あまり構えて見ないようにが吉かと。
本作、あまり観る気は無かったのですが「護われなかった者たちへ」監督作という事で観て来ました。
館内に号泣必至(爆泣?)とパネルがあり…あれは無い方が…(*´Д`)
内容自体は昨今の時代柄、仕様がないですが大変勿体ないなぁと印象を受けました。(原作は未読なので、あくまで私の理想ですが)
・湾口荷役といえばヤクザです。現場のアンちゃん達もヤクザ者に引けを取らない荒くれ者だったと思います。(銭湯のシーンがありましたが、右も左も刺青ばかりじゃないかなーと。その他、タンクトップからも見えまくりみたいな!)
・清潔過ぎる街並み。わざわざ、CGでハエのカットを入れるぐらいなので監督も気になっているのかもしれませんが。
とはいえ、名俳優が多く(田中哲司がバケモノ過ぎてエグかったです笑 後は、大島優子の艶のある演技もとても良かったです。)満足はします。
んーー個人的にですが、最後の終わり方は少し不満です。
邦画成分が最近足りないなという方は、是非ご観賞下さい!!
古きよき時代
頑固親父の不器用な愛、なぜか実父を思いだし涙😢した。仕事が肉体労働だったので、そこも共通。汗の染みた白シャツ、思い出した。夕方、着替えて飲みに行き時々、玄関でバタンもあった。
地域みんなで旭を育てた温かさに感動した。顔の系統が似てる2人が親子役に違和感なし。匠海くんはほんとの息子のようだった。
技巧に走った脚本と熱い演出の感動物語にある一長一短
父と一人息子の互いに想いやる家族の絆を情感豊かに綴った、重松清の著名な小説の映画化。この原作は、2012年のNHKと2013年のTBSによりテレビドラマ化され、どちらも好評を得た良作だった。多くのドラマファンが慣れ親しんだ、この琴線に触れる感動物語を今回敢えて映画作品したのは何故なのか、その良さを見付けるために鑑賞した。
港岳彦の脚本は原作に忠実と云われるが、冒頭から抱いた印象は解り難さである。時代設定がころころ変わり、旭役の北村匠海のナレーションの説明があっても、初めて接する人には混乱を招くのではと思った。それとタイトルがいつ表示されるのか途中から気になりだし、最後まで引っ張られて驚嘆した。こんな体験は初めてである。ファーストシーンは、出張で東京に向かう主人公ヤスが運転するトラックの夜間走行。仕事序でに大学卒業後大手出版社に就職した息子旭の会社を訪ねるが、守衛に門前払いされ騒ぎ出す。そこに救いの手を差し伸べた女子社員由美が外出中の旭に連絡をとり、ふたりは父の運送会社で会う。その前にヤスは、生き別れた実父がいる病院を訪れ、40年振りの再会を果たしている。でもここで最も表現されなければいけないのは、旭の上司である編集長から渡された入社試験の時の旭の作文を読むヤスが、初めて息子の本心を知る展開であろう。この作文を旭自身のナレーションで導入部から語る映画の構成であると、漸く解るのだから。折角の凝った脚本ではあるが、技巧に走り過ぎている。多くのエピソードをまとめ上げる力量の反面、メリハリの弱い展開になってしまった。
演出の特徴は、兎に角常に熱いことだった。型破りで男気のあるヤスの曲がったことが大嫌いな性分を好感度の高い俳優阿部寛が力演している。同時に不器用さやものぐさな面もあるヤスの人間味の点で不足もある。友人の照雲を演じた安田顕と尾藤社長の宇梶剛士との絡みでは、この役者の濃さと演出の熱さが合わさり、大分もたれる。特に美佐子が出産する病院内の描写は演出過剰で頂けない。周りに迷惑を掛ける騒ぎを起こしても看護師が注意する訳でもなく、いくら喧嘩っ早いヤスの性格表現とは言え閉口するシーンであった。阿部・安田・宇梶と個人的には好きな俳優だけに、演技力を引き出す演出であって欲しかった。
