黄龍の村のレビュー・感想・評価
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アイデアを自分の得意技に落とし込む器用さ、ネタバレ厳禁の意味に納得
1時間ちょいしかない映画なのに2本観た気分。ネタバレ厳禁、これ、村の決まりやから。
とにかく感想が描きにくい作品。なんとなく想起させるのも読んでる側には迷惑じゃないかなーとさえ思ってくる。ただ、序盤からその伏線はきちんと精巧に組み込まれていて、それを地引網のように一気にかっさらっていくのが何より劇的で面白い。アクションを撮る監督だからこその探究心みたいなものをヒシヒシと感じる。
何より思うのが、ポスターやフライヤーが、幾重に転がるこの作品を上手くイメージを膨らませられるようになっていること。確かにこれは凄い。ちゃんと振り回してくれるから飽きない。ただ、割と制限もあるが故の表現の難しさが気になったりする。仕方ないけど…あれはやっぱり牛肉だよ。笑
ウェイ系大学生のしょーもないスマホ自撮りにあきれていたのも束の間。アイデアとそれを表現するために練られたプロットの器用さに驚く。面白かった。
映画の特性上、ネタバレ要素が強いので内容薄目で書いています。
今年133本目(合計197本目)。
この映画は、今ツイッターなどでホットな「ベイビーわるきゅーれ」の監督の方の作品で、どうもコロナの関係で放映順番がぐちゃぐちゃになってしまったようです。
※ 大阪市では今日が放映初日で、今日はそのためトークショーもあったのですが、前映画(ベイビーわるきゅーれ)同様、ミニシアター中心。ただ、前映画がものすごくツイッター上で評価を受けていたのか、ミニシアター(110席、実質同じ映画館と言えるシアターセブンを含めると3館)でも3日前には満席という状況。
内容的にはどうしてもこれ、ネタバレ的な要素が強いです。今日は上記の通りトークショーがあったのですが、SNSなどでの紹介でネタバレはやめてね、みたいなことはおっしゃっていました。
すると、「ある若者たちが興味本位である山にいったら、そこでパンクしてしまいどうしようかと思い悩んでいたところ、泊っていきませんか?と声をかけられ、村に案内され、そこで怪奇的現象が発生するのが「初日」(映画的には、時間軸としては2日か3日か?という程度です)、後半、つまり「翌日」は…となると、ここでネタバレアウトというところです。
ただ、同監督は、「ある用務員」や「ベイビーわるきゅーれ」など、すでに公開されていて多くのレビューがある映画を公開されているので、それがヒントになるかな、と思います。まぁ上限書けてそのくらいですね…。
実際、本作品もかなりの低予算であったようで(トークショー)、いろいろ取り直しが制限されるなど予算の都合の上でなりたっている関係か、やはりわかりにくい点(やはり、早口に過ぎる人は出てきます)は存在はします。
とはいっても、そこは多くの方が理解されているでしょうし(実際、この映画を見に行く方の大半は、ツイッターでブレイクした「ベイビーわるきゅーれ」を前提に見に行かれるかと思います。そちらも低予算であることは公式から公開されています)、その前提においては、「ストーリーとしては成立している」「後半のネタバレ要素が結構面白い要素を含む(66分とは思えないくらいに二転三転する)」(ネタバレになるので書けない…)と、その「低予算である点を事前に理解しているのが大半であろう」本映画では、特に差し引く要素はないので、フルスコアにしました。
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