劇場公開日 2022年4月8日

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「現代風にアレンジされた名作」とんび あささんの映画レビュー(感想・評価)

4.0現代風にアレンジされた名作

2022年4月21日
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泣ける

笑える

幸せ

父と息子の親子愛を描いた感動感涙ストーリー。重松清原作の「とんび」はTBSの日曜劇場などでドラマ化されたから、知ってる人も多いはず。私もストーリーはわかっていても、今回はあの瀬々敬久監督が、139分の時間でこの名作をどのように調理したのかが気になり、瀬々版のとんびを是非ともみたく、劇場へ!
これまた泣くんだろうな〜と覚悟して見たけど、やっぱり何度も何度も涙を拭いた。

描かれるのは昭和37年から令和元年。
昭和63年の東京と安男と妻の美佐子、旭が誕生する昭和37年が交互に描かれながら物語が紡がれる。

ちょっと鬱陶しいほどに人々が干渉し、困った時には支え合い助け合うという失われた昭和の良き風景がセピア色の映像とともに描かれている。時代がかわるごとに映像の色も変わるので分かりやすい。
冒頭からの旭の語りは全てあの“手紙”だったのね。140分に纏めたことに拍手を送りたい!
万人受けする良作!原作もドラマも知らない人なら絶対見てほしいし、知ってる人で迷っているなら是非見てほしい。

※以下、私の印象に残ったシーンとネタバレ↓

旭を抱く安男と海雲と照雲、雪の舞う岸辺でのシーンが私の一番好きなシーン。海雲が言った『海になれ』、その言葉通り安男は周りに助けられながら海のような男になったのかな。平成元年の海辺のシーン、東京で一緒に住もうと言った旭に対する安男の言葉に、あぁ海だなと。

たえこ姉ちゃんとやすこちゃんのシーンも涙腺崩壊。薬師丸ひろ子のじわじわ沁みる演技が良い。
物語の中盤以降はやや粗さが目立ったけど、やっぱり140分に収めるって大変だよねぇ〜。
旭演じた北村匠海くんの中学時代の坊主頭(カツラ)と、アラ還姿には少し無理があった(苦笑)

マキ
りあのさんのコメント
2022年4月21日

共感・コメントありがとうございます。
北村匠海野アラ還も厳しかったですね。
でも全体的には良かったですね。

りあの