SNS 少女たちの10日間のレビュー・感想・評価
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ドキュメンタリーとして掘り下げがとても浅い。
成人女性が未成年という設定のもとSNSへ登録すると、どういったことが起こるかを検証するという着眼点は面白そうですが、それから起きることが一度もこちらの想像を上回りません。 ロリコンのオッサンが裸の写真を要求するとか、写真を拡散させて少女への要求をエスカレートさせるとか、自分の股間を見せるとか、マスターベーションを始めるとか、リアルに会おうとするとか、そりゃ起こるだろうな、と思うことしか起きません。 1人だけ若いイケメンが登場してきて、それはすごく良い人なんですが、そりゃSNSにいる男が100%ロリコンだとするのは無理がありますから、そんな人もいるよと。 しかし、このイケメンはドキュメンタリーの趣旨とは違うので、編集でカットしてくれて良かったとも感じました。良い人の例としてわざわざ若いイケメンを選ぶことに製作者の悪意も感じます。 オッサンはロリコンで、若いイケメンは良い人だったって、ただの偏見ではありませんか。 最後に身元が分かったロリコンに監督出演者スタッフが直接接触を試みますが、ロリコンが逆ギレします。そりゃ捕まるかもしれないから認めるわけがありません。 それで映画は終わってしまいます。 この先があるかと思って期待したのですが、一度もこちらの想像を上回るような事態は起きません。ドキュメンタリーを作ってみて分かったこの社会問題における新発見が1つも無いんです。 冒頭、オーディションで成人女性たちは、子どもの頃の性被害を熱心に語ります。 ナレーションで「ほとんどの女性が子どもの頃に性被害に遭っている」と断定していますが、映画の趣旨から言ってオーディションに受かろうとしている女性たちが「性被害に遭ったことはありません」と言うはずがありません。 客観的なデータには成り得ない証言で、これも製作者の悪意を感じます。 悪意でなければ、ドキュメンタリーの作り手として未熟過ぎます。 成人女性が未成年という設定のもとSNSへ登録する、という設定はある意味でおとり捜査ですから、この映画には実際に性被害に遭っている未成年の少女は1人も登場していません。 被害者もいないのに、被害者に取材もしていないのに、第三者である作り手がおとり捜査で一方的にロリコンを断罪しようとしている状況がドキュメンタリーとしてとても浅いと思いました。 森達也みたいに、世間一般で言われていることが本当に真実なのか、一度でいいから疑ってみて欲しかったです。
【忍び寄る魔の手】
最後の場面、小児性愛(ペド=ペドフィリア)の男と言い争う場面を見ていて、Twitterで、ペドを諌めようとする女性のコラムニストに絡んでいたペドの投稿を思い出した。 そいつ曰く、頭の中で思い描くだけだから罪にはならないとか、(そのコラムニストに罵声を浴びせるように)お前なんかにどうにも出来ないとか、実害を及ぼさない限りジェンダークィアのように自分達はもっと受け入れられるべきだとか、そんな書き込みだった気がする。 これは、チェコの話なのだけれど、男性の3-5%にペドの傾向があるとの研究結果に驚く。 去年、バカなことを繰り返す安倍晋三のコア中のコアの支持者は2-3%程度と読んだことがあって、40人クラスに一人くらい、しょーもない奴はいるなと思って納得はしたが、もしかしたら、その倍はいる可能性もあるので心配になる。 日本でも、もう少し、具体的な罪状のガイドラインは必要なのではないかと思う。 あと、その啓蒙も。 彼らに、密かにカウンセリングを受けられるような体制づくりも必要かもしれない。 これ、娘を持つ親は見るべきかもしれない。 男が(ボカシは入っているが)性器を見せて、場合によってはマスターベーションを見せる場面も映るので、僕が見てても、正直、キッツイ。 だから、女性は嫌悪感を覚えると思う。 カフェでペドの男の座る椅子の脚にワンコが片足上げてオシッコをかける場面がある。 偶然とはいえ、なかなか良かった笑 基本、子供のSNSを放置しておくのはリスクだと思う。 あと、逆はあるのだろうか。 幼い男の子を狙うペドの女性だ。 あと、同様な追跡を日本でやることは出来るのだろうか。 やってみたら、もしかして、抑止力になるかもしれないと考える。
あんなところでおしっこする!?