俳優陣で素晴らしかったのは、美佐子を演じた麻生久美子の女優としての清廉な存在感が役に合っていたのと、嫁ぎ先を出されて女独りで小料理屋を切り盛りする女将たえ子役を演じた薬師丸ひろ子の安定感のある演技である。結婚を控えて一目母親に会いたいと訪ねてくる娘の場面は、この作品一番の名シーンとなった。産みの母親の本音と建て前を強がりながら表現する薬師丸ひろ子の演技に魅せられる。ここでの演出はカメラが終始室内の中に入っていたが、たえ子が一度酒を買う口実で消えて再び戻りガラス戸越しに中を窺う演出は、正に映画的な表現であった。本来なら外からたえ子の背中越しに中を捉えたショットを繋げて、次にその強がりを見せない母の優しい顔のアップを入れるべきであろう。それでこそ俳優の演技の見せ所を引き立たせる演出と思うのだが。
準主役の旭を演じた北村匠海は、高校生から直木賞作家として成功を収めた現代までの難役をこなし素直な演技を見せるが、上記のベテラン男優と比較して、もっと個性を出しても良かったと思う。母が父を庇って亡くなったと思い込まされた深層心理の変化が進学に悩む時期の反抗期と重なり、ぐうたらなヤスに不満をぶつけるところなど、演出と合わせ見せるものが弱かった。
映画とは、いい話の美しい人間が泣かせるだけで、いい作品にはならないと思っている。キャスティング含め、この脚本・演出・演技に一長一短がある。過剰演出に関しては、瀬々敬久監督への批判というより、他の日本映画にも見られる悪しき形式というか、それが定石となっている事への不満でもある。声を張り上げることが熱演であり、それが人間の感情表現の素晴らしさと思い込んでいないか。
4回は号泣しました。
今年暫定2位かな。
家族の物語に弱い。
特に不器用で気持ちを伝えるのが下手でもどかしい話。
阿部寛さん、北村匠海さん、薬師丸ひろ子もさすがに良かった。適役。
昭和の話題や小物がリアル感があって良かったなあ。
プッシュ電話とかね。懐かしい。
ただ時系列があちこち動き回り過ぎて、せわしい印象があった。
時代によって変化する街並み
過去に2度ドラマ化し、2度も成功し更に映画化する事が出来たこのとんび 古き良き昔の時代昭和、自分は、平成生まれで昭和の昔の街並みなんて全く知らなかったけれで時代によって置いていかれつつある物と進化を続ける物様々な時代背景に対応する人間達の姿が、上手く演出されていたなと感じました。ヤスのような幼児期深い愛情を恵まれず育ってしまうと奥さんと子供にどう接していいのか分からない状態になってしまうのもすごく切なかったです。でも周りの仕事仲間や
「夕なぎ」の女将のタエ子さんの力があってアキラをちゃんとした子供に育てることを誓った。やはり昔の大人達の結束力は凄まじい物だなと思いました。そして自分が感動したのは、海のシーンです。ヤスが1人悩んでいるとお寺の海雲が背中にそっと手を当てるシーンはすごくじんわりと来ましたね。ヤスとアキラの関係は親子の関係を上手く表していたな〜と感じました。2回目を見る機会があればまた見に行きたいです。
大満足の映画でした!試写会で観れたのに早くにレビューを出せば良かったと後悔してます……
昭和が懐かしい
こんなにコテコテの昭和の頑固オヤジを阿部さんが演じている。
そして最近、演技がとっても気になる北村匠海くんとの共演という事で…気になった作品
ドラマ版は観ておらず、比較している方のレビューを見ると、色んな意見があるようですが…。
私は2人の親子愛がとても心に染みました。
夜の海辺で和尚とヤスさん…アキラを抱っこしている時の言葉が涙を誘う😭
色んな場面で涙がこぼれ🥺
ヤスケンさんの少しオーバーにも見える演技がまた良き❗️
匠海くんの短髪姿も珍しく、彼の演技には今後も注目していきたい😊
あの時代の車や街並みや、ヤスさんがフィンガー5の歌を鼻歌で歌うところはツボでした。
(あの頃、私もフィンガー5が好きだった…あ❗️年齢バレる💦)
観て良かった作品でした。
予備知識なしで初めて観賞しました。 阿部寛さんはたまに何言ってるか...
