マイ・ダディのレビュー・感想・評価
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頭から尻尾までムロツヨシ
カラフルなイースターエッグ
これは!と思える作品
1人で見に行きました。(個人的にはこの作品はおひとりさまで行くのがオススメです。)久々に映画でこんなに心が震えました。とても、愛情深い作品です。
リアリティがあり、ヒリヒリしたり、緊張するところもありますが、本当に見てよかったです。
映画館を出た後、良い意味でかなり心が混乱していて、レビューを書くならどう表現しようか迷うほどでした。うまく言葉にできないから、書くのを断念しようと思いましたが、うまく言葉にできなくても、レビューを書きたいと強く思いました。
久しぶりに泣きに行ってその通り泣きました。
誰よりも神を信じる人が神に愛されない皮肉
汝の敵を愛せよ。
「牧師さん、じゃあ、神様信じてんですか?」と、若者が御堂(ムロ)に問う。
否定されても構わないんで言いますけど、クリスチャンに「神様信じてますか?」と問えば、当然「信じてます」と返ってくるが、それは神様を信じているんじゃなくて、"何があっても神様を信じている自分"を、信じているんだと思う。心の重心として、ブレない柱として。その信念があるからこそ、困難に立ち向かう強さが生まれるのだと思う。
何も信じるものがない者は楽だ。だけど、弱いよ。だからその逆に、御堂は、予想もできない強烈な事実と直面しても、強かった。宗教者でありながら悩み苦しむ、人間としてあるべき率直な葛藤は、人間らしかった。それを普段くだけてるムロツヨシがシリアスに演じることで、真実味が加味された。そこも狙いなんだろうけども。例えば佐藤二朗がNHKドラマでかつて引きこもりだった中年の役を演じた時も、いつものイメージからのギャップが激しすぎてグイっと引き込まれた。この映画も、同様。だけど、じゃあ普通にセオリー通り、すぐ泣く役者がおいおい泣いて、娘よ、俺が助けてやるぜ!とか叫んでも、熱いよ、いいから落ち着けよ、ってこっちが冷めてしまうわけだから、これはこれでキャスティングの賜物か。
タイトルがなんか違うかも。
映画初主演を務めるムロツヨシがいつものコメディ要素及び変顔を封印して娘を想う父親を好演しています。ストーリーはもちろん時間軸の使い方も良かったです。でもタイトルがなんかピンとこなくてちょっと残念。
牧師でシングルファーザーの父一男と中学生の娘ひかり。そのひかりが白血病で倒れたことをきっかけに二人の間に血縁関係が成立しないことが判明する。他界した妻江津子が抱えていた重大な秘密を思わぬ形で知り激しく動揺する一男。この先ひかりとどのように向き合っていけばいいのか。そして相手の男は誰なのか。待ったなしに再発する病。ムロツヨシと江津子を演じた奈緒のものすごく繊細な表情の変化にぐっときます。
オレンジの光の中、血の繋がりを越えて父と娘が本物の親子として大切な人が残してくれた命を守る決断をします。確かにありがちなんだけどやっぱり泣ける。ヒロの奥さんもありがとう。同じ年頃の娘を持つ親やもんね。何よりせめてもの罪滅ぼしだったのかもしれないけど。
典型的なクズ男HIROのなぜか笑える路上ライブは必見です。毎熊さんあのディティールは卑怯やわ。ナルシストな感じとかキーボードの弾き方とかめっちゃおもろかった。
本作から脱線しますが個人的に純愛映画はあまり好みでなく観ることも少ないんですけど、金井監督の「ちょき」はめっちゃくちゃ好きです。そろそろ円盤発売して下さい。ずっと待ってます。
久しぶりに泣いた
役者の力量に頼りすぎ
なんていうか…
ストーリー自体には、特に目新しいところはなく…
「感動するストーリーか」と問われれば、「うん… まあ…」くらいの歯切れの悪い返事しかできないもの。
なのに!
2時間があっという間でした。
脚本…ではないな。
役者の力で底上げされた映画。
そんな感じでした。
なんせ、ムロツヨシと奈緒が上手い!
脇役も総じて上手い。
毎熊克哉、なかなかのクズっぷりでした w
なんで、平成ノブシコブシの徳井が出てるのかは謎だけど。
ひとりで素人くさくて、痛々しかった。
ああ、あとね。
むかし、白血病で闘病した先輩がいまして…
同じような切迫感を感じたことがあるから、共感が強かったのかもしれません。
誰もが同じように楽しめるかというと、そうでもないのかも。
万人が共感・感動できる作品ではないかもしれませんが、
私達は堪能しました。
現実だと厳しい話だけど良くある話。
いや、あんたさっき既婚者の不倫相手だったじゃん!
