「ウルウルくる人情物語」とんび bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ウルウルくる人情物語
山場ではウルウルくる人情ストーリー。なんだけど、違和感もチラホラ。
節目では、スーツを着ていた安男が、息子の職場に作業着のまま訪問するのは不自然。しかも昭和も終わった時代に作業着の下にラクダシャツにお守りなんて格好はいくらなんでもおかしい。あの時代にそんな人にあったことがない。
声も張りすぎで、旭が生まれるまでのドタバタは新喜劇に近い感じもする。美佐子の悲劇が起きてからは、ようやく落ち着いたドラマになり、感情移入しやすくなった。
違和感があるものの、薬師丸ひろ子や麿赤兒のじんわりくる演技は心にグッとくる。私生活もオーバーラップするせいか、杏のセリフは説得力がある。
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