「天与の才、こんな言葉を思った」アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン bull&hanaさんの映画レビュー(感想・評価)
天与の才、こんな言葉を思った
歌の合間に彼女が見せる振る舞い、父や周囲の人々に対する気遣いは、牧師の娘として生まれ育った、お行儀の良い、ただただ、普通の少女!!!のようだった。
その瞳の幼さと、微かな笑顔は、ああ、とため息をついてしまう、今はもう、この世界からなくなってしまったような、つつましやかな、あれは、実に美しいものだった。
歌っている彼女は、全然違う。
神が宿るとは、こういうことなのだろうか。
歌っている彼女を、もう、少女と呼ぶことはできない。
この落差には、ちょっと唖然とする。
ドキュメンタリーフィルムは、アレサ・フランクリンという歌手の、ほんの一面を切り取って見せたに過ぎないのかもしれない。
けれども、至福の時間を与えてくれる。
「あ、ミック・ジャガーだ」
誰かが小さくそう言った。教会の観客の中に、若きミック・ジャガーが写っていた。
ところで、ミック・ジャガーが同じように神様からその才を授けられていたかどうか、ロックをよく知らない私にはわかりません。。。
(7月中旬からの函館の酷暑は、地元の人も経験したことはないそうでした。そんな暑さの中で観たこの映画のことは書いておきたかったの、今になりました。)
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