ムロツヨシ初主演映画ということで予告も中々面白そうですし、そこそこ期待して鑑賞。ただ、2本連続で映画を見るとなった時に1本目が面白いと大体2本目は面白くないんだよなぁ...と思いながら鑑賞。
1本目がめちゃくちゃ面白くても、2本目もめちゃくちゃ面白いって時もあるもんですね。大当たりです。
こんなにシンプルな話なのになんでここまで泣けるのだろうか...。
小さな教会の牧師・御堂一男(ムロツヨシ)は妻・江津子(奈緒)に先立たれ、反抗期の娘・ひかり(中田乃愛)と2人暮らし。しかし、クリスマスの夜にひかりが貧血で倒れてしまい、白血病だと診断されてしまった。
ムロツヨシ初主演、大成功。拍手喝采!!
普段、福田雄一作品でふざけまくっている彼だからこそ、このような映画で映えるというか戸田恵梨香と共演した「大恋愛」でもそうだったが、この人が真面目な役をするとより一層グッとくる。ストーリー的にはすごくシンプルで分かりやすく展開が読めるっちゃ読めるのだけど、ムロツヨシだから深みが増す。
ツッコミ所は割と沢山ある。
そんなにスピード婚だったの?とかどんな気持ちなのお前は?とか。それでも、ムロツヨシと奈緒と新人の中田乃愛の演技力があってか、リアリティのある映画となっている。ネットの白血病少女の話とか、思春期らしい悩みだったりとか、包み隠さずハッキリ言う姿にこれが現実なんだろうなと心が苦しくなった。
テンポの良さと空白が素晴らしい。
ハッピーとアンハッピーの繰り返し。神なんて...と言いたくなるようなことが起こり、それでも神を信じるしかない牧師の御堂一男。会話の間が上手く生かされており、観客に涙を誘う。
というのも、私はこの映画で今年1番泣けました。
涙に誘われ、愛の言葉に誘われ、幸せな空間に誘われ、4回は泣いたんじゃないでしょうか。至極の家族もの映画。激グロドロドロ映画とかも良いけど、やっぱりこういう心温まる映画もいいなぁ...。
シンプルに面白かったのが、探偵・小栗旬とムロツヨシの福田雄一コンビの会話。もうコントを見てるかのような面白さで、凄く癒されました笑笑 あと、1本目に柄本佑の不倫相手だった奈緒が出ているのも面白かった笑
もう最高でした。
最近評価甘くね?とお思いかもしれませんが、許してください。それだけ、最近の映画の質が高いんですよ...。
ここまで変わるの?
何これ、やっぱり良い映画。
他の方も書いておられる通り予想を大幅に超えるストーリーではないものの涙が溢れる良い作品。
ムロさん今回はいつもの感じを封印して臨んだ作品かと思いきや少し期待してしまう自分と、垣間見える面白いお芝居にニヤついてしまった。例えば、ガソリンスタンドに入ってきた車を後ろ歩きで誘導する辺り。店長の永野さんとはツーカーの仲と言わんばかりの息のあったお芝居にほっこりしました。永野さんの出てる他の作品ももっとみたくなる素晴らしい役者さん。
毎熊さんの演技もとても良かった。これまでクズのような役柄を見たことが無かったので新鮮と言うと語弊があるかもしれないがどんなお芝居もできる俳優さんなんだと見せつけられ良かった。
やはりこの映画のラスト、娘と父が本音をぶつけ合うシーンには心底グッときた。神職に就きながらも愛を疑わずにはいられない状況。そんな疑念を脇に追いやってまで守りたい命があること。一方愛を疑わない娘との心情の吐露に涙が溢れて止まりませんでした。誰が何を言おうと良い映画だ。
泣きました。
お父さんのムロツヨシで、お母さんの奈緒ちゃんで、娘ちゃんで、泣きました。
「神様は、乗り越えられる試練しか与えない」
神父だからこそつらい。
神父だから愚痴れない。
お母さんが元彼に会った時の苦しさ。娘ちゃんが見たその時の記憶。。。
泣きました。
元カレ…最低。おたふくで子供が出来ない。と言いつつ、2人もできてる。
奥さんに言われないと病院に行こうとしない。残念な人だなー。
最後は、いい感じで終われたので、よかったです。
何が幸いするのか
過去も走る、現代も走る父
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