「フラグ乱立」アオラレ ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
フラグ乱立
いやー楽しみにしてました。当初この時期に公開される洋画の一本くらいの認識しかありませんでしたが、続々延期していき、今作の予告編がちょいちょい流れはじめました。思いっきり車を潰す描写に心奪われました。
初日の最終上映に滑り込みで到着し鑑賞。半分埋まってないくらいなのが少し寂しかったです。
予告の時から思っていたのですが、ラッセル・クロウが「アオッテンジャネェ!」と言っていましたが、いや主人公もじゃね?と思っていました。本編はその通りで、主人公レイチェルが朝から起こる理不尽に腹を立てて、男の乗る車が進まないことにイラつきまくり、礼儀のなってないクラクションを鳴らします。これに男は御立腹。でもちゃんと大人の対応をします。ただレイチェルがいけなかった。謝りもせず、悪びれもせず、めっちゃ逆ギレ。これは煽り合い合戦だなとジェットコースターに身を委ねました。
そこからは男とレイチェルのカーチェイスになります。まぁまぁ激しいですが、全然許容範囲のものです。予告で思いっきりカップでぶん殴られてたのですが、本編では斜め上をいくボコボコっぷり。客前で遠慮なく指を折るし、パンケーキ用のナイフで首をグサっと。あんなに人前で殺していいんか?とは思いつつボルテージは上がりました。
レイチェルはかなりの下衆で、男が無差別に殺そうとしている時に誰を殺すか問われた時に美容師として仕事をしている時の客を突き出すという行為に走ります。あぁ〜レイチェルうぜぇ〜と思いつつ、男は普通に裏をかいて弟の元へ向かいます。序盤で家賃を支払っていないのに同居している確殺弟の彼女がボコボコにされており、弟が持っていたナイフに彼女を思いっきりドーン!ドーン!で死にます。なんか笑えました。
最終決戦に至るまでの流れも中々の暴れっぷりで、パトカーは潰すわ、他の車なんて気にせずぶっ飛ばすわでやりたい放題の男がレイチェルが何故か逃げ場に選んだ祖母宅で対峙します。男は何度も死にかけますが、結構タフなので並の車の横転じゃビクともしません。部屋の中のものをぶっ壊しながらも、序盤からの分かりやすい伏線でポケットに潜めていたハサミで目を突き刺して蹴りで思いっきり目の奥までぶち抜きます。「あんたへの礼儀よ!」っていやいやいや、原因あんただよ!って思いっきりツッコんで終わりです。チャンチャン。
タイトルはかなり良いなと思っていましたが、主人公も完全な被害者というわけではないので、観終わったあとはこのタイトルに首を傾げてしまいました。まぁ景気のいいものが見れたので良かったです。
鑑賞日 5/28
鑑賞時間 16:10〜17:50
座席 I-7