お笑いが好きでドッキリ系の番組もよく観ている。モニタリングより水曜日のダウンタウンやロンドンハーツの方が好きだ。人間の嫌なところをほじくり返すような仕掛けがいい。両番組ともドッキリのためにここまでやるの?と驚くことも多い。やりすぎてしまい軽くひくようなドッキリがあるのも事実。笑えないドッキリは好きじゃないけど、たまに考えさせられたり感動したりするから侮れない。 だから本作は笑えないドッキリを観ているかのような感覚になってしまった。ドッキリだから、ネットの向こうの男たちが本心と本能をむき出しにするのも視聴者としては慣れたもんだ。でもかなり気持ち悪かった。何であんなに「胸の写真」要求と自分のイチモツ写真送信ばかりなんだろう。 ここらへん、男女の意識に決定的な違いがある。男は女性の裸を(写真であれ)見ると嬉しい(人が多い)。では女性はどうか?イチモツの写真を見て、まぁ!なんて喜ぶ人なんていない(だろう)。自分が喜ぶことは相手も喜ぶと思い込んでるのかもしれない。この意識の違いって相当に大きい。改めてそんなことを考えてしまった。 さて、映画の話だが後半にはドッキリのお約束、ネタバラシのお時間も少しだけあった。素性を明かしたのはあのおじさんだけだったのかな。これはこれで気分が悪くなる。見事な開き直り。でも奴(おじさん)が言ってることが100%間違ってるとも言えない気がした(やってることは100%間違ってるのだが)。少女たちは誰かとつながりたくて、誰かと話したくて、誰かに受け入れられたいんだ。そりゃ、別の受け皿がないと同じようなことが起こってしまう。エンドロールのメッセージも重く受け止めたい。 予想はしていたが、最後まで観てもスッキリした終わり方はしないし気分も悪くなる。出てきた男たちは何かを反省するとも思えないし、また別の少女を狙っていくだけなんだろう。でも、ものすごく価値のある映画なんだと感じた。映画としても面白かった。ドッキリとしての凄さは水ダウやロンハーには勝てないけど。 でも、あんなところであいつがおしっこするなんて、ヤツのところに笑いの神が降臨したことは褒め称えたい。ドッキリっぽい瞬間だった。本筋とは全然関係ないが一番印象に残ってしまった。
言葉にできない。
映倫区分は、「R15+」で、15歳未満は観覧禁止です。 被害の対象となる12歳の少女はこの映画を鑑賞して、現実を知ることはできません。 子供を持つ親や子供を持つであろう人が、鑑賞し、警戒しなければなりません。 親子であっても、性に関する問題については、話すことを躊躇します。 この映画を鑑賞して、現実に向き合い、親子で性の問題について話をすべきです。 12歳の少女がFacebookとskypeを利用しただけで、次々と大人が友人申請して、猥談をします。 インターネットに国境はありません。 チェコの公用語は、チェコ語で、人口は1,000万人で、インターネットに国境はなくてもそんなに多くの人が、チェコ語で少女と話ができるとは思えません。 英語圏に住んでいる人はもっと多くの被害にあっているのではないでしょうか? 日本の少女が、このような問題が発生する可能性ははるかに高いです。 日本のメディアは、このような問題があることを報道しているのでしょうか? 「令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば小学生でも約5割が自分のスマートフォンを持っているそうです。 ネットの危険から子供を守るために保護者ができる3つのポイントとして、 以下の3つが指摘されていますが、この方法で子供を性被害から守れととは思えません。 1.お子さんのスマートフォン等の利用状況を把握するために、ペアレンタル コントロールを活用しましょう。 2.不適切な情報や危険な出会い等を防ぐために、フィルタリングを賢く利用しましょう。 3.家庭のルールをお子様と一緒に作り、成長とともに少しずつ改定していきましょう。 子供にFacebookとskypeをしないようには記述されてはいないのは明らかです。 最も最初に教えるのは、政府、総務省も警察も学校も友達も守ってくれる人は誰もいないという現実でしょう。 インターネット上には、法の支配が徹底していないということです。 インターネットでは被害に会う方が悪いとされ、被害者が守られていません。 