アメイジング・グレイス アレサ・フランクリンのレビュー・感想・評価
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もっと聴いていたかった。
アレサ フランクリンさんも、ゴスペルも、全くわからないけど観て良かった。時間があっと言う間に過ぎた。歌声が素晴らしいのは当然としても、この方自身が真っ当な綺麗な生き方をしてきたんだろうなと勝手に想像しちゃった。顔つきが神々しくてただものじゃないって感じ、圧倒的なオーラ感じたわ!
じっと座ってなんかいられない
ドキュメントというか、そのままのライブ映像でした。
普段ゴスペルを聞くこともなく、アレサ・フランクリンの音楽も聞いたことがない私でも、手足や頭を動かさずじっと座ってるのは勿体ないと思うような素晴らしさでした。
音楽ファンの人が見に行ったら、じっと座っていられないんじゃないかな。そんな、フラフラ揺れてる人は、誰もいなかったけれども。
宗教的な恍惚や、音楽の陶酔感も、実感としては全然分からない。全く同調できないよそ者として、信仰心と音楽が結びついた ゴスペルのパワーを見せつけられた気がする。逆に、ここまでのすさまじい暴力的なまでの救いを必要とした黒人たちの苦しさは、もはや想像もつかない。
採点する資格なし...
なぜなら、開始10分から、エンドロールまで爆睡した…。
睡眠状態を測る時計も、きっちり1時間15分を記録してたしー。
いや、
決して面白くなかったとかではない。
豪華ランチコースの後で、予想以上に満腹過ぎたのと、
一番は、アレサ・フランクリンの歌声が心地好すぎるからなのだ!!
これが公開できなかったなんて、アレサ・フランクリンもシドニー・ポラックもさぞ心残りだったろう…、と故人を偲ぶ一作。
アレサ・フランクリンの歌声で劇場が震えるという、希有な体験ができる本作。映画館の客席でも、画面に併せて拍手したり身体を揺らしている人多数。力強いが透明感のある彼女の歌声が、スクリーンと客席の垣根も溶かしてしまったようです。上映中何度も劇場に足を運んだけど連日満員でなかなか鑑賞できませんでした。しかしそれでも観る価値は十二分にありました。
1972年に行われたこのライブの様子を収録したアルバムは、ビルボードチャートで7位となるなど、彼女の全盛期を代表する一作となっています。映像は出演者、観客は汗だくで曲を聴き、歌い、躍っている様子を映し出していますが、これは単に彼らが熱狂しているだけではなく、明らかに撮影用の照明の熱が原因しています。予告編の「ハンカチではなく、タオルの準備を」という言葉は、(ちょっと事前の印象とは違ったけど)伊達じゃない!そこまで準備して撮影した本作が、これまで公開できなかったなんて、監督のシドニー・ポラックもさぞかし肩身の狭い思いをしたんじゃないかなー。なお、未公開だった理由は、映像と音楽を同期させるための合図となるカチンコを写し忘れていた、という技術的というか人為的なミスによるものとのこと。
映像にはちらっと観客席でライブを楽しんでいるミック・ジャガー(とチャーリー・ワッツ?)の姿も写されます。たまたまロサンゼルスで収録があったため、このライブに参加したとのこと。彼が率いるローリング・ストーンズは、ブルースなどの黒人音楽を積極的に取り入れて自らのスタイルを確立してきました。もちろん彼らの音楽性はそうした先達に対する深い敬意に裏打ちされているんだけど、一方で現代的な視点では「文化盗用」と取られかねないような取り入れ方もしている訳で…。だけどこういったライブにちゃんと一観客として顔を出す几帳面さはほんとすごい。ストーンズは元々好きだったけど、改めて見直しました。
伝説的なソウルの女王が熱唱し、観客も総立ちで歌い、躍っているにも関わらず、客席に一人、居眠りしている女の子が一瞬写ります。これが本作一番の衝撃!
