劇場公開日 2021年5月28日

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「原題の「Unhinged」の意味は、「(精神的に)不安定な、錯乱した」ですが、何を考えて「アオラレ」という邦題にしたのかな」アオラレ お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0原題の「Unhinged」の意味は、「(精神的に)不安定な、錯乱した」ですが、何を考えて「アオラレ」という邦題にしたのかな

2021年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原題の「Unhinged」の意味は、「(精神的に)不安定な、錯乱した」ということで、ラッセル・クロウ演じるアオる立場の人を指します(多分)。
邦題の「アオラレ」は受け身で、アオられる立場の人を指します(こっちは間違いなく)
意味が違うのですが、何を考えてこの題にしたのかな・・・

煽る作品で思い出すのは、スティーブンスピルバーグの「激突」ですが、この作品は最後まで悪玉の顔がわからないことが見る者に怖さを与えた一方、本作は初めからラッセル・クロウが悪玉と分かっているのであまり怖くない・・・

仕事上の怪我でぼろ雑巾のように捨てられて鎮痛剤中毒になった悪玉に同情すべき点はあれど、そこらへんはあっさり流しすぎ。
いまさら現代社会の闇を描くのは本国アメリカではもはや、流行らないのかな・・・

ヒロインは自己中で魅力全然なし。

自ら戦うヒロインの描写はアメリカらしいと思うけど、戦術についても武器についても伏線バレバレ。あからさますぎる。

最後の戦闘シーンでどうやって母子は合流したんだろうか・・・

うーん、いいところないなあ。正規料金で見るのは割高かなあ。

でも、コロナ禍にもかかわらず公開した勇気に敬意を示して、評価はチョッと甘目です。

お抹茶