私もインターネットで詐欺に会い、警察に行きましたが、私権を制限することはできないと加害者を繰り返し言って、被害者が悪い当もう少ししてからもう一度出頭するように、門前払いをくらいました。 私を担当した2人の刑事は「警視庁総合相談センターは、全くの役立たずで、何の意味もない」と言っていました。 警視庁総合相談センターも警察も「被害に会っても、加害者を罰する手段はない」ということばかりを強調されました。 日本の警察は、明らかな性的な異常者として、日本の警察は、相手の私権を制限することはできないと言って、逮捕することはできないでしょう。 菅義偉首相は、「デジタル庁」を2021年9月1日に、500人規模で発足させる計画を盛り込んだ「改革の基本方針」を決めたそうです。 「デジタル庁」に参加する500人は、まずこの映画を観るべきです。 インターネットの危険を放置して、促進をするということは避けなければなりません。 12歳というと小学校6年生か中学校1年生です。 確かに、この頃になると少女は性の問題に関心を持ちます。 私の記憶では、小学校5年生の頃に少年、少女に対して性教育が行われました。 少女の方が長く、詳しい教育を受けていました。 この映画で扱っているのは、犯罪行為であり、年齢に関係なく、気分が悪くなります。 少女と会話してくる男が、全て猥談か、それ以上というのは、衝撃です。 あまりにも同じような男ばかりなので、105分と短い映画ですが、上映時間が長く感じました。 途中で、退席したくなる気持ちは分かりますが、最後まで鑑賞する覚悟を持って、鑑賞してください。 この映画を鑑賞する男の中にも少なからず、このような男がいると思うと暗い映画館で観たくなるような映画です。 チョコ・コルナというチェコの通貨が出てきます。 1,000チョコ・コルナは、5,000円くらいです。
「見えないから」の恐怖
おとり捜査のような手口でのドキュメンタリーを作成するにあたり、 まずは協力してくれる成人した女優のオーディションから始まる インタビュー(オーディション)にきた殆どが、被害の経験者であり、中には写真をばらまかれ脅迫された経験のある者もいた 選ばれた三人の女優に、セットの中で12歳になりきってもらい、”架空の”SNS(facebookとskypeのアカウントを作成し、実験は始まる アカウントを登録したとたん、蜜に引き寄せられるハチのような反応 そして、12歳の少女に対して、(例えそうでなくても)考えられないような、発言や卑猥な映像が送りつけられる 実をいうとその内容(やりとり)のひどさ途中で吐き気を催して退出しようかと思った 実験を監修した心理学者や弁護士の言う通り、そういう画像を送りつける事自体が大きな犯罪である 自分の孫でもおかしくない世代の少女たちに、性的な要求をする輩たち どう対応してわからず、過ちをおかしてしまう、少女(あるいは少年)たち 送った画像は一瞬に世界中に拡散され、そしてそれが新たな脅迫の対象となってしまう 最後まで見届けて、便利になった分、恐ろしい犯罪が蔓延している事の恐怖を覚えた 技術やSNSは否定しないが、その便利なものを使うには知識が必要だと感じた作品である 子供たちに見せるにはあまりにも衝撃的だし、親に見せると、不安を植え付けてしまうのでお勧めするのが難しい作品だが、見たあと色々な事を考えさせられた。
プレデターはネット上にもいる
未成年者に性的いたずらを働く変質者を、英語で「プレデター」と呼ぶが、本作にはそんなプレデターがわんさか登場。 アーノルド・シュワルツェネッガーが闘うプレデターは姿を消す能力を持つが、こっちのプレデターは、自らの醜態を臆面もなくさらけ出す。 そのあまりにもバカらしく滑稽な姿に笑ってしまうが、それにいちいち応対しなければならない12歳少女(という設定の18歳女性)たちがいたたまれない。 予告でスマホに興じる少女たちが映るが(本編での冒頭映像)、本作を鑑賞後に改めて見返すと、手軽にスマホを使いこなす彼女達に、逆に戦慄を覚えてしまった。 SNSで友達依頼をしてくるのが全員プレデターというわけではない、という事が分かるのが本作唯一の救い。
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