とんびのレビュー・感想・評価
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話の筋は空疎だけれど‼️❓丁寧に真摯につくられた至高の名作❓‼️
ストーリーは陳腐なお涙頂戴で、不器用もコントレベルです。
でも、本当に全てが高品質な映画なんです🎞🎟
まず、演技、
みんな、方言を含めて、時代や、人柄、生き方、そのどれもが良い形で再現されている。
安田顕など、なんだか、大袈裟に見えるけど、実は、ああ、本当にこんな人いるかもなんて思う。
だから、わざとらしく感じても、泣かされてしまう、それがまた嬉しい😂
ああ、思いやり、親切、真剣に生きていきたい、そう思わせてくれる。
演技だけでなく、街や風景の再現度も半端ない、演技と映像だけで、ああ、良い映画🎬🎦みたな、そんな満足が得られる。
最高の演技と映像を観るために、是非。
人間味あふれる感動物語
幾度途切れても必ずつながっていく親子の絆を描いた人間味あふれる感動物語。主演の阿部寛を中心としたキャスト陣も豪華で全員が主演のような無駄のない配役が素晴らしい。家族の絆に共感し何度も涙が溢れ出てきました。
2022-62
昭和から平成を生きた不器用オヤジ
昔、ドラマを観てたはずなんだけど、覚えていたのは母ちゃんが死んじゃうシーンくらいで、他は白紙で着席。
北村匠海君が演じる旭(アキラ)は昭和36年生まれ。舞台は広島。自分は38年の岡山生まれなので、世代と方言が直球で刺さってきた。
阿部寛演じるオヤジが、とにかく昭和っぽい不器用オヤジ。感情のコントロールが苦手で、すぐ爆発する。現代では許されない喧嘩も当たり前。家族愛マックスだけど息子には伝わらない。親の心、子知らず。ってやつだな。自分も18で上京したので、あの時の両親の気持ちを想像して、ウルっと来たわ。
そして旭を地域の息子として育てたご近所さん達。安田顕、薬師丸ひろ子、などなど楽しくてずっと泣けた〜。
昭和世代にはズブズブ刺さると思いますよ。
昭和の不器用な父親と子どもの物語
本作は同名の小説を原作として
ドラマ化もされたらしいのですが
個人的にはこの作品はこの映画が初見です
戦争の傷跡が残る昭和の時代に
主人公のヤスが愛妻と息子の家族で暮らしていくが
事故によって妻を失ってしまい
その後、一人息子の旭を育てていく
ヤスが旭に母親が亡くなった理由で嘘をついたりして
不器用な昭和の父親として描かれている
母親を知らない旭をヤスとその周囲の人々が
みんなで育てていく映像は
古き良き昭和の時代を表していると思う
この映画は昭和の中期と後期の時代を
交互に描かれているが
主人公を演じる阿部寛の違いがわかりにくいので時代を感じにくいように思った
あと旭が少年だった時期がそこそこあったので
北村匠海の出番はちょっと短めに感じた
極端なサプライズな展開は少ないが
基本的にいい映画だと思う
ただ、ドラマや原作を知っている人は
どう感じるかわからない
私もそれなりに年取ったな
不器用
昭和の人情溢れる空気感
こんなん泣くに決まってる
郷愁をそそられる世界
ベラんメー調なあべちゃんちょい濃くない?
阿部寛さんにそんなイメージがなかったから、頑張ってるなぁと思ってしまいました。頑固で強面の親父を演じていらっしゃいますが、演技がちょい濃過ぎない?なんかお腹いっぱいって感じになってました。阿部寛さんの喋り方が自分の父親に似てて、父親との思春期を思い出しブルーな気持ちになりかけた。いい映画ではありますが、あんなにベラんメー調じゃなくても良くない?今の時代に合わない気がして、好きになれないかも?やすだけいさんもオラオラ系のキャラが似合わない気がしました。お笑いキャラでもいいし、なんでも楽しく拝見してたけど、あのキャラは好きになれない。やすだけいさんの素敵な人となりが死んでる感じがして、寂しさを感じました。薬師丸ひろ子さんは安定したいい演技でした。杏ちゃんは、えー?そういう展開?ってこちらも合わないなぁって気がして?今まで観た映画の中で一番しっくりこない役者とキャラとの不一致を個人的に感じた映画でした。
ダイナマイトが百五十屯
昭和37年に広島で産まれた息子と、妻を亡くした父親の話。
昭和37年、運送会社で働く男ヤスと妊娠中の妻から始まる親子の物語に、昭和63年の出来事を織り込みながらみせていくストーリー。
原作は未読だけど10年ぐらい?前にTVドラマは観た記憶が…話は結構異なるらしいけれど。
素直じゃないし、短気だし、直ぐに調子に乗るし、暴れるし、と面倒臭いけどある意味愚直で愛されバカな父親が、周囲の力を借りながら幼い息子を育て上げていく様をみせていく。
ヤスの性格と妻の不幸はあるものの、親子の愛と絆と、そして支える周りの人達と、というただそれだけの話がとてもドラマチックで、既に中盤で胸アツな涙が…。
波瀾万丈ではあるけれど、わかりやすくて温かくて、時に情けなくて笑わせられたり、とても面白くあっと言う間の139分だった。
敢えて言うなら、ダメではないけれど、ラストのシーンがちょっと締まらなかったかな。
親子鷹
ジーンとくる良作
直木賞作家・重松清のベストセラー小説を、阿部寛と北村匠海の共演で実...
