劇場公開日 2021年4月23日

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「本来普通のことを言っている、イケメンが救いに…」SNS 少女たちの10日間 ふっくるんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5本来普通のことを言っている、イケメンが救いに…

2021年5月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

SNS
正直、怖いもの見たさで友人と二人で見に行きました。
終始胸がムカムカしていました。

いえ、一部を除いてです。
途中に登場したイケメンの場面。
今まで登場したひどい男たちとは違い、自分の欲求を満たすために少女を使うことがなく、少女を諭してくれる存在で、とても素敵(に演出されている?)でした。

友人と2人で見ていたのですが、
共に、そこで感動して泣いてしまいました。
なぜなら、どうせこの人もひどい人なんだろうと思っていた時に、急にきた天使のように感じたからです…。
しかし、彼は、いわゆる常識のある大人が子供に教えるべく普通のことを言っていたまでです。
このドキュメンタリーを見ていく中で、
私の考えが世間は最悪な男ばかり…という視点に変えられていたこともある意味、
映像作品の恐ろしい点です。

たまたまですが(?)イケメンすぎる看護を勉強する学生。
逆に、整いすぎていて、気持ちの整理ができた今、気持ち悪い=おじさんたち、
イケメン=最高!
という変な式が作り上げられそうで恐ろしいです。

人は簡単に操作されうる!!
怖い!です。

そんな救いも一瞬ありましたが、
結局は、ラストの終わり方もモヤモヤしています。
突撃はしたものの、彼はどうなったのか?
警察に資料を提供したとはいえ、
ドキュメンタリーに協力したのは、12歳に見える12歳ではない女優。
彼女たちに対して、様々なことを要求した男たちは、捕まることはないのかもしれない。

まぁ、そんなことは蔓延しているよね…
で済まされてしまっているのが現実かもしれないと思うとやはり辛いです。

私にとっては、このような世界のことは、
現実ではないように思っていました。
しかし、友人にはSNSを通じてそのような経験があるとのこと。
びっくりしつつ、それが事実であり、
日本でもあるということを知り恐ろしくなりました。

今後生まれてくる子供たちが、
親の姿を見て育ち、解き放たれたネット環境の中でどのようになっていくのか恐ろしくもあり、自分もしっかりしていかないとなと思いました。

くるっぽ