ブラックミュージックのルーツ(根源)
当時の黒人の多くが、生まれながらに生きる世界の序列を決められ、人権がなく、不条理な哀しい過去を心に抱えながら何世代にも渡り生き抜いてきたんだろうと感じるドキュメントだった。
無宗教の多い日本人には本当の意味の理解はできないかもしれないけど、映像に映る観衆の表情やアレサなど歌い手の言葉1つ1つからメッセージとして伝わってくるものがある。
どこにもぶつけることができない人生の不条理さ、哀しみを音楽に乗せて神に捧げ、ゴスペルが生まれ、ブルース、ジャズ、ロックと枝葉が分かれて、ストーンズ・ビートルズを代表とするヨーロッパのロックバンドの若者たちに解釈されて、世界に発信されてきたブラックミュージックのルーツを肌で感じることのできる映画。
29歳のアレサ・フランクリンのゴスペル
この映画の中で進行役かつピアニスト、シンガーであるジェームズ・クリーブランドの存在は大きかった。私は知らなかったのであるが、かなりの大物とみた。また、アレサ・フランクリンの父親が登壇しスピーチするが、アレサのゴスペルシンガーの歩みを父親の視点で興味深くユーモアを交えて語るシーンは感動的でもあった。
アレサ・フランクリンは、この映画のときは29歳。表面的には目立った動きもなく歌に集中して、シリアスな表情がかえって心の奥底から歌っているようであった。しかし、最後の場面は際立っていた。
演奏は教会に楽器を持ち込み目立たないようにしているが、バーナード・パーディ(Dr)、コーネル・デュプリー(Gt)、チャック・レイニー(Bass)という私の好きな有名なスタジオミュージシャンが出演しているのにびっくりした。実は観客に交じって超有名なミュージシャンがいるが、それは見てのお楽しみとしておく。
今回の映画はロサンゼルスの教会でのライブ収録という形をとっている。私はノースキャロナイナの教会に出席したことがあり、そのとき見た南部のローカルの人たちのゴスペルの盛り上がりと迫力が忘れられず、今回とはかなり違っていると思った。また、アレサ・フランクリンの子どもの頃からのバイオグラフィーをどこかで加えると、人生をゴスペルシンガーとして歩んできた深い印象を与えることができるのではと思った。
日本人の間でもゴスペルファンは多いと思うが、この宗教的意味合いの深い歌詞と神とのつながりをアフロ・アメリカンの人たちが共有、歌い踊るシーンは、冷静に見ている自分がいて、そこまで入り込めなかったのだが、皆さんはどうだろうか。アメリカでも白人たちのカトリックのチャーチにはアフロ・アメリカンはまず見かけることはほとんどなく、バプティスト教会にはほとんど白人はいない。
平日の昼間の上映だったが、観客制限はあるものの、ほぼ満席だったのは驚いた。
すごいもの見ると思わず手を伸ばす
至上の愛のときの聖歌隊の反応が面白い。思わず手を伸ばしたり、立ち上がっちゃったり、歌いたくなっていたり。
アレサもいいけどクリーブランド牧師が司会もピアノも歌もと芸達者。コーラスの立ち位置まで気にしてるし。
カメラが色んなところにあるから、舞台裏というか楽屋まで出ちゃってる感じで運営の様子も見えて興味深かった。
前半は、でも神はいないでしょーいたらなんで黒人はこんな辛い目に遭ってきたのって思ってたけど、ラスト、天国はあると思っちゃったなあ。そこでは老いないし、父母もいるって。そう思わないと辛すぎる彼らの歴史を思ったし、そこに救いがあったらいいと思った。
アレサパパはモテそう。女にはだらしないとみた。ちょっと父権が強そうでアレサにいいパパだったのかな?
観客や聖歌隊など会場の熱気と熱狂が面白い映画だと思った。ル・シネマの音響だと物足りないかも。
ビバップのときの観客のステップや入退場もいいんだよなあ。
クリーブランド牧師、パパだけ演説して、アレサはほとんど話さない。彼女の声が聞きたかったし、彼女が公開を望まなかったのもそのあたりが関係してるのかも?黒人の歴史のほとんどを男性が語ってきたことを思うと少し引っかかった。
アレサの声量に感動
1972年1月13日と14日の2夜、ロサンゼルスの教会でおこなわれたアレサ・フランクリンのライブを撮影したドキュメンタリー。
映像と音声がシンクロできない技術的トラブルにより未完成となっていたが、デジタル技術を使い2018年に公開出来たという作品。
まず、圧倒的な声量のアレサに驚いた。さすが、ローリングストーン誌で、歴史上最も偉大な100人のシンガー、の1位に選ばれるだけの事はある。
大汗かいての熱唱に感動した。
ゴスペルのみだったが普通の曲も聴いてみたいと思った。
魂の声
このライブの映像があったとは!
サウンドチェックですでにチャックレイニーのベースがいい音してる!クワイアの登場もかっこいい!1曲ごとに軽く打ち合わせとかしてて臨場感ある!そしてとにかくアレサが素晴らしい!最高でした!
アレサ・フランクリン、稀有なシンガーの圧倒的存在感
アレサ・フランクリンにも黒人霊歌にも詳しくない自分。
それでも、凄みさえ感じさせるパフォーマンスは圧倒的。
ドキュメンタリーで、ここまで高揚したのは初めて。
圧倒的な歌唱力
アレサ フランクリンの第一声で、彼女の世界に引き込まれてしまう。
強い声とその歌唱力に圧倒される.
