「資本主義の正しい姿」とんび とまちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
資本主義の正しい姿
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とてもストレートな映画でした。実話を元にした様な印象を受けました。捻りとかはあまりない展開で、先が読めるけれど、登場人物の純粋さがその退屈さを埋めてくれている脚本でした。
きっと古き良き昭和という感じで、皆同じ感想なんだろうなと思ったので違う視点を。
この作品は、今の資本主義と能力主義が蔓延している世の中では感じ得ない幸福に溢れていたと思います。
主人公は運送会社で働いていましたが、今だと薄給で過労の弱者として描かれる可能性が高いと思います。でもこの作品にほそういった部分が一切なかったですよね。中古住宅を購入して、地方の場末の?居酒屋で飲み明かしていましたが、幸せに溢れたとても豊かな人生でした。
この感覚を失ってはいけないんだと強く思います。
いつからから日本ではメディアの煽りでお金が絶対的な価値となっています。そして芸能人ですら自殺する世の中になっています。上も下も苦しいんです。それは幸せの定義が狂っているからだと思います。
この映画は、お金ではなく、家族や周りの人を愛することを純粋に追求した話が展開されました。そこに上下はなく、本当の人間賛歌と幸せの本質があったと思います。
是非心を綺麗にするためにも、色々な方にこの映画を見て欲しいと思います。
一つだけ心残りは「ありがとう」を言うシーンがなかったことですね。ここまでストレートだったので、最後に真実を知った子供が、それまでの全てを持って「ありがとう」と言うシーンが欲しかったです。
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