予備知識なしで初めて観賞しました。
阿部寛さんはたまに何言ってるかわからない所があるので字幕がほしいです笑
メイク崩れが気になるので泣きたくなかったのですが、やはり堪えられませんでした。
海になれという所、銭湯で嘘を言う所が特に泣けました。
あと気になってしまったのは北村匠海さんのコント用みたいな頭と最後の初老作り、阿部さんのテルマエ・ロマエ感。濃い顔の父子はいい感じでしたが。
一番上手いなと思ったのは薬師丸ひろ子さんでした。
今回は付き合いで観ましたが、清々しい映画で観てよかったと思います。
テレビ版と劇場版
以前、内野さん、堤さんのテレビ版を視て大好きなドラマです。原作は読んだことないですが、配役が変わっただけで今更映画化かと思いつつ観に行きました。自分の記憶だと息子を東京に送り出すシーンでテレビ版は終わっていたと記憶してますが、劇場版はアキラのその後もオヤジとの関係も描写されています。年代がスクリーンに出てきますがまさにアキラと自分は同世代。親の生き死にで人生も変わる。はて、自分はアキラのように親を親として墓に入った親に感謝してるだろうか。何回も泣き、そして考えさせられた。
薬師丸ひろ子は小料理屋のいいお母さんでますますいい味を出している。久々に元AKBの大島を見ましたけど、いいですねー、
「親子、夫婦、友人、近所の人々」との「絆、繋がり」
「原作:重松清、阿部寛主演」なので鑑賞。「親子、夫婦、友人、近所の人々」との「絆、繋がり」がテーマだと思う。「それが如何に大切な事なのか」を感じされられた。「市川旭を自分たちの子供だ」と言う町の人々、そんな良き時代が昭和にはあったのだ。皆から愛されて育った子供は幸せ❣ 胸が熱くなる映画でした。
映画化には賛成 でも・・・
139分。長めの上映時間。
感動的な場面はあったものの、ドラマで2度描かれている作品なので・・・。
例えば、もっと場面を厳選して、絞り込んで強調して描いた方が作品としての印象が深かったかも。。。多くの場面を凝縮したため、薄っぺらくなってしまった部分があったような気がします。
同じ時代背景である、MY生涯ランキング作品【ALWAYS】のSTORYの方がずっとよくできていて、感動的・印象的場面も多い。
【とんび】ももっともっと感動すると思っていたので、少し期待はずれで残念、というのが見終わってすぐの感想。
私の期待し過ぎでしょうか?
ともかく、いまだにガラケーを使い、SNSはやらない私にとって、昭和はいい時代だったなあとところどころ思える作品です。
キャスト的には、北村匠が少しイメージと違いました。
瀬々さんの本領が発揮しきらないジャンル故に
2022年劇場鑑賞26本目 良作 62点
我らが瀬々さんの最新作。
正直瀬々さんでなくても良かったかなあ
社会派人間ドラマを描くのに長けた監督ですが、それゆえなのか今作といい昨年の護られ〜や糸などベタな展開というか、起承転結で捻りに欠けていた印象。
それに対して当方が瀬々さんの作品で一番好きな映画、楽園とその次に好きな明日の食卓は共に最後まで締め方がわからないし人の撮り方と背景(景色)の映し方が特に秀逸。そちらも是非
まあそんな中でトンビの話をすると、10年近く前に放送されていたテレビドラマ版からはそれなりに映画サイズに凝縮されていましたが、例えば母がなくなるまでの前が短すぎるたり、父が亡くなるところを簡易的にし省くし、北村匠海を父役として最後まで使うのは無理あるし、杏と年齢数個さも無理あるしで概ねの配役はいいにしても、もっとこう余計なシーン省いてパートの配分の比重を変えるとか、時代が進めば役者を変えるなどして欲しかった。
いくらバツイチ子持ちの息子だからって北村匠海より実年齢上な井之脇くん息子役は無理あるって笑
あと、父にありがとうを言えてないいうなら、阿部寛が父にしたように病室で寝込む阿部寛に手を握ってありがとうと一言いう北村匠海。みたいなシーンがあってのエンドロールが欲しかった。