ゴスペルの世界がどんなものか、この映画を見れば納得できるであろう。
最良の形で映像に記憶された。
ただ、キリスト教徒でない私には、その宗教的高揚感と法悦感を感じることができない。
かえって、引いてしまう。もし、現場に立ち会っていたら、違うかもしれない。
牧師の娘に産まれたアレサにとって、このコンサートは彼女の存在証明なようなものであろう。
魂が魂を震わせる名演。
劇場で予告編を見るたびに
涙ぐんでた作品。
ついについに鑑賞です。
技術的な理由でお蔵入りになってた
そうで。あるレビュアーさんの
書き込みを読むと、映像と音声を
同期させるための手順が
ポッカリ抜けていたそうですね。
しかし、どんなマジックを使ったの
かはわかりませんが、こうして映像
(全てなのか一部なのか?)を
観られる幸せ。関係者のみなさんの
ご苦労に感謝です。
映像は、こんなこと言ったら
アレですがYouTubeでよく見る
観客動画の繋ぎ合わせみたいな
感じです。
洗練されたアングルもなければ、
斜めになってたりで緩い。
ピントボケボケ映像もあります。
プロの作品ななか?と疑いたく
なるほどです。
しかしですよ。しかし!
空気感、熱量がダイレクトに
伝わってくるんです。
稚拙なカメラワークが故に、カメラ
が映し出す映像は会場にいる観客の
視線に等しいのでしょうか?
もし会場にいたら僕の視線の先は
この映像のようなのかも?
だから観終わったあとはLiveの後
みたいな気持ちになったの
かもしれません。
さらに目の前には本物の歌声。
アレサ・フランクリンのゴスペルは
初めて聞きました。
いや、ゴスペル自体ちゃんと聴いた
ことはないです。
(映画 天使にラブソングを 程度)
だから、細かいことはわかりません。
けど、アレサの内から滲み出て天にも
届けと伸びやかにしなやかにそして
強い歌声は彼女の祈りそのもの。
澄んだ歌声は清い主への想いか?
祈りの歌声はクリーブランド師、
聖歌隊と溶け合い、観る者の心に
ぶちあたってきます。
全身全霊と言うのはこれなのか?
震えるんです。
第二夜の最後、もう一度歌おうと
聖歌隊と一つになるアレサ。
素晴らしいクライマックス。
湧き上がる祈りの歌声は観る者の
心に一生残るでしょう。
僕はキリスト教はよくわかりません。
ゴスペルも、アレサフランクリンも。
だが、この映像は観るべきものだった。
鑑賞後にあらためて思いました。
凄いの観ました。
あ、ノリノリのミックとそうでもない
チャーリーさんか何気にツボでした。
【フランクリン・ストリート駅】
アレサ・フランクリンが亡くなった時、彼女を偲んで、ニューヨークの地下鉄のフランクリン・ストリート駅に、落書きがなされた。
ARETHA FRANKLIN STREET ST.
以下が、それを伝えた記事。
(映画.comは、URLの貼り付けが出来ないので、検索してみて下さい。)
記事は、地下鉄側が、この落書きをすぐに消す予定はないとし、粋な対応をしていたことも伝えている。
アレサが如何に人々から愛されていたことがわかる。
魂の歌声が、アレサが、現代の技術で、映像と音声がシンクロして蘇り、今、こうして映画として観ることが可能になったのだ。
ゴスペルやソウル、アレサのファンは是非観て欲しいと思う、
Bunkamuraのル・シネマは、50%の座席制限中だが、どの回も満席だった。
「教会にまた戻って欲しい」という問いかけに対し、
アレサの父が、「アレサは、ずっと教会とともにありますよ」と答える場面、胸が熱くなった。
アレサは、亡くなってもなお、人々と共にあるように思う。
※ そう言えば、ミック・ジャガーが一番後ろの席で、突然立ち上がるから、ビックリした‼️
これは人類の至宝
”First Lady of Music”という呼称が相応しい絶対的な存在、Aretha Franklin❣️
これは72年に発表されたアルバム”Amazing Grace”の公開録音のドキュメンタリー。
いきなりチャック・レイニー、そしてコーネル・デュプリーの姿をとらえるカメラ。開始数秒でテンションMAX。
ピアノを弾きながらマーヴィン・ゲイの”Wholy Holy”でスタート。アレサの第一声に涙がドピュッと出た。40数年の思いが溢れ出した。
勝手に思い描いていた情景とまったく違うのが可笑しくて、またそれが愛おしくてたまらんかった。
そう、これはまさに人類の至宝。
自分は常々「最高の音楽があるならそれを聴けばいい」と思っている。ここにはそれが在る。
Recorded on January 13th and 14th, 1972 at the New Temple Missionary Baptist Church in LA
Aretha Franklin: vocals, piano
James Cleveland: MC, vocals, piano
Cornell Dupree: guitar
Kenny Luper: organ
Poncho Morales: percussion
Bernard Purdie: drums
Chuck Rainey: bass
Alexander Hamilton: choir director
Southern California Community Choir
Directed by Alan Elliott ("realized by") Sydney Pollack (uncredited)
記録映像
ドキュメンタリー映画・作品と言うよりは、若き日のアレサ・フランクリンの凄さを堪能するための記録映像、という印象。
不勉強な私には馴染みの曲もなく、あのタイトル曲でさえ…といった始末。
「教会でのゴスペルライブ」という意味でも、私にはあの観客達の熱狂や感動を本質的に理解するには至らず。
作り手がおそらく伝えたかったモノと、私の受け取ったモノとは、温度差が大きかったなぁ。
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