「面白いが既視感あり、次作あるなら血沸き肉躍る作品期待」アクアマン 失われた王国 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いが既視感あり、次作あるなら血沸き肉躍る作品期待
個性的なヒーロー・アクアマンの活躍を描く海洋冒険活劇第二弾。前作とは異なり、本作は、家族愛と兄弟愛の物語だった。アクアマンの個性は健在だったが、序盤は、王になり子供が生まれたアクアマンファミリーのホームドラマのようだった。アクアマンの家庭生活が垣間見えて微笑ましかった。それ以降は、一気に本来の海洋冒険活劇に相応しい、期待通りの展開になり十分に堪能できた。やはり、本作でも、ニコールキッドマンの端正で凛とした美しさは健在だった。何歳になっても華のある女優である。
かつて、南極に封印された『失われた王国』。そこには、世界を滅亡させるほどの威力を持つ伝説の古代兵器・ブラックトライデントが眠っていた。父親を殺されアクアマンへの復讐に燃えるブラックマンタは、このブラックトライデントを入手し、邪悪な力が開放される。五億もの海の生物を操ることができる海底王国アトランティス王・アクアマンは、未曽有の脅威から海底と地上世界を守るため、仲間たちと共に壮絶な戦いを繰り広げていく・・・。
アクアマンは前作で骨肉の争いをした弟オームを味方にして、南極を目指す。当初はギクシャクしていた二人だったが、戦いを乗り越える度に連携力が強化され、兄弟ならではの阿吽の呼吸で難敵を倒していく。剛の兄、知の弟という夫々の個性を活かした戦い方に独特の面白さがある。絶妙なタイミングでの二人のウィットに富んだ会話がアメリカ映画らしい。
陸海空の映像美、アクションは素晴らしく面白い作品だったが、既視感がある過去作オマージュが多く、驚きは少なかった。地球の2/3は海洋である。深海もある。謎の多いエリアである。また、主人公には前作で披露した魚を操れる能力がある。次回作があるなら、海洋を舞台にした主人公の能力を最大限に発揮した斬新な海洋冒険活劇を観たい。本シリーズで我々が観たいのは、既視感ある冒険活劇ではない。斬新なアイデアに溢れた誰も観たことのない血沸き肉躍る海洋冒険活劇である。
みかずき様
ご無沙汰しております
沢山の共感ありがとうございます
恐縮しております
いつもながらの安定した的確なレビューにただただ頭が下がります
こちらこそ今年も宜しくお願い致します