劇場公開日 2022年4月8日

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「鷹は鷹を産む。誰もが尊い!」とんび 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0鷹は鷹を産む。誰もが尊い!

2022年4月18日
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鷹は鷹を産むのであり、どんな人も生きているだけで、尊いということを、見終わった時、痛烈に実感しました。主役の阿部や北村、そして薬師丸など出演する人は、皆んないろんな悩みを抱えています。その原因は、皆んな「我」と言う重石を持っているからだと思います。それでもその重石を持っているがゆえに、突き抜けていった時に、「人生の景色が美しく見える」のでしょう。苦しみは素敵な調味料となり、醍醐味を与えてくれるのでしょう。それにしても、ものすごい俳優陣ですから、見応え十分です。重箱に綺麗な料理がたくさん盛られているような感触です。物語の初めは昭和37年です。日本はまだまだ貧困で、この映画の中に生きている人間も、さまざまな不幸を背負っています。それでも、暗さがあまり見えないのです。むしろポジティブなくらいなのです。あの時代にもちゃんとした、生きるべき庶民哲学があったのでしょう。隣同士が助け合うという姿は、これからの時代には、再び大切なテーマとなると想像させてくれました。それにしても阿部と薬師丸のコンビは、ものすごく良い味を出しています。少々ひねくれてはいますが、阿部が息子の北村に対する愛情は、本当に海より深いのです。この作品では、一生の出来事を、戻ったり進んだりしますが、たった一つ、感謝することを忘れなければ、「幸福な人生」を見事に走破できることを教えてくれていました。そして泣ける場面が多いので、タオル?は必要かと思います(笑)。

三輪
三輪さんのコメント
2022年4月18日

ありがとうございます^_^

また色々教えてください!

三輪
みかずきさんのコメント
2022年4月18日

はじめまして。三輪さん。
みかずきです。

共感&フォローありがとうございます。

10年くらい映画レビューは書いていますが、
こちらのサイトには2月に登録したばかりです。
宜しくお願いします。

さて、本作、何度かTVドラマ化されているので、
ストーリーに新味はありませんでしたが、
配役が素晴らしかったです。
特に、主要キャストである阿部寛、麻生久美子、北村匠海は最適役でした。

ストーリーに既視感があっても、
やはり配役が素晴らしいと面白い作品ができますね。

では、また、共感作で交流しましょう。

-以上-

みかずき