直木賞作家・重松清のベストセラー小説を、阿部寛と北村匠海の共演で実写映画化。「糸」「護られなかった者たちへ」の瀬々敬久監督がメガホンをとり、幾度途切れても必ずつながる親子の絆を描き出す。薬師丸ひろ子、安田顕、麻生久美子らが脇を固めている。男心を上手く描いてました。
【”粗にして野だが卑ではない父親が、息子を想ってついた優しき嘘”家族、親子、人の絆って何だろう・・と改めて考えさせられる。今や希薄になりつつある相手を思い遣る優しい気持ちが詰まっている作品。】
ー 名作「とんび」を読み、涙してから幾歳月が経っただろう・・。
そして、映画化の話を聞いた際に、メガホンを瀬々敬久監督が取ると知って、相当なプレッシャーだろうが大丈夫だろう、と思ったモノだ。ー
◆感想
・今作でヤスを演じた阿部寛さんの渾身の演技は忘れ難い。
表面上は粗野を装っているが、心根の優しき不器用な父親を見事な演技で魅せ付けている。
妻、美佐子(麻生久美子:モットーは、”長生き”と聞いて成程なあ、と思った気品ある素敵な女優さんである。)の死の真実を、息子アキラ(北村匠海)を想い、
”落ちてくる荷物から俺を守るために死んだ”
と嘘を付くシーン。
銭湯の湯船に何度も頭まで漬かりながらアキラに話すヤス。涙を隠しているんだろうなあ・・、と思いながら観ていた。
そして、漁港で仲良く遊ぶ父子の姿をぼんやり見ている。そんな父を遠くから見ている成長したアキラ。
・アキラを我が子の様に可愛がり、育てる備後の海辺の小さな町の人々も良い。
和尚(麿赤兒)や息子夫婦(安田顕&大島優子)。且つて結婚しながらも、娘を生んだ事で(年代的な事である)夫の両親から冷たくされ、今は一人小料理屋を営むたえ子。
- 結婚前に、たえ子を訪ねて来た娘とのぎこちない再会シーン。けれど、ヤスや小料理屋の常連は明るく振舞い、二人をリラックスさせるシーン。善人ばかりである。-
・アキラはあっという間に高校生になり、ヤスに反発するシーンも度々。だが、ヤスは自分が悪いと思ったら、不器用な方法(自分で自分を殴る)で謝罪の意を息子に伝える。
ー アキラが心優しき男に育った理由は明らかで、ヤスが”お前の子なら優しい子になる”と言った母の血と、ヤスの血をしっかり継いでいるからだ。
そして、備後の海辺の小さな町で暮らす、善性溢れる人々に育てられたからだ。
それにしても、アキラが東京の早稲田大学に行く際に、父のために野菜ジュースを3ケース用意したり、酒を呑んだら風呂に入らない、空焚きを避ける装置を付けて上げるシーン、衣類を準備してあげるシーンとそれを記した手紙は、男親としては沁みたなあ・・。ー
・和尚が遺した、母の死の真実を達筆な毛筆で記した巻物。それを読んだアキラの表情。
・アキラが東京の出版社に就職して、連れて来た女性(杏)。
戸惑うヤスの姿を見て一芝居打つ和尚の息子照雲(安田顕)。
ヤスが思わず口にした ”良い人じゃないか!”
<今作には、今や希薄になりつつある人々の深い絆、相手を思いやる優しい気持ちが詰まっている。そして、最も厄介な親子の絆もキチンと描かれている。
良好な人間関係を築くには、相手をキチンと知る。それは、時に取っ組み合い、時に胸襟を開いて話し合う姿勢が必要何だよなあ、と思った作品。
会場のあちらこちらから、啜り泣きが響いて来た作品でもある。>
ハンカチを取りに帰って良かった
4月8日、この映画を楽しみにしていた私は朝一番の開演に間に合うように家を出たのですが家を出て5分ハンカチを忘れた事に気づき、いつもならハンカチなんかまぁいいや、と思うのですが、何故かハンカチを取りに帰りました。
ハンカチ取りに帰って良かったです。
普段あんまり泣かないのですが、終始号泣しました。これだけ泣いたのは本当に久々でした。
ドラマを見ていたので話しの内容は知っていましたが、1クールのドラマのポテンシャルを2時間ちょっとの映画でまとめるのは難しいだろうと心配でしたが、ポイントをしっかり抑えて、演技も良かったし、昭和の雰囲気もよく出ていたし、私は大満足でした。
が、しかし、
が、しかしです。
1つだけ気に入らない点を言うと、旭の高校球児時のヅラ坊主頭のヘアスタイルです。私だけかもしれないですが、本当に坊主頭にして欲しいのです。映画はある意味出来る限りの事をやって欲しいのです。こういうのを見ると映画を観る方は映画の世界から一旦現実に戻ってしまうからです。あーこの映画の制作は100%やれる事やらんのかね、全精力をかけて作っていないと思ってしまうのです。
しかし、本当にそれだけでした。
ドラマを見た人も見ていない人も十分泣ける楽しめる作品です。
オススメします。
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