個人的には当サイトの評価は過大評価だと思っています。
阿部寛が演じても、涙。。。涙
堤真一が主演したドラマを見て、内容はわかっていても、阿部寛が演じて、また涙した。
助演陣もすごく良くて、私は薬師丸ひろ子さんと安田顕さんが印象に残り、この映画に深みを加えたと思う。
瀬々監督作品は、いくつか観ましたが、ハズレなしに感涙名作ですね。
ちょっとネタバレですが、
あと、私のイチオシシーンは、旭が子供の頃の冬の夜に、父に抱きしめられ、住職が背中に手を当てる。子供にもわかりやすく愛情が伝わる、泣けました。
今の時代、個人主義・自国主義に傾きすぎて、近所の人のやさしさが伝えにくく伝わりにくい。
国家間の協力も、経済がもとになってしまう。
合理的なことが善で、お金にならないものは悪だと、なってはならないと、改めて思う。
血とは何か 親子とは何か 考えさせられる映画
ドラマDVDを持っているが、未だに鑑賞していないので、その突破口として
この映画を観ました。原作も読んでいません。
とにかく この映画は撮影・照明が非常に素晴らしい。
部分的に、ほんの僅か、微スロー部分があり、NHKが撮るハイビジョンのような雰囲気が前半はしていました。
色合いもとても良かったです。
スタジオシーンは「寅さん」のような無難な照明と撮影だったが
「海に成れ」の夜のシーンでは照明が素晴らしく、更に引いたシーンにおいても違和感なく堅実な撮影だった。
但し、事故のシーンがスローだったのは、いかがなものか?
事故=スローモーションと、鉄壁教科書に書いてあるから、そうなったのか?
そんな稚拙なシーンが予告編にあったおかげで、僕はこの映画自体の鑑賞を躊躇してしまったくらいだ。
また、映画では絶品演技をしていた安田顕さんが 安男の自宅裏に、車を止めた筈なのに、帰る時にはその車が自宅前の橋を通り過ぎたのと、時間的な間の関係には大きな違和感を感じた。
また北村匠さんにおいても、全般的に非常に良い演技をしていたのだが、この旅立ちシーンの表情だけは違和感があった。
トイレ前シーンでは、こんな表情はしないと思う。
また章(旭)さんとは同じ年代のキャラがいないので、取り違うことは無いが、
各年代ごとの章さんがバラバラな雰囲気がしたので、傷とか喋り癖とか何か統一した目印があった方が良かった。
僕が脚本家なら、事故から、和尚さんからの手紙後位まで どもりぐせ にしたかなぁ
他の人物関係やキャラクターはスタジオ撮影と同じく、寅さん映画
安田顕さんと並び、好演義をしていた薬師丸ひろ子さん
主人公:安男が走り去るのを 店先で 見届けるシーンでは、おそらくアドリブ演技だと思うが"けのび"をいれたのも良い役者の証拠です。
そして彼女の店(夕なぎ)での実娘との対面シーンには涙しました。
シーン最後には彼女の集中力が落ちていましたが、それでも この映画で1番いいシーンでした。
僕自身が離婚により、子供から母親を奪ってしまった経緯があるので、心静かにこのシーンを観る事はできませんでした。
ただ、長期間合っていなかった関係の"親子対面"には お互いに相手の顔を観て、自分と似ている場所を思わず、探すものです。
それが"血の確認"というもの
この映画では、安男と父の対面以外にも"親子が対峙するカット"が多々でてくるが
どれもこれも。。。関心するくらい親子が似ていない。
いろいろな親子像を描くのが、この映画の
ミソに成るはずだが、監督は この映画のキャスティングに、親子の血と言うものを完全に無視した人選は 本作品のテーマに監督自身が興味ないのか 作品への思い入れのなさを感じてしまった。
また主演の阿部寛さんと薬師丸ひろ子さんは同じ年
阿部さんが「お姉ちゃん」と呼ぶには年齢関係にも違和感を感じました。
たえ子(薬師丸ひろ子さん)は若くして結婚して、すぐに家を出たのだから40歳程度、その娘は20歳程度になる筈だが。。。これをどう脳内処理していいのやら。。
