「かなり泣いたけど・・・」とんび プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり泣いたけど・・・
................................................................................................
トラック運転手の阿部。ある日、嫁と息子が仕事を見学に来る。
そして息子のせいで荷崩れが起こり、息子をかばった嫁が死亡。
但し小さ過ぎたため、息子にその記憶はなかった。
阿部はガサツで色々ダメな男だったが、一生懸命育てた。
そして息子は早稲田に受かり、東京に出ることになった。
不器用ながら、送り出す阿部。
やがて息子の所に、昔世話になった坊主の遺言の手紙が来る。
こうして息子は母の死の真相を知る。
そして7つ年上で子持ちの杏を、婚約者として父に紹介する。
最初は受け入れられなかった阿部も、杏の人柄を認める。
こうして息子は杏と結婚する。
具体的には描かれないが、息子は直木賞作家となった。
ラストシーン、阿部は死んでて、息子や孫が彼を偲ぶ。
................................................................................................
ガサツで不器用ながら一生懸命に息子を育てる阿部。
父と違って真面目で繊細な息子。
思いがよく描かれてて、序盤から泣くシーンが多かった。
あと安田顕や薬師丸ひろ子らも最高。本当に心に響く演技。
魅力的な役柄でもあり、彼らの言動にも泣かされまくり。
ただこういう主人公、現実にいたら絶対好きにならないw
阿部が演じるから、粗暴な中にもどこか知的で品がある。
でも現実で見かけるこのタイプって、救いようがないもんな。
身近にいたら、アホやなあ、無計画やなあ、ってイラつくやろし、
いつしか応援する気力も失い、自業自得じゃとか思うだろう。
あくまで阿部が演じるから共感できた映画やと思うw