年代ごとに代わる"瀬戸内運輸"のトラックは旧車等がいろいろ観れて、嬉しかったが、どのトラックもピカピカ奇麗すぎて、"仕事している感"がなく、
ここにも違和感があった。
主人公 安男(とんび)の息子である章(旭)は原作者である重松 清さん自身であり、自分の生い立ちを作品に重ね合わせて執筆されたものだと、途中から気づき映画を観ました。
予告編にはでてくるが、劇中誰も「鳶が鷹を産んだ」とは言っていないし、
それを表現する光景も比喩する事もない。。。
この物語を「とんび」としたのかは、なぞのまま。
せっかくの感動シーン「海に成れ」が以後の安男の人生に何も生かされていない。
そしてこのシーンは予告編を見る限り、
「安男が決心して、笑うシーン等」が上映映画ではカットされていた。
劇中の1つ1つの出来事に対して、安男は反応しているはいるものの、
亡き妻への思いや、子供 章に対する一貫した気構えとの繋がりがなく
その場だけの単反応を繰り返す"薄いキャラクター"には同調心が湧かない。
何度か「ダイナマイトが1500キロ(唄:小林 旭さん)がでてはくるが、
同郷者の和を感じさせるためにも 挿入歌をもっと生かした作品作りをした方が良かったと思う。
当然、地域名を表す歌詞に入る必要性があります。
北村匠海さんと杏さんの距離感が不自然だったので、感動の 夕なぎ でのシーンに水を差してしまった。
このシーンは母娘対峙と対比させるためにも最後は唄のシーンをまとめてほしかった。
全般的に取捨選択ができていないシナリオ構成でちぐはぐ映画
これでは原作は読む気がしないが、
自宅にあるDVDくらいは 近いうちに観てみる事したいと思った。
何回も泣いてしまった😢
よかったなぁ😆
本もドラマも見ていなかったので、全く先入観なしに鑑賞できました🎬️
私自身が、旭と同年代と言う事もあって。
時代のギャップもなく、すんなり観る事ができました🎵
「あの時代はこうだったなぁ~」なんて昔を思いだしながら観ていると、思わず涙が溢れていました😢
素晴らしい作品をありがとうございました🙌
現代風にアレンジされた名作
父と息子の親子愛を描いた感動感涙ストーリー。重松清原作の「とんび」はTBSの日曜劇場などでドラマ化されたから、知ってる人も多いはず。私もストーリーはわかっていても、今回はあの瀬々敬久監督が、139分の時間でこの名作をどのように調理したのかが気になり、瀬々版のとんびを是非ともみたく、劇場へ!
これまた泣くんだろうな〜と覚悟して見たけど、やっぱり何度も何度も涙を拭いた。
描かれるのは昭和37年から令和元年。
昭和63年の東京と安男と妻の美佐子、旭が誕生する昭和37年が交互に描かれながら物語が紡がれる。
ちょっと鬱陶しいほどに人々が干渉し、困った時には支え合い助け合うという失われた昭和の良き風景がセピア色の映像とともに描かれている。時代がかわるごとに映像の色も変わるので分かりやすい。
冒頭からの旭の語りは全てあの“手紙”だったのね。140分に纏めたことに拍手を送りたい!
万人受けする良作!原作もドラマも知らない人なら絶対見てほしいし、知ってる人で迷っているなら是非見てほしい。
※以下、私の印象に残ったシーンとネタバレ↓
旭を抱く安男と海雲と照雲、雪の舞う岸辺でのシーンが私の一番好きなシーン。海雲が言った『海になれ』、その言葉通り安男は周りに助けられながら海のような男になったのかな。平成元年の海辺のシーン、東京で一緒に住もうと言った旭に対する安男の言葉に、あぁ海だなと。
たえこ姉ちゃんとやすこちゃんのシーンも涙腺崩壊。薬師丸ひろ子のじわじわ沁みる演技が良い。
物語の中盤以降はやや粗さが目立ったけど、やっぱり140分に収めるって大変だよねぇ〜。
旭演じた北村匠海くんの中学時代の坊主頭(カツラ)と、アラ還姿には少し無理があった(苦笑)
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